時代の痕跡が刻まれた古いもの。それは決して他には真似できないオンリーワンの価値。店に大量に並ぶ真新しいものを次から次へと買い漁ることが楽しかった頃とは違い、自分の肌に馴染むものを自ら探し、きちんとものと向き合う楽しさに目覚める年頃に。

そんな今だからこそ、古すぎない過去に人々が日常使いしていたブロカント(=古道具)をおすすめしたい。普段の生活に少しだけそんな特別を忍ばせてみて。

世田谷ボロ市で
掘り出し物を探す

案内してくれたのは……

画像: 案内してくれたのは……

ラウンダバウト/アウトバウンド
小林和人さん
国内外の生活用品を扱うRoundaboutと、やや非日常的な品々を展開するOUTBOUND、2店舗の店主。詳細は http://roundabout.to/ をチェック。

自分だけの “特別” を探す
「宝探し」の旅へ

画像1: 自分だけの “特別” を探す 「宝探し」の旅へ

毎年1 月と12月の15、16日に開催されている世田谷ボロ市は400年以上続く歴史ある催し。古道具、古着、古本、玩具、生活雑貨などあらゆるものがひしめき合うディープな世界。

画像2: 自分だけの “特別” を探す 「宝探し」の旅へ

「手頃で思いもよらないものに出合えるのがボロ市の面白さ。ガラクタに見えるものもお店の人と話したり店を回るうちに用途が浮かぶこともあります」

画像3: 自分だけの “特別” を探す 「宝探し」の旅へ
画像4: 自分だけの “特別” を探す 「宝探し」の旅へ

世田谷ボロ市
東京都世田谷区世田谷1丁目 ボロ市通りとその周辺
開催日程:2016年12月15日~2016年12月16日
開催時間:9:00~20:00
※毎年12月15・16日、1月15・16日に開催

世田谷ボロ市で
小林さんが見つけたブロカント

画像1: 世田谷ボロ市で 小林さんが見つけたブロカント

渋い生成りが印象的な19世紀頃の南仏の皿。女性らしいロマンティックな要素がありつつも、主張しないデザインから和のものとも相性がいい。
 

画像2: 世田谷ボロ市で 小林さんが見つけたブロカント

大正時代末期の器。よく見ると転写の柄がズレている雑さが逆に味。料理を盛る器としてはもちろん、水を張ってグリーンを浮かべても。
 

画像3: 世田谷ボロ市で 小林さんが見つけたブロカント

150年ほど前の日本の灯火器で、2個で800円。ヨーロッパの香りを感じさせるフォルムは、無国籍なコーディネートにも取り入れやすい。
 

画像4: 世田谷ボロ市で 小林さんが見つけたブロカント

昭和初期に使用されていた薬品入れの瓶は1000円。小物入れの他、花瓶としても。

画像5: 世田谷ボロ市で 小林さんが見つけたブロカント

1800年代のフランスの書類。

ブロカントを取り入れた
コーディネートサンプル

骨董市で出合ったものを実際に家に持ち帰り、生活の一部になじませてはじめて、自分のものになる楽しさを味わえるもの。その上手な方法をレクチャーしていただきました。

質感と色のトーンを合わせ和と洋を融合
無国籍な食卓を楽しむ

画像: 柏木圭 カッティングボード¥15000/OUTBOUND

柏木圭 カッティングボード¥15000/OUTBOUND

19世紀の南仏皿・器と古い黄瀬戸の器、さらに現代作家の木工品までが融合した朝ごはんの風景。

「古い器は時代や地域よりも質感や経年美で決めます。選ぶのは無国籍な佇まいの物が多いです。現代作家のカッティングボードも渋めのトーンだと古道具と意外に馴染みます。場を作るために下に敷いたのは、明治期の麻の蚊帳布」

 
気に入ったブロカント1つから
イメージを膨らませてみる

画像: 気に入ったブロカント1つから イメージを膨らませてみる

古道具を取り入れたくても、何から手をつけていいか分からない。そんなときは、まずひとつ用途が分かりやすい気に入ったものを手にとって、シチュエーションから考えていく。

「白磁の石鹸置きと青いライン入りの麻のクロスを見つけ、そこから洗面所にまつわる品を探しました。松脂をとるカップを歯ブラシ立てとして使うアイデアは古物商の女性から拝借。ふた付きの薬品用の瓶はコットンや石鹸入れに」

使い方は自由。機能を変え、
受け継がれていくのが古道具の面白さ

ひとつとして同じものはない古道具の世界。だからこそ、骨董市に出かけ、自分の足で自分の目でピンとくるものを見つけ出すのがこの世界の醍醐味。

画像1: 使い方は自由。機能を変え、 受け継がれていくのが古道具の面白さ

「お金を出せば新しいいいものが手に入る時代です。でも、ボロ市の面白さは、手頃で他では出合えない面白いものが並んでいるところにあると思います。普通の店では値段のつかない壊れものや、まがいもの、ガラクタで片付けられてしまいそうなものが並んでいて、どう使おうか考えさせてくれる楽しみがあるんです。個人的には用途がはっきりしない余白のあるものほど興味をそそられます」

画像2: 使い方は自由。機能を変え、 受け継がれていくのが古道具の面白さ

古くから使われてきたものは、時代の変化でその用途の役割を終え、新たな人のもとで別のものに生まれ変わっていく。それが古道具の面白さ、と小林さんは語る。

「ものの役割には、使いやすさの向上といった物理的な補助としての機能のほか、その物の質感や表情の変化、キズや凹みといった時代の痕跡が受け手の心に豊かさをもたらしてくれる、いわば作用とも呼べる働きがあると考えます。

例えば、皿は料理を盛るだけではなく、壁に立てかけて愛でるだけでもいい。そういった関わり方が出来れば、ものの選び方もより自由になるのではないでしょうか」

画像3: 使い方は自由。機能を変え、 受け継がれていくのが古道具の面白さ

とはいえ、初心者としては、いざ持ち帰っても、部屋に馴染まず浮かないかが最大の懸念事項。

「古いものでも布類は比較的手に取りやすいのでは。下に敷くだけで上に置く物の見え方が変わり、空間に馴染みます。花器から入るのも良いでしょう。生花はもちろんですが、ドライフラワーは古道具との相性がとてもよく、取り入れやすいです」

ほかにもたくさんある!
オススメの骨董市

大江戸骨董市
日本一の規模のアウトドア骨董市。
毎月第1・3日曜開催。9:00~16:00
東京国際フォーラム地上広場・代々木公園 
JR有楽町駅より徒歩1分

赤坂蚤の市 in ARK HILLS
毎月第4日曜日開催。11:00~17:00
アーク・カラヤン広場
東京メトロ六本木一丁目駅より徒歩1分

東寺弘法市・京都
毎月21日開催。5:00~16:00
東寺境内
近鉄「東寺駅」より徒歩10分、JR京都駅から徒歩15分

北野天満宮骨董市・京都
毎月25日開催。6:00~16:00
北野天満宮境内
バス停「北野天満宮前」より徒歩1分

 

年に1度の大イベント。ぜひ、世田谷ボロ市で上質なブロカントにふれてみてはいかがでしょうか。素敵な古道具だけではなく、お店の人や訪れる方などワクワクするようなたくさんの出会いがあるはず!

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