ブランディングディレクターの福田春美さんが、料理人や料理好きなクリエイターに会いにいく――。ゲストは、代官山にある〈トムスサンドイッチ〉のオーナー佐藤友紀さん。
彼の店に10代の頃から通い始め、今や家族ぐるみのお付き合いという春美さんが名店の魅力を探ります。
 

今回のゲストは……

画像: ピンバッジやバンダナ使いがおしゃれな友紀さんは今も現役。毎日店に立ち、フライパンを振るう。「親子三代でやっているから、それぞれの友人、知り合いが集って、いろいろな世代のお客さんが来てくれるのが楽しいですね」

ピンバッジやバンダナ使いがおしゃれな友紀さんは今も現役。毎日店に立ち、フライパンを振るう。「親子三代でやっているから、それぞれの友人、知り合いが集って、いろいろな世代のお客さんが来てくれるのが楽しいですね」

TOM'S SANDWICH
佐藤友紀さん
1941年、東京生まれ。大学を卒業後、佐藤明スタジオでアシスタントをつとめ、渡米。3年間のニューヨーク生活を経て帰国。1973年、妻の百合子さんとともに東京・代官山のヒルサイドテラスで〈トムスサンドイッチ〉をオープン。現在は親子三代で店に立つ。
 

親子三代で営む代官山の
名物サンドイッチ屋さん

画像: 春美さんの一押しメニュー、キャベツ&ベーコンのサンドイッチ。曰く「浮気をしたのは2回くらいで、それ以外は毎回食べています!」。レシピはトムスの完全オリジナル。

春美さんの一押しメニュー、キャベツ&ベーコンのサンドイッチ。曰く「浮気をしたのは2回くらいで、それ以外は毎回食べています!」。レシピはトムスの完全オリジナル。

春美(以下H):今年で創業44年。お店を始めたきっかけは何だったんですか?

佐藤(以下S):サンドイッチとの出会いはニューヨークで。写真家のアシスタントをするために渡米した時。3年ほど滞在して帰国しました。その後、東京で写真の仕事をしていた頃に妻と出会って「リタイヤしたらサンドイッチ屋をやりたいね」と話していたんだけど、思い立ってすぐやろうということになって。

画像: 店内は厨房と壁側のみ椅子があるスタイルで欧米の雰囲気が漂う。

店内は厨房と壁側のみ椅子があるスタイルで欧米の雰囲気が漂う。

 
:そこからどうやってオープンに至ったんですか。

:当時仲良くしていた菊池武夫さんの自宅がこのヒルサイドテラスにあって、新しい棟ができるからここでやればと。見に行ったら、コンクリート打ちっ放しの長方形のグレーの箱で、奥の窓から豊かな緑と中目黒の街並みが一望できた。一目でここだ! って。資金を集めて1973年にオープンしました。

画像: 店はヒルサイドテラスの一角にある。トムスの看板は幼少時から交流のある仲條正義氏が手がけた。

店はヒルサイドテラスの一角にある。トムスの看板は幼少時から交流のある仲條正義氏が手がけた。

 
:へえ、場所ありきだったんですね。私が初めてお店を訪れたのは18歳の時。雑誌で見た憧れの場所で、最初とても緊張したのを覚えています。カトラリーを使うスタイルも初めてでとても刺激的でした。通ううちに家族経営と知り、次第に仲良くさせてもらって。今や親子三代は珍しいですね。

:孫はこないだ企業の最終面接を断って「トムスを継ぐ」って言ってるよ。

画像: コーヒーとサンドイッチ。カトラリーを使うスタイルも開店当時は新しかった。

コーヒーとサンドイッチ。カトラリーを使うスタイルも開店当時は新しかった。

 
:わぁ、嬉しい(笑)。ここに来ると世間話に花が咲いて、アットホームな雰囲気についつい長居しちゃう。

:最初はそんなに店を長く続けるつもりはなかったんだけど(笑)。店の場所と家族、この環境だったから続けられたのかなと思いますね。

画像: 店は友紀さん、百合子さん、娘2人と孫の5人で営む。業界でも有名な仲良しファミリー。

店は友紀さん、百合子さん、娘2人と孫の5人で営む。業界でも有名な仲良しファミリー。

 
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PROFILE

福田春美さん
ライフスタイルストア〈コルテラルゴ〉、ホームケアブランド〈a day〉、大丸松坂屋百貨店の新北海道展WEBサイトto the northなどファッションから暮らし系まで幅広くブランドディレクションを手がける。新しい浄水器を提案する〈クリンスイ〉が話題に。


●情報は、FRaU2017年6月号発売時点のものです。
Text:Chizuru Atsuta 撮影:若木信吾

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