忙しい毎日を送るからこそ、帰って来たくなる食卓がある。もともと好みも異なるはずの二人が、同じように食べて暮らすのだ。キッチンや食卓には夫婦のカタチが見えてくるはず。今回ご登場いただいたのは、ご主人がオーストラリア出身というアリソンさんご夫婦。

 

今回のご夫婦は……

ヴォーンさん・アリソン理恵さん

画像: 会話からも仲の良さが伝わる、素敵なお二人。

会話からも仲の良さが伝わる、素敵なお二人。

夫・ヴォーンさんはコーヒーの専門サイト「GOOD COFFEE」にて執筆するほか、モデルとしても数々の媒体で活躍。妻・理恵さんは女性二人による建築設計事務所「teco」を共同主宰。6歳の息子さんと3人暮らし。

 

すれ違いの忙しい日々
だからこそ愛おしい、二人だけの時間

画像: すれ違いの忙しい日々 だからこそ愛おしい、二人だけの時間

夫のヴォーンさんはコーヒー専門サイトでの執筆をはじめ、モデル、英語講師、さらに地元オーストラリアのミュージシャンを招いてのライヴも企画するなど、本当に多才! 妻の理恵さんも建築家として活躍されており、こちらのご夫婦もお忙しそう。

理恵さん:「彼はつねに複数の仕事を抱えているし、私も何となくのコアタイムはあるものの、帰れる時間はその日によってバラバラ。出張で家を空けることも多く、二人とも少し先の予定がまったく見えない状態なんです」

そんなお二人がお子さんの面倒を見るために編み出したのが、週半分ずつの分担制。あらかじめ曜日を割り振っておき、その日の保育園のお迎えと夕食の支度を担当するシステムをこの数年で確立したのだそう。うっかり仕事で、なんてことのないように、カレンダーにはその日の担当とお互いの予定がびっしり書き込んであるのだとか。

 
では食事についてはどうでしょう。ご主人がオーストラリア出身ということで、何か工夫していることなどは?

理恵さん:「私が作るのはいたって普通の、日本の家庭のごはんです。彼の実家はダンサー一家で、なので彼自身もそんなに食べるほうではないんですよね。実家での食事もサラダにパンといったシンプルなものが多かったようで、そのせいか、私の料理は同じ味つけでも食材を変えただけで感動してくれるのでありがたいです」

ヴォーンさん:「日本の食べものでは納豆だけがダメだけど、奥さんの料理は何でも好きですよ! 僕と子どもだけの時は、ピザなんかをよく作ります。生地だけ買ってきて好きな具をのせて。あとはホットサンドとか、シンプルなものばかりですね。朝は、オートミールを前日のうちにりんごジュースに浸けておいて、それに切ったりんごとヨーグルトをかけたものとか」

 
朝ごはんもきちんとしていますね、すごい! さらに専門のライターをしているだけあって、朝のコーヒーを淹れるのもヴォーンさんの役目とか。

理恵さん:「朝は彼一人でもまったく問題ないけど、ただ夜はやっぱり苦労しているようですね。男2人だとどうしても肉っぽいものが多くなるし、たまにデパ地下のお弁当などで済ませてしまう時もあるみたいです」

ヴォーンさん:「僕はもう14年ほど日本に住んでいますが、日本の料理は全然作れないんですよ。何か作るという時も、調味料はオリーブオイルと塩とレモンしか使わない。醬油や酒、みりんなどは、キッチンにあっても僕は触ったこともないんです」

 
たしかに、味には何の抵抗もなくても、今までなじみのなかった調味料を使って料理をするのはかなり高いハードルですね。とはいえこれだけ忙しいご夫婦で、基本は毎日買い物をして作っているというのが本当に凄い。

理恵さん:「以前は食材の宅配サービスも利用していましたが、息子と一緒に買い物するのが楽しくて。朝はみんなで食べられる時もありますが、夜、3人揃って食事できるのは年に数回ですね。子どもと過ごす時間はそれぞれで確保しているけれど、うちは夫婦二人がなかなか揃わないので」

ヴォーンさん:「二人でデートする時も、バーとかに行って飲むことの方が多いよね。いつもきちんと食事ができるほどの時間はないから」

 
ご夫婦二人だけの時間もちゃんと作っているんですね、素敵です! 夕食の分担制と同じように、あらかじめ時間を区切っておけば、どんなに忙しくても大切なもののための時間は確保できるんですよね。もしかするとこれこそが、すれ違いがちな毎日を円満に過ごす秘訣なのかもしれません。

 
 
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PROFILE

SHIORIさん
料理家。料理教室を主宰しながら、TVや雑誌などで幅広く活躍。近著『SHIORIの2人で楽しむ ゆるつま』(講談社)が好評発売中。

 
●情報は、FRaU2018年1月号発売時点のものです。
Photo:Masaru Furuya Text:Megumi Yamazaki Cooperation:FLOTO

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