都市部で家を探す際、絶大な人気を集めるコアゾーンが50㎡~80㎡。新築のタワーマンションかヴィンテージの物件か……迷える人々多数。そんななか70㎡前後の中古マンションを手に入れ、理想の家を実現したリノベーション4軒の実例を広さごとにご紹介!

今回ご紹介するのは、50㎡の崇島邸。住まいを決める上で単純に「狭い」ということだけで諦めてはもったいない。そんなことに気づかされる邸宅。昔ながらの家づくりのルールを潔く超えたクリエイティブハウスに出会った。
  

崇島邸
家族構成:3人(夫、妻、娘0歳)
平米数・間取り:50㎡/1LDK
施工会社:リノベる。
築年数:36年

 

先入観を取っ払い
ここから始まる物語

画像: 中心を司る大きなランプ。部屋面積に対して大きさが違和感ないのは天井高のあるスケルトン構造ゆえ。配線やコンセントを見せることで逆にセンスアップする。

中心を司る大きなランプ。部屋面積に対して大きさが違和感ないのは天井高のあるスケルトン構造ゆえ。配線やコンセントを見せることで逆にセンスアップする。

「元の物件は押し入れが1.5畳ぐらい占めてたんですが、そういうのを全部なくしたら意外と広く使えるんじゃないかって」

実感値50平米とは思えない十分な広さの崇島邸。すべて取り払ってスケルトンにすることを決めた。

「1人だと広い50平米って人気ないそうで、本体価格を抑えリノベーションにお金を回せたんです。壁は断熱材を取り払ったんですが寒さや結露は全くありません。木はナチュラル、アイアンは黒、壁は白と、色は基本3色に絞り、雰囲気を残すため躯体を残した部分もあります」

 
ドアや棚など自身で探した資材も。

「『無垢材 ドア』とネットで探して工事現場に送ったり、システムキッチンを購入しシルバーを黒に塗ったり。自分で手を加えた部分も多いです。ホームセンターには今もよく通いますし」

探究心が尽きることは未だない。シンプルにした分、模様替えで部屋が変わっていくのが楽しいという。そんな日々をインスタグラムにアップするうちに家づくりに関して相談を受けるようになった。今後それを事業としてスタートさせる予定もある。

 
リノベはゴールじゃない。リノベで変わる人生もある。一つの出発点になりうるなら、多少面倒でもやってみる価値がありそうだ。

 

部屋を遮る壁はなくしつつ
高低差でほどよい距離感を

画像: 部屋を遮る壁はなくしつつ 高低差でほどよい距離感を

元々は二間に分けていた壁を抜き、腰高の仕切りに変えた。奥の部屋の床を底上げし、ちょっとしたメゾネット構造にしたことで、それぞれプライベート感はありながら空気は共有する適度な距離感が実現した。

 

アレンジできるよう壁はシンプルに

画像: アレンジできるよう壁はシンプルに

「世界観は家具や雑貨で作られていて、部屋自体はすごくシンプルに。いろいろなテイストに対応する床や白壁が活躍します」と崇島さん。壁にレタリングを描いたり穴を開けてフックを取り付けたりと、頻繁に模様替えを楽しんでいる

 

こだわりのパーツをリノベの随所に

シャビーな木材やアンティーク家具が居心地の良いインテリアを完成させる。杉の足場板を利用した仕切り棚や、クリーンなシンクにマッチする武骨な扉がアクセントに。
 

画像: こだわりのパーツをリノベの随所に

施工の際に壁に埋め込んだという額のついたアンティーク棚も、部屋を広く見せるテクニックとして一役買っている。家を作ることとインテリアを作ることを切り分けて考えない、崇島さんならではのセンスに脱帽。
 

崇島邸のリノベが完成するまで……
自身の希望とアイデアをリノベーション会社「リノベる。」のデザイナーと二人三脚で叶えていった。素人目線では気づかない快適につながるヒントも教えてくれたという。Instagram:@renovelifeやブログ:http://blog.renovelife.netで最新情報をアップ中!

 
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。
Photo:Takehiro Goto Composition:Yuki Miyahara

 
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