単に愛し合っている2人が、なぜ結婚できないのか……。「ロミオとジュリエット」から、最近のLGBTの問題まで、このテーマは、時代を超えてさまざまなラブストーリーで語られてきました。この『ラビング 愛という名前のふたり』は、その王道の一作と言っていいでしょう。

画像1: (C)2016 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.

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舞台となる1950年代の米バージニア州は、異人種間の結婚が違法。しかし白人で大工のリチャード・ラビングは、黒人のミルドレッドとの愛を貫き、結婚が許される州外のワシントンD.C.で手続きを済ませます。ところが……。予想どおり、彼らの前には次々と困難が待ち受けます。そして困難に対し、徹底して結婚関係にこだわる2人の抵抗も、この種の映画では、ある程度、想像の範囲内です。しかし本作が予想を超えて胸を打つのは、演出のテンポの良さや、キャストたちの誠実な演技など、映画の要素がすべて絶妙に噛み合っているからなのです。

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最も印象に残るのは、妻のミルドレッドの変化です。最初は、リチャードの気持ちに引っ張られるように生きていた彼女が、逮捕されるのを覚悟でひとつの重要な決断をしたり、いわれなき差別を司法長官に訴えたり、自らの「意地」や「使命」を感じて行動に移していきます。そのまっすぐな言動が、人間としての誇りや強さを感じさせ、清々しいのです。モデルとなったのは実在のラビング夫妻(Loving=愛する、というのが本名です!)。彼らの姿と、キャスト2人がシンクロする場面には、思わず涙が流れてくるはずです。

『ラビング 愛という名前のふたり』

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