身体を温める食べ物といえばレンコン、ウーさんの育った中国ではよくいう。たくさん食べたいから、普通の材料で簡単に作れるレシピがいい。シンプルですごくおいしく、風邪予防にもなるという、いいこと尽くしのレンコンレシピをお試しあれ。

 

風邪予防にはレンコンを

画像: 風邪予防にはレンコンを

風邪気味のとき、とろっとした葛湯を飲んだことがあるだろうか。中国では、レンコンの粉を使った同じようなものを飲むそうだ。「レンコンにはからだを温める効果があります。ビタミンCもすごく多いし、風邪にはもってこいの素材ですからね」とウーさん。

日本のレンコンは大きく分けて2種類あり、中国のレンコンに近いのは肉厚で穴が小さい加賀レンコン。この加賀レンコンが大好きなウーさんの定番レシピが、今回ご紹介するスープと煮物だ。おいしく作るコツは、料理の仕方に合わせて、レンコンの切り方を変えること。

「穴があるほうが汁けとからみやすいので、スープを作るときは輪切りに。煮るときは穴に合わせて縦に切るのがポイント。この切り方だと、レンコンの歯ごたえを最も感じられるんです」

 
確かに食べ比べてみると納得。同じレンコンなのに、食感がまるで違う。また、レンコンはしょうが、ねぎ、黒酢と合わせると、よりいっそうおいしくなるとか。このスープには、しょうがとねぎが驚くほどたっぷり入る。

「スープというと水をたっぷり入れがちですが、そうすると味がボケてしまいがち。素材からも水分が出るんだから、水は少しでいいの。そしてレンコンはじっくり煮ること。でも調味料を入れてからは、さっと煮立たせるだけ。さっとか、じっくりか、中途半端はダメよ」

 
冷え防止に最適だから、多めに作って朝に食べるのもおすすめだそう。一方、煮物に使う調味料は塩とこしょうだけ。

「材料がシンプルだからこそ、アクセントが大事。必ず粒の黒こしょうを使いましょう。ペーパータオルに包んで麺棒などで叩いてから入れると、ぱっと香りが引き立ちます。塩は最後の仕上げにいれることで、少量でも味が決まります」

ピリッとした黒こしょうの辛みも、身体を温めてくれるから、冬にたっぷり使いたい。おいしく食べて、風邪を寄せ付けないからだづくりはまさに医食同源。

 
  
▼前回の記事はコチラ!

 

PROFILE

ウー・ウェンさん
中国、北京で生まれ育つ。料理上手な母から受け継いだ料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の懸け橋になりたい」との想いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる、医食同源の知恵にあふれた料理が人気。新刊『ウー・ウェンの家庭料理8つの基本』(文藝春秋社)が好評発売中。http://www.cookingsalon.jp

 
●情報は、FRaU2017年12月号発売時点のものです。
Photo:Keiichirou Muraguchi Styling:Misa Nishizaki Composition:Shiori Fujii

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.