フラウトラベラーたちが、気の向くままに足向くままに。今回は、平野紗季子さんがスリランカをレポート。

 

今回のフラウトラベラーは……

平野紗季子さん
フードエッセイスト。小学校の頃から食日記をつけ続ける生粋のごはん狂(pure foodie)。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)があるほか、雑誌連載も多数。
Instagram:@sakikohirano

 

鰹節兄弟の私たちにも
優しいスリランカ。カレーとロティと
光がバーン!の連続だった

画像: 世界遺産・シギリヤロック。「ここに登ると人生が開ける」と、南青山のスリランカ料理店「タップロボーン」の店主に言われた。

世界遺産・シギリヤロック。「ここに登ると人生が開ける」と、南青山のスリランカ料理店「タップロボーン」の店主に言われた。

スリランカって魅力的な島だなって、前々から思っていたんです。「インド洋の真珠」とか「インドが落とした一粒の涙」とか、抽象的でエモーショナルな表現で形容されているのが気になったのがひとつ。
 

画像: バワが実際に暮らしていたコロンボの家「Number 11」。宿泊することもでき、とにかく光が美しい。

バワが実際に暮らしていたコロンボの家「Number 11」。宿泊することもでき、とにかく光が美しい。

スリランカ出身の建築家・ジェフリー・バワに長らく焦がれていたことがもうひとつ。
 

画像: 昔ながらの竃で作るカレーは魔法的なおいしさ。

昔ながらの竃で作るカレーは魔法的なおいしさ。

さらに成人男性が「お母さんの味が一番美味しい」と胸を張って言うほど家庭料理が食文化のメインだと聞いて、知れば知るほど「行きたい理由」が増えていって、もはや行かない理由がなかった。そうしてスタートした、パリ在住の料理ジャーナリスト・川村明子さんと現地集合の二人旅でした。
 

このあとたくさん出会うことになる、粉もんおやつ「ロティ」。ノートの端きれや裏紙に包まれていた。

コロンボの伝統スリランカ料理店「Nuga gama」。カレーをライスに好きなだけかけて混ぜて食べる。

エブリディカレー。でも全然つらくない。

食べ物は、なにかと「ロティ」が登場。あとは、やはりカレーが印象的でした。フルーツもハーブも豊富な楽園だからこその素材の質の高さと、柔らかなスパイスの効かせ方が特徴的。そこに「サンボル」というココナッツの搾りかすに「モルディブフィッシュ」という鰹節のような食材を混ぜたふりかけをかけて食べます。

鰹節を使うのは世界で日本とスリランカだけらしく、鰹節兄弟というか、胃袋から繫がる妙な連帯を感じます。モルディブフィッシュは、袋にたくさん詰められて普通に街で売っています。
 


ゲストハウスのスージー母さん、金のブレスレットをじゃらじゃらさせながらカレーを作る。

あとは、帰る頃に「これがないと物足りない」とまでなったのがカレーリーフ。熱すると埃っぽいような……でもとても良い香りがします。ステイ先のゲストハウスでも、庭にカレーリーフがボサボサ自生していて、お母さんが料理に使っていました。

ゲストハウスのお母さんとは市場で買い出しして、ココナッツを削って、一緒に土鍋でカレーを作らせてもらって、それがとっても美味しかったなぁ。スリランカは、人も料理もとっても優しいんです。

以前メキシコに行ったときは全ての料理がマッシブすぎて消化が追いつかず、「発酵食品食べさせて!」って叫びたいくらいだったけど、スリランカってすべてがちょうど良い。料理してもらった分は、ちゃんと料金チャージされてましたけどね!
 

画像: 「ルヌガンガ」の朝食は、英国調でありました。

「ルヌガンガ」の朝食は、英国調でありました。

念願だったバワのホテルにも泊まって大満足。自然と一体化した建築はあらゆる角度から「光がバーン!」と差し込んで、歩いても座っても、すべての動作に感動が伴うんです。また必ず訪れたいと思える場所でした。

でも次に行ってみたいのはロシアとイスタンブール。どちらも食のネクストカミングって言われているんですよ。
 

画像: 夜には世界の全てが真っ暗になる田舎町キャンディでぽつんと輝いていたコンビニ的商店。

夜には世界の全てが真っ暗になる田舎町キャンディでぽつんと輝いていたコンビニ的商店。

 
 
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●情報は、FRaU2018年1月号発売時点のものです。
Photo:Sakiko Hirano Text:Rio Hirai

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