「何が必要かは、体に聞くのがいちばん。つまり、食べたいものが体が必要としているものなのよ」。それはウーさんが生まれ育った中国で、医食同源という考え方として受け継がれてきたこと。今回は、この時季に食べたくなる香味野菜の必要性についてご紹介します。
 

香味野菜は生薬です

画像: 香味野菜は生薬です

「中国は大陸気候。夏の暑さは日本よりも厳しいんですよ」とウーさん。水分補給は必須だけど、中国の人はそんなに水を飲まないのだそう。

「暑いと冷たい水やお茶をたくさん飲みがちだけれど、中国では水の代わりに、トマトやきゅうりといった夏野菜や果物をたくさん食べて野菜で水分をとるということですね。これは医食同源と言える、賢い水分の取り方。だって水分が体にゆっくり吸収されるから、頻繁にトイレに行くようなこともなく、脱水症状になる心配もなし。水を飲みすぎたせいで食欲が落ちて、夏バテすることもありません」。

 
そして蒸し暑い日本の夏を乗り切るために必要な食材は? ときくと、筆頭に挙がったのが香味野菜。

「香味野菜はいろいろな国にありますが、日本は特に種類が多い。体の熱やむくみをとってくれる、血の巡りを良くする、体調の乱れを整えてくれるなどの効果があります。食欲を刺激してくれるし、積極的に食べたいですね」。

 
今回ご紹介するのは、香味野菜をたっぷり食べるための2品。そばや冷奴の薬味としておなじみのみょうがや大葉も、添えるだけでなく、野菜としてたくさん食べられる。

「白和えは私の定番メニュー。白和えというよりサラダ感覚で、豆腐はドレッシングだと思ってください。面倒な水切りは、豆腐をくずしてザルに上げておくだけでOKです。とっても簡単!」。

また炒めものに使うときも、香味野菜は最後に加えて、余熱でさっと火を通す程度。野菜のシャキシャキとした食感や、豊かな香りを生かすのがポイントだ。

 
ところで香味野菜には、いいところがもう一つあるという。

「そのまま食べられるから、皮をむく手間がないし、ほとんどゴミも出ないの(笑)」。

 
もし献立に困ったら、連載の1、2回目をご参考に。登場した蒸し豚や和え麺、焼きそばとは相性抜群だ。今年はこれで夏バテ知らず。

 
 
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PROFILE

ウー・ウェンさん
中国、北京で生まれ育つ。料理上手な母から受け継いだ料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の懸け橋になりたい」との想いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる、医食同源の知恵にあふれた料理が人気。著書に『ウー・ウェンの北京小麦粉料理』『ウー・ウェンさんちの定番献立』(ともに高橋書店)、『からだを整える お手当て料理』(天然生活ブックス)など多数。http://www.cookingsalon.jp

 
●情報は、FRaU2017年8月号発売時点のものです。
Photo:Keiichirou Muraguchi Styling:Misa Nishizaki Composition:Shiori Fujii

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