非日常の中にある “影” のリアルすぐれた写真には、その前後のストーリーをイメージさせる力がある。すぐれたファッションは、そのシルエットに着た人の品格が映し出される。すぐれた役者は、役柄の目に見える個性のみならず、その影さえも演じることができる——。

色気に妖気に覇気に英気。目には見えないあらゆる美しい気を、自在に操る高橋一生さんが、クラシカルなファッションを身につけ、1920年代のトーキー映画の世界へと、見る物を誘ってゆく。悲劇も、喜劇も。彼の魔法にかかれば、全ては幸福な夢のごとし。

 
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僕のファッションのベースは
’90年代のストリートスタイルにあって

いくつになっても一緒に地べたに座れる
女性のことをいいなって思っちゃう(笑)

画像: [ISSEY TAKAHASHI]ジャケット ¥375000、パンツ ¥120000、ニット(黒) ¥120000、ニット(黄) ¥105000、グローブ(参考色) ¥45000/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) その他/スタイリスト私物 [ANIA] ドレス(参考商品)、ベルト(参考商品)、ピアス ¥75000/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ)

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クラシカルな世界観の中にもごくナチュラルに馴染むことのできる一生さんは、“想像力の豊かさ” という俳優の必須条件が、飛び抜けて秀でている。そんな天賦の才能に加え、経験の中で培われた知識や知性や教養が、その存在に奥行きを与えているのだろう。

「子供の頃は、映画好きだった祖母と一緒に、昔の無声映画やフランス映画をよく観ていました。狭い部屋を映画館のように真っ暗にして、そこでモノクロームの映画を観ると、部屋中の光が、白と黒で埋め尽くされる感じがしたんです。

画面に映る人間が、モノクロだと人でなくなっていくような気がして、怖かった。そのドキドキは恐怖なんだけれど、同時に “もっと観たい” という興味でもあって、子供の時から、スリリングで刺激的な映画体験をたくさんしてきました(笑)。

今日も、影にこだわった撮影にとてもワクワクしたんです。演じる時も、僕は、影のほうが好きです。せっかく演じるなら、人間の中に潜む “見えない部分” を出していかないと面白くない。

極端なことを言えば、本当は台詞なんて喋りたくないんです。芝居をハイジャンプに例えれば、僕の中で、台詞というのは一種の助走に過ぎなくて、それはつまり喋らないときの芝居を生かすためのもの。“あ、この瞬間高く跳んでるな” って時はだいたい僕、喋ってないですから(笑)」

 

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