セレブ界の動向を追いかけるコラムニストの辛酸なめ子さんが、時代とともに変化してきたセレブの性の行方について考察。ファッションとしてをまとうものから本能の赴くままに生きる美しき男女までを一挙紹介!

辛酸なめ子さん
漫画家・コラムニスト。1974年、東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。セレブやアイドル、社会現象観察などをテーマに作品を発表。近著に辛酸なめ子の現代社会学(幻冬舎文庫)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)など。

ネコもタチもないフリースタイルな恋

セクシャル・フルイディティという言葉が出てくる以前から、男も女も両方OKというセレブは多かったように思います。マドンナアンジェリーナ・ジョリーを虜にした魔性のタチ、ジェニー・シミズ というボーイッシュな女性モデル。2008年に男の子みたいなDJサマンサ・ロンソン と連れ添って来日した リンジー・ローハン。リンジーが性欲強めで、サマンサと終わりなき行為を楽しんでる印象がありました。

ネットで調べていたら、バイセクシャルは性愛の対象として使われることが多く、セクシャル・フルイディティはより精神的な場合に使われると書いてありました。今、セクシャル・フルイディティを公言している人たちは、以前のわかりやすいネコとタチという構図ではなく、女性っぽい人同士やボーイッシュな人同士だったり、特に見た目に限定されない自由なスタイルなように見えます。アンバー・ハードと元彼女で写真家のターシャ・ヴァン・リー もどちらもロングヘアのセクシー系でしたし、破局したミシェル・ロドリゲスカーラ・デルヴィーニュ も見た目はともに女性的でした。 クリステン・スチュワート と元恋人のアリシア・カーガイル はどちらも男っぽい雰囲気。クリスティンは、「ワイフが恋しい」とパーティで言っていたようですが……。男役も女役も関係ないというのが、今流なのかもしれません。

 最近は徐々にいろんなセレブがカミングアウトを始め、男性と事実婚していたシンシア・ニクソン が同性婚をし、コートニー・ラブ が唐突ケイト・モス とセックスしたことがあると言いだしたり、キャメロン・ディアスカイリー・ミノーグ が女性との関係をほのめかしたり、レディ・ガガ まで「私の曲を聴けば女の子が好きだということがはっきりわかる」と言う始末。元レズビアンと言うとおしゃれな雰囲気が出るのでしょうか。同性ウケと男性の興奮どちらも得られそうです。

ビジネスにも有効?ジェンダーレス売り

歌手の方は積極的にジェンダーレスをアピールするのも重要なのかもしれません。明らかに商業型と言われているのが、ケイティ・ペリー 。やらされていた感しかなかったt.A.T.u. 同様、『I KISSED A GIRL』という曲で殊更アピールしながらも男性とばかり付き合っています。パンセクシャル=全性愛を公言するマイリー・サイラス がライブの舞台袖にケイティを呼び出し、ディープキスをしたらしいのですが、ケイティは気持ち悪がって「舌が深みまで侵入してきたから離れたの」

というツイートをしたそうです。レッドカーペットでドリュー・バリモア に誘われて、断ったら舌打ちされた女優がいたという噂も聞いたので、もしかしたらハリウッドは同性OKじゃないとのしあがれない恐ろしい世界なのでしょうか。アンナ・パキン エレン・ペイジ も然りです。

 亡きデヴィット・ボウイ も最初はバイセクシャルの歌手として登場したことを思うと、美しければ男女は関係なさそうです。天使や宇宙人も性を感じさせないので、「童貞を極めると妖精になれる」ではないですが、セクシャル・フルイディティを極めるとその域に達するのでしょうか。とはいえ、性がなくなっては困るので、目指すくらいがよいかもしれません。

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