【VOL.3】
アラビア文化薫る “オールド・ドバイ”

世界中から人々が集まる、インターナショナル・シティ、ドバイ。ラグジュアリーな最先端都市というイメージを持つ方も多いと思いますが、古き良きアラブを体験できる場所があります。それが、“オールド・ドバイ” 地区です。

アラビア湾に面したビーチリゾートが立ち並び、衛星からも見える人工島パーム・ジュメイラを擁する “ニュー・ドバイ”。世界一高いビル、バージ・カリファほか高層ビルが林立し最も勢いのある “ダウンタウン・ドバイ”。それに対して、昔のアラブの風情が残る商業エリアは “オールド・ドバイ” と呼ばれています。

画像: 近代都市とは違う表情のドバイがのぞけるオールド・ドバイ。

近代都市とは違う表情のドバイがのぞけるオールド・ドバイ。

“オールド・ドバイ” は、いわば旧市街。天然の入り江であるドバイ・クリークを中心に街が広がり、かつて貿易の中心として栄えたことから、港町ドバイが国際都市へ発展する礎となった場所とも言われています。

“オールド・ドバイ” は、昔のアラブを想像できる地区。かつての住宅が残された「アル・ファヒーディ歴史保存地区(通称バスタキヤ)」もあります。バスタキヤは、VOL.2でご紹介したシェイク・モハメッド文化理解センター(SMCCU)があるところ。ドバイ・クリークを挟んで、対岸にスークと呼ばれるアラブの市場もあります。

おすすめは、小さなおみやげ物屋さんやカフェ、レストランもあるバスタキヤを歩き、ローカルフードでお腹をふくらませてから、クリークを渡りスークを散策、というコース。

スークはたいてい夜の10時ごろ、ラマダン中は深夜まで賑わっているので、食事を済ませてから足を運んでも、エキゾティックな夜のドバイをゆっくり堪能できるのです。安全な街ですから、夜も安心して遊びまわれます。

画像: スークの入り口。通り沿いに店が並んでいます。

スークの入り口。通り沿いに店が並んでいます。

歴史保存地区バスタキヤのアイコンは、空気を循環させ、自然の力で屋内を冷やすための昔ながらの通気口「風の塔」。アラブの伝統建築です。

古いアラブの街並みを堪能し、異国情緒とタイムトリップ感を味わうにはもってこい。歴史的な建物を利用したアラブ式のホテルや、カフェ、おみやげ物店が並んでいるので、一軒一軒足をとめながら散策するのがまた楽しい!

そして見つけたのが、ローカルテイストの宿「オリエント・ゲスト・ハウス」と、アラビアンスタイルのデザイナーズホテル「XVA アート・ホテル」。

「XVA アート・ホテル」は13の個性的な部屋がカフェのある中庭を囲むようにして並んでいます。部屋はそれぞれ違ったテーマでしつらえられていて、小ぶりで居心地の良い空間が用意されています。ゴージャスなホテルも良いですが、こういったローカルテイスト溢れるホテルで、異文化を感じながら過ごすのも素敵。

ホテルのダイニングルームとしても利用されている中庭の「XVA Café」は、宿泊者以外の利用ももちろん可能です。ホテルの小さなエントランスを通り抜けると、中にはゆったりとした空間が広がっているので、気後れせずに扉を開けてみて!

画像: 憧れの天蓋つきベッドも! エキゾティックな雰囲気のオリエント・ゲスト・ハウス

憧れの天蓋つきベッドも! エキゾティックな雰囲気のオリエント・ゲスト・ハウス

こんなレトロ感あふれるローカル・カフェ&レストランも。「アラビアン・ティー・ハウス」は、世界から集められたお茶が人気。ケバブやフムスなど、中東らしいメニューもあります。

画像: 可愛らしいインテリアが、女子ゴコロを思い切りくすぐります。

可愛らしいインテリアが、女子ゴコロを思い切りくすぐります。

 もちろん、おみやげを探すのにぴったりのショップもあります。「アル・サーカル・カルチャー・ファンデーション」は、アラブ文化とモダンデザインが出会ったエキゾティックでカラフル、キュートな雑貨がいっぱい。ドバイを拠点に活躍するアーティストをサポートしているNPOのショップなので、アート好きが気に入りそうな、それでいてドバイらしいおみやげが見つかります。

