器の使い方次第で、料理も食卓もグッと魅力的になるものだ。だからこそ、ポイントを押さえた器選びが大切。はじめての人はまずはワードローブを彩るように色や素材で選んでコーディネートを楽しもう。

 

白の器

全ての食材を美しく魅せる
スタンダードこそ上質なものを

和洋中、オリエンタルと、どんなジャンルの料理も受け入れてくれる白い器。スッキリとシャープな陶磁器、とろりと艶やかな粉引き、ヴィンテージならではの経年変化の魅力。シンプルな白だからこそ、フォルムや風合いを楽しみたい。
 

画像: 全ての食材を美しく魅せる スタンダードこそ上質なものを

1. イギリスの伝統的なお菓子クリスマスプディング用に作られた「MASON CASH」の“PUDDING BASIN”。シリアルやデザートの器としても重宝する。(φ17cm×H11cm)¥2200/ザ テイスト メーカーズ アンド コー

2. ニューヨークのアーティスト、ジュディ・ジャクソン のディナープレート。温かく優雅な造形はハンドメイドならでは。(φ27cm)¥6800/ザ テイスト メーカーズ アンド コー 

3. 長野県伊那市に窯をもつ陶芸家、島るり子さんの大鉢。柔らかく艶のある粉引きの風合いが美しい。(φ26cm)¥2370(税込み)/QUICO 

4. ジュディ・ジャクソンのショー・プレートはほっこりとした風合いで卓上を穏やかに演出。(φ23cm)¥4000/CIAO PANIC COUNTRY MALL 

5. オーストリアのLauda airの機内食用にデザインされた三角皿。(一辺22cm)¥5400/HOOKED

6. 1970年代のアメリカヴィンテージの四角皿はガツンとステーキな気分。(29cm)¥6480/HOOKED 

7. 1818年創業フランスの老舗磁器ブランド「PILLIVUYT」のオーバルプレートはオールマイティに使えて実用性抜群。(45cm)¥7000/ザ テイスト メーカーズ アンド コー 

8. ブルックリンにスタジオを構えるトレーシー・ハーヴェイのハンドメイドの円形の器。(φ11cm×H11cm)¥6000/CIAO PANIC COUNTRY MALL 

 

黒の器

ブラックドレスのように
多彩な黒を上品に使いこなす

普段の食卓を、少しスタイリッシュに華やかに彩るなら、黒を取り入れてみよう。セラミック、琺瑯、漆と多彩な素材が織りなす黒は、マットな質感から艶めく漆黒まで。個性を発揮する柄物も、モノトーンなら食卓を上品に飾ってくれる。
 

画像: ブラックドレスのように 多彩な黒を上品に使いこなす

1. 長く愛される北欧のスタンダードブランド「イッタラ」。カイ・フランクのデザインによる〈TEEMA〉シリーズのカップ&ソーサー各¥4300/ラウンダバウト 

2. 琺瑯の持つ光沢感と耐久性、シンプルで飽きのこないデザインのティーポットは日常からアウトドアまで幅広く使える。「FALCON」1Lティーポット¥6000/プレイマウンテン 

3. 窯業の伝統を誇る長崎県波佐見町に拠点を置く「KINTO」による〈Ceramic lab〉シリーズ。硬質な磁土を生かした焼き締め生地の自然な風合いが普段の食卓を生き生きと魅せる。(φ21cm)¥1800/ザ テイスト メーカーズ アンド コー 

4. 漆の深い艶が食材を鮮やかに引き立てる。古い日本の木皿(φ18cm)¥2000(税込み)/アンティークショップ コングリ 

5. アラビア社の人気シリーズ〈ブラックパラティッシ〉のボウルは大胆なモチーフで料理を引き立てる。(φ17cm)¥17000/QUICO 

6. 独特な形と釉薬の配色が魅力の 〈Echo Park Pottery〉のマグカップ。個性際立つシックなモノトーン柄で毎朝のコーヒーをもっと楽しく。¥10000/CIBONE Aoyama 

7. 定番の琺瑯皿も黒のチョイスでグッとシックに。パキスタンの琺瑯プレート¥1200(税込み)/グランピエ青山店 

8. 遠赤外の石焼きプレートは、キッチンから食卓へそのままサーブできる機能性も◎。ステーキ&ピザプレート(φ18cm)¥3500/グッドデザインショップ
アルミニウムワークテーブル¥6400/ピー・エフ・エス パーツセンター

