自転車が縦横に行き交う大通り、花や果物をいっぱいに積んだ行商の小舟。ベトナムと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、賑やかで活気溢れる街の情景だろう。でもそれはあくまで一部。少し足を伸ばせば、雄大な自然と長い歴史が織りなす壮大な景色が広がるのだ。街の喧噪を離れて、私たちがまだ知らない絶景に出会う旅へ。

 

お話を伺ったのは……

西澤智子さん
海外旅行がきっかけでベトナムにハマり、その後ホーチミンに1年、ハノイに3年暮らす。著書に『3泊5日のハノイ旅ガイドBOOK』(河出書房新社)がある。

 

視界を埋め尽くす絵画のような景色

ハノイの蓮畑

画像: ハノイの蓮畑

ハノイの数ある湖の中でも最も美しいとされ、市民の憩いの場として親しまれているタイ湖。ここには日本では考えられない広さの蓮畑が広がっており、知る人ぞ知る絶景スポットになっている。見頃は、蓮の花が咲く6月上旬~7月上旬。特に早朝の、朝靄に包まれた幻想的な美しさはわざわざ足を伸ばしてでも見る価値あり。そしてしばらくすると、地元の人々がやってきて花を摘み始める。あちこちに人の姿が見られる蓮畑はそれまでと表情が異なり、これもまた魅力的だ。

「花が咲くのは早朝だけなので、朝6時頃到着を目指して。きれいなホテルもあるので、この周辺に宿を取るのもおすすめです」
 

タイ湖北側にある蓮畑までは、ハノイ旧市街からタクシーで15分ほど。街の中心部から気軽に行けるのも魅力。

 

彼方まで続く黄金色のだんだん畑

サパの山岳地帯

画像1: サパの山岳地帯

点在する村々にたくさんの少数民族が暮らすサパの山岳地帯。日本人にはどこか懐かしい棚田の風景と、自然と一体となった人々の暮らしぶりを間近に見ることができる。
 

画像2: サパの山岳地帯

北部での稲作は二期作が一般的だが、この一帯は高地のため年1回。そのため、黄金色に染まった棚田や収穫の様子を見るなら9月中旬がベストタイミング。ただ、夏の緑も美しい。
 

画像3: サパの山岳地帯

「バスで手軽に行けるようになったのはここ1~2年なので外国人観光客も少なく、まさに穴場スポット。黒モン族、赤ザオ族など、村ごとに異なる民族が暮らしています。顔も民族衣裳もまったく異なるので、いくつかの村を巡るのも面白いかも」
 

サパまではハノイから高速バスで約5時間。棚田を歩くなら、現地で申し込めるトレッキングツアーがおすすめ。英語のガイド付きで、少数民族の村を訪ねるコースなどもある。


●情報は、FRaU2017年8月号発売時点のものです。
Photo:Tomoko Nishizawa Text:Megumi Yamazaki

 
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