中東における貿易と商業の中心都市、ドバイ。アラビア文化薫るエキゾチシズムと、先進的な現代性が融合し、世界屈指のラグジュアリーなメトロポリスとして知られています。とはいえ、まだ訪れたことがない人にとっては、限りなくミステリアスな異国情緒あふれる場所。

行ってみたいけれど、「実のところどうなの?」「イスラム文化圏って初めてなんだけれど……」「どんな魅力があるの?」と興味津々の旅好きたちも多いはず。そこで今回は、ドバイの見どころをたっぷり5回にわたってご紹介してきます!
 

【VOL.1】
意外と知らない
ドバイの親しみやすい魅力

ドバイというと、どんなイメージをお持ちでしょうか。お金持ちの国。すべてが超ラグジュアリー。物価が高そう。アラビア文化、イスラム教文化をよく知らないから気軽に遊びに行っていいものか……。そんなところでしょうか。

 実は、ドバイは外国人が多く暮らすとっても親しみやすい多国籍国家。異国の文化への理解があり寛容なので、旅行者からしてみるとアラブ・イスラム文化への入り口にもなってくれる国なのです。確かに豊かな国ですし、ラグジュアリーなホテルやショップも多く存在します。でも、物価は東京とほぼ同じ。タックスフリーなので、その分は割安感さえ覚えるほど。野菜を多く使う料理は日本人の口に合いますし、治安もとっても良いので女性だけで訪れても安心。

しかも、どこへ行っても似たり寄ったり、そんな都市が多い中で、独自文化の影響を残しつつ発展した近代国家というユニークさもフォトジェニックで面白い!
初回は、意外と知らないドバイの親しみやすい魅力についてご紹介したいと思います。
 

アラビア半島のペルシャ湾沿岸に位置するドバイへは、日本から、成田、羽田ともにエミレーツ航空の直行便が毎日就航しています。飛行時間はおよそ10時間で、時差は5時間。深夜便なので眠ってしまえば、体への負担はさほど感じません。実際に行ってみると、思っていたより近くて移動が楽、という印象でした。

エミレーツ航空といえば、ファーストクラスのゴージャスさ、サービスのきめ細やかさで有名です。そのラグジュアリー空間をちょっと覗いてみると……。名物のプライベート・スイートや、世界最大の飛行機A380ならシャワースパまで!

エコノミーでも空の旅は快適。エンターテインメントの充実ぶり、席のゆったり感、豊富なドリンク、中東を感じさせる食事メニューなどからも、長旅をゆったりすごすための工夫が感じられます。耳栓やアイマスク、靴下などが入ったアメニティポーチ(往路復路で柄も違う!)が乗客全員に配られるという、ちょっとした心配りも嬉しい限り。本気で眠りたい深夜便だったので、アイマスクが実に重宝しました!

画像: 行きと帰りで、ポーチの柄が違いました。ポーチの中には、共布で作られたアイマスクが。

行きと帰りで、ポーチの柄が違いました。ポーチの中には、共布で作られたアイマスクが。

深夜に日本を出発すると、ドバイ到着は朝。着いたその日から、フルに動くことができます。まずはホテルへ。途中、力強い朝の陽ざしを受けて美しく輝くモスクの姿を目にすると、中東にやってきたのだと実感できます。

画像: ドバイ一美しいとも言われるジュメイラモスク。

ドバイ一美しいとも言われるジュメイラモスク。

中東のほぼ中央に位置する砂漠地帯。とはいえ、海に面しているので湿度も高く、夏季は平均気温40℃以上。50℃近くを記録する日もあるほどで、やはり砂漠の地であることを体感! 9月~3月にかけては、ビーチリゾートを訪れる人も増える観光のハイシーズンです。

画像: 砂漠にはらくだもいます。

砂漠にはらくだもいます。

 ドバイは、アブダビ、シャールジャ、アジュマーン、ウンム・アル=カイワイン、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマとともにアラブ首長国連邦(UAE)を構成する7つの首長国のひとつ。連邦の首都であるアブダビは政治の中心、第二の都市であるドバイは経済の中心です。

UAEのひとつの特徴は、税金がない “タックスヘイブン” であること。税収ではなく、国家の収入だけで国が運営できるのです。ゴージャスな印象がついて回るUAEだけに、中東ならではのオイルマネーによる富をイメージしますが、実はそうではありません。

ドバイはもともと石油の埋蔵量が少なかったため、石油に依存することをやめ、ビジネス環境や都市のインフラを整えることで経済成長を遂げてきました。外資系企業の進出や投資、外国人労働者の雇用を完全に自由化する経済特区を設けたことも、海外から資金、そして人材が多く入ってくるきっかけとなったのです。

画像: 海沿いに摩天楼がそびえ立つ風景は壮観!

