女性研究者の悩み
(35歳・未婚・大学助手)

大学院で野生動物の研究をしている35歳です。周りの男性は若者(学生!20代半ば〜)と既婚者(先生たち)しかいません。職場の他に出会いを求めるしかありませんが、今は学位取得や次のポストのために研究を頑張らねばならないので、出会いにかける時間も気持ちもありません。しかし、年はとります。子供は欲しいのです。どうしたらいいのでしょうか? いつかは家庭に入って主婦でも良いかなと思っています。今頑張っているキャリアに後悔はないけど、今の挑戦をやるだけやったら、家庭優先で、その中で社会貢献できればいいかなとも思っています。こう書いていると内心、結局、今の私は結婚を後回しにしてるんだよなぁと思ったりもしますが、マリさん、私はどうすればいいでしょうか?

 
◆夏木マリさんのアンサー

このまま脇目もふらず研究に邁進したほうがいい。35歳の今、女として結婚や出産に迷うのも当然だけど、あなたには、あなたの任があるのだから。私自身は30代を振り返ると、舞台に没頭していて悩んでいる暇もなかった。だから逆に深く落ち込んだりすることもなく、次から次へと新しい挑戦をすることもできたのかなと思うの。あなたは、みんなが憧れてもなかなか手にできないような環境にいる。まずは「私は人と違ったスペシャルな才能があるんだ」と、誇りと自信を持ってほしいの。研究職なんて皆ができることじゃない。

そして “後回し” という考え方はおやめなさい。結婚と仕事は同列に並べるのはおかしい。だって結婚はプライベートなこと。別物よね。頑張って研究しているうちに、ある日、研究室のドアを開けた瞬間、王子様に出会えるかもしれない。どこか海外の学会に出席して思わぬ出会いがあるかもしれない。周囲には対象になる男性がいないって言ってるけど、もしかしたら灯台下暗しっていうこともあるかも。もうちょっと広く世界を見て。どんなタイミングがあるかはわからないし、今はあれこれやきもきしていないで、今こそ世の中のために研究に励みなさいな。そんなあなたのことをきっと誰かが見ていると思います。

あとはね、「今の挑戦をやるだけやったら、家庭優先で、その中で社会貢献できればいいかな…」とか計画立てすぎ! 頭がまわるから、先々のことまで見通したくなっちゃうのよね。でも学位を取ったり、また違うポジションに立ったりしているうちに考え方もシフトチェンジして、自分自身も変わっていく可能性が大いにあるんだから。

 
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PROFILE

画像: ©HIRO KIMURA

©HIRO KIMURA

夏木マリ Mari Natsuki
‘73年デビュー。’80年代から演劇にも活動の場を広げる。今春、自身演出・出演の「印象派NÉO vol.3 不思議の国の白雪姫」を東京・京都・パリにて公演。5/10からはライブハウスツアー「MAGICALMEETING TOUR Live&Talk 2017」を、6/21には支援活動のGIGを決行。詳しくは、http://www.natsukirock.com

 
●情報は、FRaU2017年7月号発売時点のものです。
Text: Junko Wada

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