都市部で家を探す際、絶大な人気を集めるコアゾーンが50㎡~80㎡。新築のタワーマンションかヴィンテージの物件か……迷える人々多数。そんななか70㎡前後の中古マンションを手に入れ、理想の家を実現したリノベーション4軒の実例を広さごとにご紹介!

今回ご紹介するのは、約70㎡の松本邸。人生は常に変わっていく。だから、住まいだってそれに合わせて形を変えていく。自由にしなやかに生きるための家。夢と現実を結ぶ、リアル・ドリームハウスを訪ねて。
 

松本邸
家族構成:4人(妻、夫、娘10歳、息子6歳)
平米数・間取り:72㎡/2LDK
施工会社:東久建設
築年数:40年

 

生き方と空間が隣り合わせの家

画像: 二間の壁を抜き、ひと続きのスケルトンに。階段が邸宅のアイコニックな場所になり、世界で一つだけの創造的な場所となった。どこにいてもプライベート感がありつつ、家族の存在を感じる。

二間の壁を抜き、ひと続きのスケルトンに。階段が邸宅のアイコニックな場所になり、世界で一つだけの創造的な場所となった。どこにいてもプライベート感がありつつ、家族の存在を感じる。

ワクワクする躍動感とゆったりとした居心地の良さの両方を感じる家。松本邸は3階建ての2〜3階部分にある。

「すべて自分たちの持ち物なのでリノベーションにも自由が効くなと思って、このヴィンテージの物件を購入することを決めました。元の間取りはかなり閉鎖的で、階段の両側に壁があったし昭和感あふれる台所もあった(笑)。床も天井も剥がしたんですが、鉄骨造の家だったことがリノベのしやすさにつながりました。躯体を塗ればインテリアになるんですよね。引っ掛けるところがいっぱいあるので、ハンギングとしての活用度も高いんです。ちなみにライトの模様替えが好きなので、光を足したり減らしたりできるダクトレールにしてもらいました。白を基調としているので、光の角度や範囲によって雰囲気がガラリと変わるんです」

彼女は以前幼稚園で働いたのち照明メーカーに勤めたが、妊娠、育児をきっかけに退職。それから10年、リノベーションで家づくりに対する興味が高まり、宅建も取るまでに。今は不動産に勤めている。プライベートと仕事、住まいと自分のパーソナリティが共に積み重なる生き方。家は人が作っていくものだと再認識させられた。

 

ふとした目線の先のコーナーも
フォトジェニックに

画像: ふとした目線の先のコーナーも フォトジェニックに

モダンなテイストが好きな大人と子供たちとペットの猫が過ごしやすいナチュラル感が巧妙にミックスされているコーナー。光の反射率がいい白の空間はどこを撮ってもフォトジェニック。さりげないグリーンの使い方も見習いたい。

 

窓からの光が部屋じゅうに回る
白を基調とした空間

画像: 窓からの光が部屋じゅうに回る 白を基調とした空間

南向きのリビングは採光も十分。リビングとダイニングテーブルを兼ねられるテーブル&チェアを囲んで、家族や友達が団らんする。来客が多くても開放感のスペースが十分に受け入れてくれる。

 

屋根裏感覚で過ごす
子供たちの秘密基地

画像: 屋根裏感覚で過ごす 子供たちの秘密基地

スケルトンの階段を登り、屋根裏で過ごすような感覚の子供部屋。下からの声が少し届く距離感も家族にとってちょうどいい。和室を洋室に変え、桟や押入れ部分を巧みになじませた。窓を二重サッシに変えたことで冬の季節も快適に。

 

広く様子が見られるキッチンが
家全体の司令塔に

画像: 広く様子が見られるキッチンが 家全体の司令塔に

作業をしながらリビングも見渡せるキッチン。子供たちとパンを焼いたりと温もりのある時間が流れる。壁に施されたタイポグラフィは、シンプルな空間をコンサバティブにさせないちょっとしたアクセントに。

 

実用と見た目を両立させる
センス溢れるレイアウト

画像: 実用と見た目を両立させる センス溢れるレイアウト

リビングの収納はシックな濃茶の作り付け棚が一手に引き受ける。ご夫婦のセンスを伺えるレイアウトはもちろん、子供のおもちゃもしまえる機能性が優秀。

 

松本邸のリノベが完成するまで……

暗くて狭かった元々の間取りを、一度全貌を見たいとすべてを壊して再生した。鉄骨造の利便性をフルに使い、広さ、明るさを追求した。

 
▼こちらの記事もチェック!

 
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。
Photo:Takehiro Goto Composition:Yuki Miyahara

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.