 

茶色の器

素朴な美しさのなかに
土や木の持つ自然の強さを感じる

豊かな大地を彷彿とさせる茶色の器も、やはり食卓を豊かに彩る上で欠かせない。古今東西、暮らしに根付き「用の美」を育んできた民藝や、伝統的な手法が織りなす作家たちの器には、力強さの中に繊細な美しさがある。
 

画像: 素朴な美しさのなかに 土や木の持つ自然の強さを感じる

1. 江戸後期から日用雑器として瀬戸地域で生産された馬の目皿。一見、どっしり男性的な印象だけど、驚くほどどんな料理とも相性が良く、重宝する逸品。大皿(φ24cm)¥8000(税込み)/草の音 

2. 山羊の角や細い櫛で繊細な文様を描いていく伝統技法フェザーリングスリップによる個性的な模様が可愛らしい。ルーマニアのコルンド窯で作られたスープ皿(φ13cm)¥900(税込み)/グランピエ 青山 

3. ドイツに工房を構える韓国出身の陶芸家、李英才。バウハウスの流れをくむドイツモダニズムの引き締まった造形と韓国陶磁に基づく独特の色相がこの上なく上品。平皿(φ28cm)¥17280(税込み)/QUICO

4. 沖縄県の南城市にアトリエを構える藤本健さんの木の器。優しくも威風堂々とした木の表情をありのまま生かした造形が魅力。ウッドボウル(φ14cm)¥7000/CIAO PANIC COUNTRY MALL

5. 個性的な釉薬の柄に深みがあるアメリカンヴィンテージのオーバル皿(24cm)¥7560/HOOKED

6. 福岡県の陶の里、小石原にある翁明窯元。鬼丸翁明さんによるシンプルな丸皿は、しっとりと上品な黒マット仕上げで、どんな料理も引き立てる。大皿(φ24cm)¥4100/CIAO PANIC COUNTRY MALL

7. 同じくアメリカンヴィンテージの土モノの復刻皿(φ20cm)¥5760/HOOKED 

8. ピッチャー(0.75L)¥11016(税込み)/QUICO 

 

青の器

世界中の食卓で愛される青の器
鮮やかな青を、大胆に

時代や国籍を超え、世界中の家庭の食卓を彩ってきたブルーの器。食卓にドンッと存在感を発揮する大皿も、上品な絵付けがアクセントを施す銘々皿も、どんな料理も不思議と馴染む。青い皿は、もうひとつのスタンダードだ。
 

画像: 世界中の食卓で愛される青の器 鮮やかな青を、大胆に

1. 素焼きの土っぽさと淡いブルーの釉薬のコントラストがマッチするアフガニスタンの大鉢(φ28cm)¥3000(税込み)/グランピエ 青山 

2. カリフォルニアの人気陶磁器メーカー「Heath Ceramics」。ころんとした優しいフォルムとくすんだニュアンスの絶妙な風合いが魅力。ピッチャー¥12000/プレイマウンテン 

3. 愛媛県松山市で作陶をする陶芸家、石田誠さん。オランダのデルフト焼きに近い釉薬を使った磁器シリーズ「紅毛手」は、やわらかな表情と品格のある深いブルーが美しい。7寸ハットボウル¥5000/CIBONE Aoyama

4. 金の絵付けを施した懐かしい風合いの小鉢は、幕末期のもの。なます皿(φ14cm)¥2500(税込み)/アンティークショップ コングリ

5. 8.5寸のリム皿¥9000/CIBONE Aoyama 

6. 中国画のような淡い絵付けが施されたイギリスのアンティーク。小皿(φ12cm)¥3000(税込み)/アンティークショップ コングリ 

7. スリップウェアによる大胆な幾何学模様が繊細で美しい。アンティークの大皿(32cm×24cm)¥49800/HOOKED 

8. オリエンタルな雰囲気の絵付けが個性的な逸品は日本のアンティーク。青菜の煮浸しなどを上品に盛り付けたい。小鉢(φ17cm)¥5500(税込み)/草の音 

 

