日用品においての贅沢はとても幅が広い。テーブルウェアやバスグッズなどちょっとの奮発で手に入るものもあれば、最上級のクオリティを求め背伸びして手に入れる一生ものもある。

でも買い物それ自体というよりも、何を手に入れるかあれこれ悩んだり、実際に使ってアイテムの良さを実感しながら過ごす時間こそが、じつは本当の贅沢なのである。

 

丁寧な作りの箸と箸置き

いい箸を手に入れるなら、民芸や工芸に強いお店を覗いてみよう。職人や木工作家が木の削りから塗り上げまで丁寧に仕上げる箸は、どれも手馴染みがよく、手作りの温かみが感じられるものばかり。一緒に箸置きも手に入れて食卓に添えれば、凜とした表情が際立ち、より箸への愛着を高めてくれる。
 

平岡正弘の箸と
杉本太郎の箸置き

画像: 箸¥2500(平岡正弘)、箸置き¥1500(杉本太郎)/シゼン

箸¥2500(平岡正弘)、箸置き¥1500(杉本太郎)/シゼン

岩手県八幡平市を拠点にウッドのカトラリーやプレートなどを手作りしている木工作家の平岡正弘さんの箸は、鉄木(てつぼく)という丈夫な木を用い、先端には薪地という滑りにくくする仕上げを施す。2トーンのデザインで比較的太めの作りなので存在感も。

 
東屋の木の箸と
森山ロクロ工作所の箸置き

画像: 箸¥2700/東青山(東屋)、黒柿箸置き¥1000/工芸喜頓(森山ロクロ工作所)

箸¥2700/東青山(東屋)、黒柿箸置き¥1000/工芸喜頓(森山ロクロ工作所)

国内の手工業者と協働して生活の道具を作る東屋の木箸は、輪島塗の木地を製作する「四十沢木材工芸」の職人の確かな技によるもの。木地そのままを磨きで仕上げた箸は手にも口にもやわらか。黒檀の堂々とした雰囲気も絵になる。

 
泉山昭次の丸黄箸と
出西窯の箸置き

画像: 丸黄箸¥1500(泉山昭次)、箸置き¥500(出西窯)/工芸喜頓

丸黄箸¥1500(泉山昭次)、箸置き¥500(出西窯)/工芸喜頓

箸中央に塗られた丸黄がポイントのこの箸は、岩手県盛岡市に漆器工房を構える泉山昭次さんの作品。つまみやすさや傷みやすい箇所の補強を考慮して、先端の6ミリだけに漆を塗るなど細やかな作りの良さは、実際に使うことでじわじわと実感できる。

 
石川漆宝堂の千鳥蒔絵箸と
吉田学の箸置き

画像: 箸¥4000(石川漆宝堂)、箸置き¥600(吉田学)/千鳥

箸¥4000(石川漆宝堂)、箸置き¥600(吉田学)/千鳥

長年使い込んでも大きく劣化しない丈夫な鉄木を使用した漆塗りのシンプルな箸は、蒔絵職人が一羽ずつ本物の金を使用して手描きした千鳥のマークがシンボリック。手のサイズによって2種類の長さを用意しており、手の小さな女性なら短いサイズがおすすめ。

 

機能美が光るカトラリー

家での食事の時間をちょっと贅沢に過ごすなら、レストランのようなテーブルセッティングを意識してみるのはどうだろう。その際特にこだわりたいのがカトラリー選び。多くの飲食店で使われている業務用やデザイナーの名作など、デザイン性が高く使い心地にも優れたナイフ、フォーク、スプーンをバラバラではなくちゃんとシリーズで揃えて統一感を持たせれば、テーブルのスタイリングの雰囲気を高めるばかりか、食事の気分や料理の味さえも変えてしまうはず。
 

The Tastemakers & Co. の
ブラックハンドルカトラリー

画像: ブラックハンドルナイフ¥2800、フォーク¥2600、スプーン¥2600/ザ テイストメイカーズ アンド コー

ブラックハンドルナイフ¥2800、フォーク¥2600、スプーン¥2600/ザ テイストメイカーズ アンド コー

テーブルトップのスタイリングをぐっと引き締めてくれるようなブラックの持ち手が印象的なオリジナルカトラリーシリーズ。ベークライトと呼ばれる特殊な合成樹脂で作られたハンドルはなめらかな触り心地で、柄のフォルムも握りやすいようにデザインされており、ストレスのない使い心地が嬉しい。

 
David Mellor の
カフェシリーズ

画像: カフェ テーブルフォーク¥1700、テーブルナイフ¥2100、サービングスプーン¥2300/ドワネル

カフェ テーブルフォーク¥1700、テーブルナイフ¥2100、サービングスプーン¥2300/ドワネル

英国で最も著名なデザイナーと言われるデビッド・メラーによるカトラリー。デイリーユースのために設計されたカフェシリーズは、なだらかな曲線のフォルムが特徴。見た目だけでなく、頑丈さや口当たりのよさ、持ち手の形状などの機能性を優先してつくられているので、ベーシックなカトラリーとして毎日の食卓にぴったり。

 
iittalaの
スカンディアカトラリー

画像: スカンディア ディナーナイフ¥2800、ディナーフォーク¥2000、ディナースプーン¥2000/スキャンデックス(iittala)

スカンディア ディナーナイフ¥2800、ディナーフォーク¥2000、ディナースプーン¥2000/スキャンデックス(iittala)

柄の部分のシンプルで特徴的なデザインが目を惹く「イッタラ」のカトラリーは、北欧デザイン界の巨匠、カイ・フランクが1952年にデザインしたもの。スカンディアカトラリーと名付けられたこのシリーズの丸みのあるフォルムはどこか温かみがあって、モダンなテーブルコーディネートによく似合う。

 
CUTIPOLの
ロンドマットシリーズ

画像: ディナーナイフ¥4300、ディナーフォーク¥2800、ディナースプーン¥2800/ザ・コンランショップ(CUTIPOL)

ディナーナイフ¥4300、ディナーフォーク¥2800、ディナースプーン¥2800/ザ・コンランショップ(CUTIPOL)

確固たる伝統技術と革新的なデザインを併せ持ち、長く愛されるカトラリーを生み出すポルトガルの「クチポール」のアイテムは、どれも丁寧な作りで高級感あふれる質感のものばかり。なかでもこのロンドマットシリーズは艶を抑えたゴールドの質感がよく、テーブルを賑やかに彩るのにも一役買ってくれる。

 
 
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●情報は、FRaU2018年1月号発売時点のものです。
Photographer:Naoki Seo Styling:Reiko Ogino Text:Yuichi Samejima Composition:Mayuko Kobayashi

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