自分の「性」に違和感を抱き、男性から女性へ生まれ変わると決意。1920年代、世界初の性別適合手術を受ける、激動の運命をたどる主人公リリーですが、劇的な展開とは裏腹に、エディ・レッドメインのあまりにナチュラルな演技に驚くばかりです。喉仏が目立たない首筋や、ドレスの着こなし、微妙な手のしぐさといった「外見」だけでなく、徐々に女性へと変わっていく「内面」がきちんと見てとれる、奇跡レベルの名演と言えるでしょう。そして、シンプルに美しいです! 後半だけ観たら、男優が演じているとは思えないほどです。

さらに、本作でアカデミー賞助演女優賞に輝いた妻役、アリシア・ヴィキャンデルが、エディに輪をかけて観客の胸をかきむしる表情を見せてくれます。「女性になる」と決意した夫を、どこまで受け入れ、愛し続けることができるかーー? 本作の根幹は、妻の献身の物語なのです。

夫妻とも画家なので、あらゆるシーンが、見事な照明と構図によって、一枚の絵画のような美しさをたたえています。美術館で名画を鑑賞している錯覚をおぼえることでしょう。

3月18日(金)より公開
『リリーのすべて』

画像: (C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

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