今年だけで、ドラマ8本に映画5本、舞台1本に出演。現在もテレビ東京のドラマ24『新宿セブン』が放送中と、今最もよく目にする俳優・中村倫也さん。確かな演技力でどの役もハマり役にしてしまうため素が見えない彼は、一体何者なのか……? 現在の飛躍ぶりやこれまでのこと、そして演技への思いをたっぷりと語ってもらった。

 

危険な匂いがするリアルな
“歌舞伎町感”が映っています

画像: 危険な匂いがするリアルな “歌舞伎町感”が映っています

放送中のドラマ『新宿セブン』で、中村さんは天才鑑定士・七瀬(上田竜也)と共に質屋で働く相棒・健太役を演じる。舞台は新宿歌舞伎町。アングラな街に集まるクセのある人々の中で、健太は唯一普通な人物に思える。

「健太はいい奴ですよね。一見気弱でまだ歌舞伎町にも馴染めず、はじめは他の登場人物にビクビクしているのですが、回を重ねるごとに少しずつ街や仕事に慣れてくる。スタイリッシュでダークな雰囲気が漂う中で、そこをワチャワチャするのが健太の役目かなと思っています。リアクションや受けの芝居が多く、実は話をまわしていくキャラクターでもあるのかな」

 
夜の歌舞伎町での撮影には、酔っぱらいが集まって来たり、スモークの車が通ったりとスリリングなアクシデントも多いようで……。

「撮影中、気付いたら上田くんと僕のギリギリまでタクシーが迫って来ていたりとか、けっこうカオスな感じですよ(笑)。映像にも雑多で危険な匂いがするリアルな “歌舞伎町感” が映っているんじゃないですかね。歌舞伎町さんには存分に演じていただきたい」

 
しかし、そう語る中村さんには“歌舞伎町感”が一切ない。優しげなタレ目にゆっくりした語り口調は、危険な匂いがする街とは正反対の印象。

「そうでしょう? 昼下がりの匂いがするでしょう~」と、わざと爽やかな表情をつくる。では、自身を街に例えるなら?と聞くと「三鷹とか!? 自然があって住宅街で……、うん、三鷹の土曜15時くらいで!」と笑った。

 
ドラマ『新宿セブン』の撮影をしながらも、頭のどこかでは次作以降の役のことも考えているという。同時期に全く違う人物を演じることにも、もう慣れた様子。

「普段がとてもフラットなので、“行って帰ってこい”ができるんです。スーパーの前で待っている犬のように、素の自分という杭からリードが繫がっていて、その役に行っては帰ってくる感じ。ただ放っておくと、半年後とかまだ台本もない1年後の役のことまで考えたりしているので、自分でもちょっと怖い(笑)。飽き性なので、全然違う役をやれるのが楽しいんですけどね」

 
俳優になったきっかけは、スカウト。その後、養成所に通い、デビューした。

「タイミングが良かったんです。それまでずっとやっていたサッカーをやめ、学校とバイトくらいしかすることがなくて。それに、芸能人になったらモテるのかなって、はじめはそんな感じでした。まさか役者になるとは思ってなかったですし、未だに不思議。自分が楽しいと思える仕事に出会うことができて、良かったねって我ながら思っています。わがままなんですよ、結局。自分が興味あることや、向上心を持ち続けられるものじゃないとがんばろうと思えないタイプなんです」

 

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