「人間の嫌な部分」を映画で観せられることに、躊躇する人もいるかもしれません。でも一方で誰もが、幸せそうに見える人に隠された「邪悪な真実」を覗き見したい欲望をもっているはず。この『愚行録』は、登場人物の素顔がじわじわ明らかになる展開が、ラストまでスリリングに持続していきます。

画像1: (C)2017『愚行録』製作委員会

(C)2017『愚行録』製作委員会

エリート会社員の一家3人が惨殺されるも、犯人は見つからず、週刊誌の記者が関係者への取材を続ける物語。やがて被害者夫妻の過去の出来事が、ひとつ、またひとつと回想されるうち、彼らが恨まれた理由もわかってきます。とくに一家の妻で、誰もがうらやむ美しさをもった友季恵が、知らず知らず周囲の気持ちを逆なでしていたエピソードは超リアル。「いるいる、こんな人!」と、多くの人が納得してしまうことでしょう。この物語、犯人探しの途中で二転三転の衝撃も用意されているので、そのあたりも心の準備を!

画像2: (C)2017『愚行録』製作委員会

(C)2017『愚行録』製作委員会

キャスト陣は全員、役にハマった名演ですが、記者役の妻夫木聡が、最初の登場シーンから人間の心の闇を表現して、観る者の胸の内をざわめかせます。『怒り』でのゲイのサラリーマン、『ミュージアム』では猟奇殺人鬼と、このところの妻夫木の演技の振れ幅はスゴいの一言。そして監督の石川慶は、ポーランド国立映画大学で学んだ気鋭。撮影監督がポーランド人で、カラーの調整もポーランドで行ったということで、日本映画らしからぬ映像の質感も体験してみてください。

2月18日(土)全国公開
『愚行録』
 

画像3: (C)2017『愚行録』製作委員会

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