『スティーブ・ジョブズ』と思いっきりタイトルが人の名前になっていたら、ストレートな伝記ものをイメージしますよね。ところがこの映画が描き出すのは大胆にも、伝説となったプレゼンの舞台裏だけ。1984年のMacintosh、88年のNeXT Cube、98年のiMac、この3つの製品発表会の数分前のエピソードだけなのです。

『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家が手がけたシナリオはアクションのような激しいトークの応酬で、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督による技巧を凝らした映像は、3本ぞれぞれにタッチが違う仕上がり。怒涛の会話劇についていくだけで、かなり脳が活性化される感覚に!

いかにして会社を興したのかは、アシュトン・カッチャーが主演をつとめた『スティーブ・ジョブズ』を観て予習するのがおすすめ。

今回の映画版ではジョブズの恋人として、父として、上司としての顔も描かれていますが、この天才が一体何を考え、どんな人間だったのか、理解できないところもありました。凡人にはたやすくは理解できない部分にこそ、孤高のカリスマの吸引力が隠されているのかもしれません。

2/12(金)より全国公開中
『スティーブ・ジョブズ』

画像: © Universal Pictures

© Universal Pictures


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