映画『追憶』で約12年ぶりの共演を果たした二人。衝撃的な出会いだったと語る初共演、仕事への思いを熱く語り合った20代、現場ではなくプライベートで深めてきた友情……そんな二人の関係性を語る中で見えてきた、互いの素顔。
 

12年前、衝撃的な出会い

――二人が出会ったのは、岡田さんが23歳、小栗さんが21歳の頃。NHKの歴史ドラマの現場だった。その出会いを「衝撃的だった」と語り「今でも鮮明に覚えている」と言葉を続けた小栗さん。

小栗 当時はまだ駆け出しの役者だった僕にとって、すでに大活躍していた岡田准一は遠い存在。正直「俺なんかと口をきいてくれないんだろうな」と思っていたんですけど。ある日、帰りの新幹線で一緒になって、岡田君から「隣に座る?」て声を掛けてくれたんですよね。そこで、いろんな話をしてくれたり、オススメの本を教えてくれたりして。「この人、2歳しか違わないのにスゲエな!!」「こんなに勉強しているんだ!!」って。衝撃を受けたのを今でもよく覚えていて。

 
――さらに「ホテルのサウナに行ったら、すでに長時間そこにいたであろう岡田君に遭遇したことも。大量の汗を流しながら “スーッ” “ハーッ” と腹式呼吸を繰り返しているのを見て、ある意味、そこでも衝撃を受けた」と笑う小栗さん。「二人で一緒に映画にも行ったんですよ。撮影の空き時間、京都の映画館に。そのあと、鴨川沿いの店で京料理を食べたんですよね」と、当時の思い出が次々と。

岡田 よく覚えてるね(笑)。僕が覚えていることといえば、当時の小栗君が言った「戦いたいんです」っていう言葉。それはすごく印象に残っていて。その頃は「こういうことがしたい」とか「こう思っている」とか、自分の考えていることを他人に話すことがなかったというか。話せる人が、特に同世代にはいなかったんですよね。そんなとき「戦いたい」と熱い思いで芝居と向き合っている彼に出会って。その熱さに触発されるように、僕も自分のことをたくさん語るようになったんですよ。
 

30代のうちに一度は殴られたい

――約12年ぶりの共演作となった『追憶』。今作は降旗康男監督とキャメラマンの木村大作さんという “日本映画界の巨匠” が9年ぶりにタッグを組んだことも話題に。そんな巨匠をはじめ、映画界を支えてきた熟練のスタッフに囲まれながらの撮影を経験して「改めて映画を撮る楽しみを教えてもらった」「今後、映画をやっていく僕らに “伝えたいこと” が先輩達の中に密かにあって。それを託されたような気持ちになった」そう口を揃え「そんな現場に二人で立つことができた。それもまた、とても意味のあることのような気がしている」と語った二人。

小栗 この経験は間違いなく自分の財産になるだろう、そう感じるのと同時に、次に岡田くんと共演するのはまた先になるんだろうなという予感も。そして、僕はこれからもきっと言い続けるんでしょうね「岡田君と共演したい」って。

 
――そして「自分達で何か面白いことをしようとか、何か発信できることがあるんじゃないかとか、そんな熱い会話を交わした20代。お互いに主演として現場に立つ機会が増えた30代。今は別々の道を歩いているように見えるけど、この道はきっとどこかで繋がっている。常に戦い続けながら、前へ前へと進み続ける。そんな岡田君の背中が目の前にあるのは、後ろを歩む身としてはとても心強い」そう言葉を続けた小栗さん。

岡田 次の共演はいつになりそうか? どうだろう、また10年後とかになるのかな。どうせなら、次は戦ってみたいよね。体がまだ動くうちに(笑)

小栗 10年後だと、僕が44歳で岡田君が46歳でしょ。ギリギリだよね。今、ドラマで共演している西島秀俊さんでさえ「あと2年で動けなくなる気がする」って言っていたから。30代のうちに一度は戦かっておかないと。一回は岡田君に殴られておかないと(笑)

岡田 まあ、殴られるのは俺かもしれないけどね(笑)。
 
※フラウ2017年5月号より一部抜粋

 
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PROFILE

岡田准一 Junichi Okada
1980年11月18日生まれ。主演ドラマ『木更津キャッツアイ』で役者として注目を集める。その後、出演作を重ねながら実力を高め、映画『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。今年は今作の他に主演映画『関ヶ原』の公開が8月26日に控えている。

小栗旬 Shun Oguri
1982年12月26日生まれ。昨年は映画『信長協奏曲』や『ミュージアム』が大きな話題に。出演オファーが絶えない実力派俳優。現在、ドラマ『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』に出演中。また、今作の他に映画『銀魂』『君の膵臓をたべたい』が公開予定。


Text: Miwa Ishii Photo: Toru Daimon Styling: Takatoshi Igarashi(Yolken/Junichi Okada)、Kazuhiro Sawataish(i SEPT/Shun Oguri)Hair&Make-up: Akiko Soumon(Junichi Okada)、Chika Kimura(tsuji management/ Shun Oguri)

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