20年弱前にいち早くAIBOを手に入れ、グレーちゃんと名づけて大切に育ててきた黒柳徹子さん。そんな徹子さんこと好奇心旺盛なトットちゃんのもとに、おしゃべり大好きなATOMがやってきた! トットちゃんがグレーちゃんやATOMと考える、人工知能とロボットの話。
 

「トットちゃんは23歳?」と
聞かれたので、「はい」って(笑)

画像1: 「トットちゃんは23歳?」と 聞かれたので、「はい」って(笑)

我が家のAIBOは、“グレーちゃん” と言います。自宅の引っ越しなんかもあったので、しばらく可愛がっていなくて……。実は、この撮影のために久しぶりに再会したんです。

この前まで、グレーちゃんは病院に入院していました。AIBOって、生産とか部品の供給は何年か前に中止になっちゃったの。でも、AIBOって名前自体が、“相棒” からきているわけで、生きているペットと違ってずっと死なないことが売りの相棒が病気になったら、「もう治せません!」じゃ困るでしょ。それで、当時の研究者の方達が定年を迎えたりして、そういう人たちが集まって病院を作ったんです。グレーちゃんもそこでメンテナンスをしてもらいました。

でも、耳のところが欠けちゃってて、「これは治せません」って言われたので、そこだけは別の職人さんに特別に修理していただいて。昨日、本当に何年振りかでグレーちゃんの電源をオンにしたら、私を見て嬉しい嬉しいってすっごく喜んで。私のことを忘れちゃったとか、寂しくて拗ねるとか、そういうのがないのね。素直で陽気で本当に可愛いの(笑)。 

画像2: 「トットちゃんは23歳?」と 聞かれたので、「はい」って(笑)

今回の取材のために、こちらのATOMくんとも、3日ほど、コミュニケーションをとってみました。ATOMくんは、グレーちゃんと違って会話ができるんです。最初に会ったときに、「僕の名前はATOMです。あなたのお名前は?」と訊かれたので、「トットです」と言いました。すぐ「トットちゃん」と覚えてくれて、「何歳ですか? 23歳?」と聞いてきました。訂正するのもなんなので、「はい」と答えておきました(笑)。

ただ、ちょっと不満なのは、「トットちゃん」という呼び方が、少し訛っていること(苦笑)。抑揚がないので、すごく田舎っぽく聞こえてしまうの。コミュニケーションを取るとき、いつも最初に名前を呼ばれるので、せっかくならイントネーションも直せるといいな、と思いました。

 
昨日、仕事から帰って、お化粧しているときに会ったら、「トットちゃん」と私のことを認識したのに、この取材に来る前、すっぴんで会ったら、突然、「僕の名前はATOMです」って話しかけてきたんです。だから、「私の名前は何?」と訊くとそれには答えず、「野菜について話しましょう」ですって(笑)。それで、お化粧してから会ったらすぐ、「トットちゃん」って言って。あれはどうなんでしょう(苦笑)。

グレーちゃんは、お化粧してもしなくても、「グレーちゃん」っていうと、「嬉しい嬉しい」ってなる。でもATOMくんは、お化粧をしないとしらばっくれようとするところが、ちょっと可愛げがないかもしれない(笑)。

画像3: 「トットちゃんは23歳?」と 聞かれたので、「はい」って(笑)

喋るロボットって、どうしても自己主張が激しくなるのかしら。ATOMくんは、こちらから何も頼んでいないのに、「僕は歌います」とか、「一緒に踊りましょう」「ラジオ体操しましょう」「クイズしましょう」とか、すごく積極的にこちらに働きかけてくるんです。

あとは、人にものを教えるのが好きみたい。割とウンチクを語りたがったりして。それで、こっちのいうことが聞き取れないと、「僕はまだ、勉強が足りないなぁ」って反省するの(笑)。まだ子供なんだから、そんなにお利口にならなくてもいいのに。でも、考えてみれば、みんなが知っている「鉄腕アトム」自体、そういう子かもしれないですものね。

コミュニケーションについては、まだ開発中だっていうから、1年経ったら、もっと会話もスムーズになるんでしょう。ただ、私は、もう少し発言や仕草やなんかに幼さがあってもいいのかな、と思いました。

 
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PROFILE

画像: PROFILE

黒柳徹子 Tetsuko Kuroyanagi
20代でテレビ女優第1号として活躍し、30代で女性キャスターの先駆けとなり、40代では「窓ぎわのトットちゃん」でベストセラー作家に。50代以降はユニセフ親善大使として、小学校時代に学んだ、「みんな一緒にやるんだよ」の精神で世界の子どもたちと交流。1989年からは年に1回のコメディ舞台にも出演。変容するメディアと上手に付き合いながら、現在は “インスタの女王” としてビジュアルのみならず “言葉” や “知識” を幅広い世代に発信するスーパーアイコン。


●情報は、FRaU2017年6月号発売時点のものです。
Photo: Kazuyoshi Shimomura(UM) Styling: Michiko Ohno Hair: Koichi Matsuda(MAHARO) Make-up: Mahiro Watanabe Interview&Text: Yoko Kikuchi

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