チダコウイチさん・野口アヤさん夫妻が住まうヴィンテージマンションを訪問。暮らしやすいように施されたリフォームを、あえて完成当初の設計にリノベーションし直した空間は、アンティークやヴィンテージで揃えたインテリアが引き立つ、フラットな天井と真っ白な壁が印象的。夫妻のこだわりが詰まった、オシャレすぎるご自宅をご紹介。

さらに、夫妻が休日を過ごす海辺の別邸も取材。拠点としている本邸とリラックスした時間を過ごす別邸、それぞれの用途やムードに合わせたリノベーションのアイデアは参考になることがたくさん!
 

チダコウイチさん・野口アヤさん邸
家族構成:3人(夫、妻、猫・マメ)
平米数・間取り:168.4㎡/4LDK
築年数:38年

 

ヴィンテージの良さを
引き出す温かみのある白

画像: ソファは「HIKE」、クッションカバーはトルコで購入。右側の白壁には絵を飾りたいが、プロジェクターでの映画観賞用にぐっと我慢中。右奥のフロアランプは友人のアンティークランプショップ「ラ・シエネガ」で。リビングのポイントでもあるアルコランプは元からあったもの。

ソファは「HIKE」、クッションカバーはトルコで購入。右側の白壁には絵を飾りたいが、プロジェクターでの映画観賞用にぐっと我慢中。右奥のフロアランプは友人のアンティークランプショップ「ラ・シエネガ」で。リビングのポイントでもあるアルコランプは元からあったもの。

夫妻が住まうのは、1979年に建てられたヴィンテージマンション。皇居新宮殿にも携わった名建築家・吉村順三氏によるもので、家を購入した際に完成当初の設計図がついて来る。前のオーナーによる “便利で合理的” なリフォームを、設計図に基づき忠実に戻した。吉村建築の特徴のひとつが、直接照明のないフラットな天井と白い壁や床のシンプルな空間だ。
 

画像: ダイニングのテーブルセットは勝どきの「THE PENNY WISE」で購入したイギリスのアンティーク。椅子はあえて同じ年代のデザイン違いでコーディネート。

ダイニングのテーブルセットは勝どきの「THE PENNY WISE」で購入したイギリスのアンティーク。椅子はあえて同じ年代のデザイン違いでコーディネート。

「実は18年前に現在の部屋の隣に住んでいたんです。縁あって2年前に戻ってきました。本来の状態を知っていただけに、リフォームを残念に感じたんですよね。だから歴史ある建物を現代の技術でよみがえらせる、ということをしたくて。本来ならカーペットはもう少し明るい白だったけど、猫の粗相対策でベージュに。リビングの床のタイルはフランス製で、これも当時から。床暖房入りですが、古いものなので暖かさにムラがあるのが唯一の難点かな(笑)」
 

画像: こちらのソファは「ロイズ・アンティークス」で購入。白いドアのレトロフューチャーなデザインがアルコランプと好相性。

こちらのソファは「ロイズ・アンティークス」で購入。白いドアのレトロフューチャーなデザインがアルコランプと好相性。

シンプルな空間だが、温もりを感じるのはアンティークやヴィンテージの家具で揃えているから。旅行が趣味の夫妻は、旅先で出会った “味わいと異国情緒を感じさせるもの” で空間作りをしている。
 

画像: 存在感のあるアンティークの大きなスピーカーがアクセント。色別に分類した本が白壁によく映える。

存在感のあるアンティークの大きなスピーカーがアクセント。色別に分類した本が白壁によく映える。

「オーディオ類も含め、新品はほとんど買いません。自分たちが好き、ということもあるけれど、この建築物に合うかどうかも買い物をする時の判断基準になっているかも。あとはグリーンとお花を絶やさないことも大切。古いものばかりの空間に瑞々しさを与えてくれます」

 

