大好きな祖母が認知症に
(37歳・未婚・自営業)

離れて暮らす祖母に、認知症の症状が出てきたようです。小さい頃は一緒に暮らしていて、可愛がってもらった祖母なのでショックですし、祖母の近くに住んでいる母(祖母は母の実の母です)も介護で疲れているようで、どのような言葉をかければいいのかわかりません。私は遠くで働いているのでなかなか会いに行けず、正直、認知症になって変わっていく祖母と向き合える自信がありません。認知症は病気だから仕方がないと頭ではわかっているものの、子供の頃の優しい祖母のイメージが崩れるのが怖いのです。アドバイスをいただけないでしょうか?

 
◆夏木マリさんのアンサー

今こそ、あなたの出番ですね! とにかく、まずは会いに行ってあげて。そして怖がらずに、お祖母様に優しくスキンシップをしてあげて欲しいの。大好きなお祖母様が認知症。この事実を受け止めるのは、とても辛いことだと思います。私にも、経験があります。けれど、事実として受け止めて、前へ進むしか。事実を認めて向き合っていく、それが人生です。老いは誰にでも必ずやってくるものです。自信がない、怖い、と、逃げない。チェンジ・マインド! 覚悟をお決めなさい。

認知症高齢者を抱える家族にとって、特に初期段階の頃は、近くに理解者がいることが何よりも心強いことだと思います。もし、今は家族で面倒を見ていこうと思っているのであれば、そしてあなた自身、お祖母様を思う気持ちがあるのであれば、今こそあなたも仲間に加わるときじゃないかしら。とはいえ、あなた自身の生活もあるのだから、つきっきりの介護は難しいかもしれません。だけど、遠く離れて暮らす家族にも、できることはあると思うの。互いに支え合いながら、介護は仲間でやるものだと思うから。お母様が介護で疲れてきているのであれば、なおのこと。お母様にも少し休んでいただいて、「いざという時は、私がいるよ」と、安心させてあげて欲しい。

かける言葉が見つからなくてもいいの。「やっぱり怖い」って、思ったっていいの。まずは会いに行って、お祖母様に、お母様に、あなたの顔を見せて、「心に掛けている家族がいるよ」、と伝えてあげて欲しい。それだけで、特にお母様の心は少しでも休まるのではないかしら。認知症の初期は家族の助けが大事。そしてあなた自身、大変なことだけど事実を受け止めて、自分に何ができるか、覚悟を決めて! 頑張れ!!

 
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PROFILE

画像: ©HIRO KIMURA

©HIRO KIMURA

夏木マリ Mari Natsuki
’73年デビュー。’80年代より演劇にも活動の場を広げ、今春、クリエイションを手掛ける「印象派NÉO vol.3」を東京・京都・パリにて公演。音楽活動では、3回目となるライブハウスツアーを完走し、フェスにも多数参戦。来春には主演映画『生きる街』公開予定。

 
●情報はFRaU2018年1月号発売時点のものです。
Text:Chisa Nishinoiri

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