海沿いに摩天楼がそびえ立つ風景は壮観!

 実は、その発想の転換が今のドバイを作っていると言っても過言ではありません。
約244万人の人口のうち、エミレーツ人と呼ばれる国民は約2割。公用語はアラビア語ですが、英語もOK。それもそのはず、残りの8割は200にも及ぶ異なる国からの移住者たち。そんな環境の中でも、国は独自の文化を守り、海外からの移民や移住者たちはドバイの文化を尊重して暮らしています。

イスラム教が核となっているこの国では、モスク内はもちろん公共の場では、女性の極端な肌の露出はなるべく控えた方がいいですし(ホテル内は別)、黒い民族衣装アバヤを着用したモスリムの女性を無断で写真に収めたり、男性から握手を求めたりすることもNG。特定の飲食店以外でお酒を飲むこともできません。でも、タブーをきちんと理解し敬意を持って行動さえすれば全く問題なし。それは、どこの国に行っても同じことですよね。

画像: ところ変わればトイレのサインも変わります。

ところ変わればトイレのサインも変わります。

基本的には、文化や習慣、宗教など、全く異なる背景を持った人々にも寛容なので、外国人にとって過ごしやすい場所と言えるでしょう。多国籍の人々が平和に共存しているという印象です。多数派である移民たちも地元の文化に敬意を持って暮らしているということは、モスリムの人々が日中断食を行うラマダン期間中に、昼間は街中がとても静かになることからも実感できました。社会生活のすべてを律するというイスラムの教えが浸透しているため、治安は東京より良いと言われるほど。女性だけの旅、夜の散歩も安心です。

現地在住の方によると、警察の出番は主に交通事故の時なのだとか。平和な国だけに、警察もリッチな国のイメージを反映するかのように、ランボルギーニやベントレーをパトロール・カーとして走らせているそう。目撃できたらラッキーですね。

画像: 治安がいいから、夜の散歩も楽しめます!

治安がいいから、夜の散歩も楽しめます!

観光客を呼び寄せるためのリゾートや商業施設、ホテルや別荘、ショッピングモールやテーマパークが今も建設され続けているドバイ。世界的な建築家らが手掛ける建築も有名です。

828mの高さを誇る世界一の高層ビル「バージ・カリファ」、世界最長74.6kmに及ぶ無人鉄道「ドバイ・メトロ」、最高地点が地上210Mの世界一大きい観覧車「ドバイ・アイ(建設中)」、世界一大きい額縁「ドバイ・フレーム(建設中)」、衛星から確認できる唯一の人工島でヤシの木形をした「パームジュメイラ」や、世界地図を模した埋立地「ザ・ワールド」なども話題を集めています。

SF映画の中の都市を見ているような近未来感が楽しい一方で、ドバイ市街の西と南には砂漠地帯が広がっています。ドバイの国民であるエミレーツ人は、砂漠の民。オアシスさながらに水と緑豊かなドバイの街は、さほど広くはありません。空港がある北部からビーチエリアのある南部までは、渋滞さえなければ車で30分ほどの距離。都市、ビーチ、砂漠という全く異なる3つのエリアが、コンパクトに詰まっているのもこの国の特徴なのです。

 アラビア文化薫るエキゾチシズムと、先進的な現代性が融合し、独自の魅力を放っているドバイ。中東のショーケース的な役割も担い近隣諸国はもちろん、世界中から名店も集まるため、ショッピング好きにもたまらない街でもあります!

 なかなか楽しそうだと思いませんか? 次回からは、ドバイの楽しみ方を具体的にご紹介していきます。
 

【Information】
ドバイ政府観光・商務局

Photo&Text:JUNE MAKIGUCHI

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