遠藤周作の原作を映画化しようと、世界的巨匠、マ—ティン・スコセッシ監督が思い立ったのが28年前。その渾身の思いがようやく実現し、力作が完成しました。江戸時代初期の長崎を舞台にした本作は、時代や場所を超えて、観る者の魂を激しく揺さぶります。

画像1: ©2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

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キリスト教への弾圧が強まる当時の日本で、ポルトガルから渡ってきた司祭や、隠れキリシタンの日本人たちがたどる運命は壮絶を極めます。十字架に磔にされて何日間も海の荒波を浴びるなど、拷問シーンの生々しさは尋常レベルではありません。しかし、台湾で撮影された、のどかな自然による映像美が衝撃を薄めていく効果もあり、このメリハリ感ある演出は、さすが巨匠ならではです。

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主人公の司祭に対し、裏切りと尊敬の紙一重の行動をとるキチジロー役の窪塚洋介や、穏やかな口調で厳しい罰も与える井上筑後守役のイッセー尾形名演技は、海外のレビューでも絶賛されています。しかしわれわれ日本人観客にとっては、片桐はいりのコミカルな見せ場や、プロレスラー、高山善廣の豪快なアクション(一瞬ですが)など、脇役たちの個性との一体感も大いに楽しめるでしょう

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ハリウッドが描く日本は、必ずどこか違和感のある美術や会話が登場しますが、本作は極めて少なく、このあたりにも作り手の真剣さと日本文化への敬意が感じられ、まっすぐに物語に入り込めるのです。

2017年1月21日(土)公開
『沈黙ーサイレンスー』

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