大量の服をしまうならひと部屋
まるごとクローゼットが正解

子ども部屋を思い切って
WICにカスタマイズ

画像: 子ども部屋を思い切って WICにカスタマイズ

夫妻の拠点は都内のヴィンテージマンション。服の収納は3部屋分で、メインのクローゼットは元々子ども部屋用のスペース。
 

画像: ものは多くとも、ショップのディスプレイのように美しく重ねることで見やすく。東南向きなので、遮光カーテンで日焼け対策を。

ものは多くとも、ショップのディスプレイのように美しく重ねることで見やすく。東南向きなので、遮光カーテンで日焼け対策を。

「職業柄、洋服が多いので広い収納は不可欠。作り付けの木の棚はもちろんフル活用しつつ、ハンガーラックを入れて基本はかける収納しています。この部屋の位置は寝室とバスルームの間なので、支度の動線的にも無駄なく動けてちょうどいいんです」
 

「使用頻度で収納場所を3つに分けていて、季節外のものなどは予備のクローゼットと、もうひとつのWICへ。ここには夫のものの他に、着物などを入れています」

 
自ら使いやすく手を加えた
寝室脇の広々WIC

画像: 自ら使いやすく手を加えた 寝室脇の広々WIC

夫妻は、週末や休暇になると海のそばの別邸で憩いの時間を過ごし、リフレッシュするのが定番。それゆえここにある服はワンピースなど、リラクシーなものが多い。

「都内の家よりもスペースに余裕があるので、アクセやバッグ類もすべてWICへ。とはいえ、自ずと服は増えてしまうもの。時々、お友達同士でフリマを開催して、定期的に整理するようにしています」
 

画像: 寝室の隣がWICにしている小部屋。こちらにも棚やラックを設置して、使いやすさを極めている。旦那さんの服はまた別でクローゼットを造築。こちらも湿気対策で常に開放中。

寝室の隣がWICにしている小部屋。こちらにも棚やラックを設置して、使いやすさを極めている。旦那さんの服はまた別でクローゼットを造築。こちらも湿気対策で常に開放中。

「海の近くの崖の上という立地条件のため、湿気がこもりやすいのが唯一の難点。このWICとは別でクローゼットや倉庫もあるんですが、どの収納でも除湿機を設置するスペースはマストですね(笑)」

 

ONとOFFの用途で使い分け
目的に合わせたこだわり
シュークローゼット

画像1: ONとOFFの用途で使い分け 目的に合わせたこだわり シュークローゼット

平日は都内、週末は海辺の別邸で過ごすデュアルライフを送る夫妻。用途や目的に沿ってシュークローゼットをリノベーションした。ONの本邸では「デイリーの使いやすさ」をコンセプトに、左側にあったラックスペースを削ってすべて靴棚に。右側2/3が妻、左側の1/3が夫用のスペース。両開きのドアには、姿見とバッグを掛けられるフックを設置した。
 

画像2: ONとOFFの用途で使い分け 目的に合わせたこだわり シュークローゼット

来客が多いOFFの別邸では、「地中海沿いの家」がコンセプトの空間を活かすべく、扉材はアンティーク調の玄関ドアに合わせてセレクト。靴箱がインテリアの一部として馴染むように仕立てた。

週末を過ごす別邸のシュークローゼットと平日のデイリー靴が詰まったクローゼット。夫婦ともに靴のコレクションが豊富なため、各々でスペースを分け、靴のデザインによって高さを変えられるフレキシブルな可動棚に。

 

元の造作棚を活かし
自分色にカスタマイズ

画像: 元の造作棚を活かし 自分色にカスタマイズ

当初、重厚なブラウンだった作り付けの本棚は、なかなかの迫力があったため、真っ白に塗装。収納力はキープしながらも、塗るだけで部屋の雰囲気が軽快になった。

「ここに置いてあるのは、大きなサイズの洋雑誌や分厚い洋書ばかり。本に存在感があるので、本棚はシンプルに仕上げました」


●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。
Photo:Yusuke Miyake(本邸), Hirotaka Hashimoto(別邸) Interview&Text:Eri Nishimura

 
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