満足したら対岸へ。ドバイ・クリークを渡る際には、昔ながらの水上タクシー「アブラ」がおすすめです。夜になると、水上から眺める街の風景が綺麗! 乗車賃は1ディルハムで20人乗り。20人集まらないと出発しないので、のんびり満員になるのを待ちましょう。

アブラを降りたら、スークへ。金を扱うゴールド・スーク、香辛料が並ぶスパイス・スーク、パシュミナやサンダルなどを揃うオールド・スークなどがあり、地元の人々に交ざって買い物ができます。
今回訪れたのは、ゴールド・スークとスパイス・スーク。

ゴールド・スークはその名の通り、金を扱う店が立ち並んでいて、眩しさについ目を細めてしまうほど。入り口付近にある店舗には「世界一大きい金の指輪」が飾られているのでそこで一緒に写真を撮るもよし、ゴールドジュエリーを買うもよし、アラビア文字で記された自分の名前のアクセサリーをオーダーするもよし。気になるショップを覗きながら、お気に入りを見つけて!

画像: アラビアン・デザインの大ぶりバングルも!

アラビアン・デザインの大ぶりバングルも!

鼻をくすぐる刺激的な香りが漂い、目に鮮やかなスパイスが並ぶスークには、中東料理やインド料理などに使う香辛料、調味料、ハーブがいっぱい。ドライトマト、ドライレモン、チリなど気軽に使えそうなものから、高級スパイスのサフランまで、日本よりもお安く手に入ります。料理好きは興奮すること間違いなし。

気に入ったものを量り売りで購入できますが、言い値で購入せず値切るのが賢いお買い物のポイント。やり取りの中で生まれる現地の人々との会話も、旅の楽しみのひとつです。
スパイス・スークには、かごや雑貨、ランプなどを扱う店も並んでいるので、ローカル色豊かなおみやげをゆっくり探してみてください。

ちなみに、世界最大級の「ドバイ・モール」内のインドア・スークや、モールそのものがアラブの市場を模している「スーク・アル・バハール」など、快適な市場風ショップもあります。

 最後に、“古き良き” ということで、ユニークな見どころをもうひとつ。アラブ首長国連邦(UAE)の、そしてドバイの過去そして現在を知ることができる「エティハド・ミュージアム」です。

2017年1月にできたばかりの新しい博物館。UAEが結成されたとき、首長たちが署名を行ったユニオン・ハウスの隣に建てられました。“Etihad” とは、連合や統一を意味する言葉。広々としたエントランスでは、UAE憲法の序文を記した巨大なカリグラフィーが飾られ、UAEの7つの国を代表する首長たちが署名に使ったペンを模した7本の柱が迎えてくれます。

画像: ドバイの成り立ちに興味があるならこの博物館へ。

ドバイの成り立ちに興味があるならこの博物館へ。

最先端のテクノロジーを使った参加型のハイテクミュージアムなので、展示内容もさることながら、ドバイの変遷やアラビア文化を楽しみながら知ることができるのも魅力です。

カナダ人建築家のモリヤマ&テシマが設計した流線型の建物は、憲法を記した巻紙から着想を得ていてとてもユニーク。建築やデザインに興味がある方にもお勧めのスポットです。

 
VOL.4では、中東カルチャーのショーケースともいえるドバイに集まるコスメ、ファッション、食、アートなどをご紹介します。

【Information】
ドバイ政府観光・商務局
ドバイモール
スーク・アル・バハール
ギャラリー アート・ホテル& カフェ
オリエント・ゲスト・ハウス
アラビアン・ティー・ハウス
アル・サーカル・カルチャー・ファンデーション
エティハド・ミュージアム

 
 
▼前回の記事はコチラ!

 
*1ディルハムは、約30円(2017年7月現在)
Photo&Text:JUNE MAKIGUCHI

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