ブランディングディレクター福田春美さんの連載。今回のゲストは、料理家の渡辺有子さん。今年4月、食と暮らしにまつわるものを集めたニューショップをオープンした渡辺さんに、店づくりやもの選びについて聞きました。

 

[福田春美 連載 Vol.4]
今回のゲストは……

料理家
渡辺有子さん
素材の味を生かした、やさしくシンプルな料理が人気。食や暮らしにまつわることを提案するアトリエ「FOOD FOR THOUGHT」で料理教室や食事会を開催するほか、今年4月に同名のショップをオープン。著者に『サンドイッチの時間』(マガジンハウス)他多数。

 

食を通してダイレクトに
交流できる場所を作りたい

画像: 店に立つ渡辺さん。内装はインテリアデザイナーの片山正通さんが代表を務めるワンダーウォールによるもの。黒に近いブルーグレーの壁が印象的。

店に立つ渡辺さん。内装はインテリアデザイナーの片山正通さんが代表を務めるワンダーウォールによるもの。黒に近いブルーグレーの壁が印象的。

春美(以下):有子さんの道具の本のファンだったので、新しいお店が気になっていました。なぜ始められたのですか。

有子(以下):これまでは雑誌や本の仕事がメインで、読者の反応がはっきりわからず、一方通行だなという思いがありました。それで料理教室を始めてみたのですが、生徒さんたちの声をダイレクトに聞ける環境に手応えを感じています。ただ教室は予約の方限定なので、次の段階として、もう少し広く、食に対して興味を持ってらっしゃる方たちと交流できる場を作りたいと思ったんです。
 

画像: 益子の陶器市で出会った陶芸家・近藤康弘さんの作品(¥3750~)。サイズがいろいろあるので、塩だけでなく味噌や梅干し入れにも。

益子の陶器市で出会った陶芸家・近藤康弘さんの作品(¥3750~)。サイズがいろいろあるので、塩だけでなく味噌や梅干し入れにも。

:品揃えはかなり厳選されてますよね。

:自分で使って、いいと思えるものだけにしたくて。スタートは陶芸家・二階堂明弘さんの器をメインにしました。使い心地もわかっているし、生徒さんにも好評なので。シンプルな塩壷は益子の陶芸家・近藤康弘さんのもの。あとは世田谷の工房で制作されている木工作家の吉川和人さん。カッティングボードは定番ものですが、持ち手にあった穴は開けないようにお願いしました。

渡辺さんが作りたかった「漆喰のカウンター」も実現。

:そういった有子さんのアイデアもとり入れられているのですか。

:通常はやはり定番もののオーダーが多いと作家さんから聞くので、逆に普段できないことをやってほしいと伝えています。私自身もこんなサイズ、形があったらいいなと思うことを提案しています。
 

木工作家・吉川和人さんのウッドトレー(¥42000)。

:とすると、有子さんの店でしか買えないものもあるんですね!

:作家さんには自由な発想で楽しみながら作ってもらうことを大事にしています。だから、私のお店にはあえて定番ものは置かず、他とはちょっと違うラインナップにしたいと思っているんです。
 

洋服感覚で身につけられるリネンエプロン(各¥18000)。

画像: 季節のビン詰めは贈り物にも(3本セット¥4800)。

季節のビン詰めは贈り物にも(3本セット¥4800)。
 

FOOD FOR THOUGHT
店内には器やガラスもの、カトラリーなどが揃う。
東京都渋谷区上原2-33-4
☎03-6416-8294
営業時間:11:00~19:00
定休日:月・火

 
 
▼こちらの記事もチェック! 

 

PROFILE

福田春美さん
ホームケアブランド「a day」、大丸松坂屋百貨店の新北海道展WEBサイトto the northなど広告のインテリアスタイリング、大手メーカーのプロダクトのプロジェクトなど、幅広くブランドディレクションを手がける。新しい浄水器を提案する「クリンスイ」が話題に。


●情報は、FRaU2017年8月号発売時点のものです。
撮影:若木信悟 Text:Chizuru Atsuta

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.