ガラスの器

風合い、サイズ
ガラスの器で、遊ぶ

光を取り込み、軽やかに輝くガラスの器は卓上を明るく彩ってくれる。アンティークの風合いや工業製品ならではのソリッドな質感。用途多彩なガラスは、サラダにスープ、デザート、草花と自由なアレンジで楽しみたい。
 

画像: 風合い、サイズ ガラスの器で、遊ぶ

1. アンティークのボトルはドリンクを入れてもフラワーベースとしても活躍。ボトル 中(0.45L)¥1500(税込み)/アンティークショップ コングリ

2. ボトル 小(0.2L)¥1200(税込み)/アンティークショップ コングリ 

3. 工業製品ならではのストンとしたシンプルさが潔いガラスベース。アンティークのバッテリーボトル(φ10cm×H16cm)¥7800/HOOKED 

4. 表面に見える細かな気泡や古い傷も味わい深い、重量感のあるアンティークの円筒ガラス(φ19cm×H12cm)¥8000(税込み)/アンティークショップ コングリ 

5. 厚みのある縁取りとプレーンな佇まいがナイス。理化学・医療用ガラスをはじめ様々なガラス製品を手がける小泉硝子製作所によるD&DEPARTMENTのロゴ入り受け皿(φ18cm)¥6500/グッドデザインショップ

6. ぽってりとしたサイズ感で使い勝手が広がるビーカー(ショート)¥3500/グッドデザインショップ

7. 細かな気泡が涼やかな脚付きの氷皿¥5000(税込み)/草の音

8. キュッと強い蒸留酒など、酒器としても楽しめる実験用のアンティークビーカー(φ8cm)¥1200/アンティークショップ コングリ 

9. 淡いグリーンが愛らしいプレスガラスの氷皿はノスタルジー漂う逸品。¥3000(税込み)/草の音 

10. とろりとした質感と透けるアプリコットカラーがとってもキュート。ガラス作家、黒川登紀子さんのプレート(φ15.5cm)¥4000/doinel

11. 受け皿(φ30cm)¥19000/グッドデザインショップ 

 

小さい器

豆皿こそ、カラフル&柄のもの

白、黒、青、茶。食卓のメインを飾る大皿をスタンダードで揃えたら、銘々皿やお手塩皿として使える豆皿は、思い切ってカラフルに楽しみたい。季節感を添えて、和柄も洋モノもミックスして、個性を演出。
 

画像: 豆皿こそ、カラフル&柄のもの

1. やや深めで、凝った造作は膳に彩りを添える向付の皿ならでは。淡い紺色の底にほんのり浮かび上がる桐の葉の紋が涼やかな逸品。アンティークの向付(φ10cm)¥800(税込み)/草の音 

2. 江戸後期に淡路島で創設された珉平焼。中央に龍雲の陽刻が施された小皿は最もポピュラーな絵柄。様々なバリエーションで楽しみたい。黄色の四角皿(φ9cm)¥3000(税込み)/アンティークショップ コングリ

3. レモン色の楕円(φ7.5cm)¥2500(税込み)/アンティークショップ コングリ

4. 1800年代後半のイギリスのアンティーク小皿。深みのあるグリーンで和洋共に合う。¥2500(税込み)/草の音 

5. 黄色(φ9.5cm)¥300/グランピエ青山店

6. 茶色(φ9.5cm)¥300/グランピエ青山店 

7. 昔の人は「おてしょ」と呼び、お塩やお醬油を添えるのに使ったお手塩皿。白磁の陽刻に染付で花柄が施された愛らしい小皿。(φ9cm)¥1200(税込み)/草の音 

8. 幾何学模様の陽刻が施された十二角皿も珉平焼。珍しい水色の角皿(φ9.5cm)¥3000(税込み)/アンティークショップ コングリ 

9. 味のある筆遣いが妙に愛らしいブルーの絵付け小皿は、日本のアンティーク(φ10cm)¥2800(税込み)/アンティークショップ コングリ 

10. 水色のキャンディカラーがキュートな琺瑯の小皿は、パキスタンでミニチャツネ皿として使われていたもの。(φ9.5cm)¥300/グランピエ青山店

11.黄色の楕円(φ11.5cm)¥3000(税込み)/アンティークショップ コングリ 

 
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。
Photo:Taro Hirano Stylist:Mariko Nakazato Composition&Text:Chisa Nishinoiri

 
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