また新しい1年が始まりましたね。お正月休みって実はとても短いのですが、やっぱり特別。子供の頃のお正月と言えば、母親の実家に年末から帰省し、親戚と納戸から引っ張り出してきたテーブルをくっつけて、みんなでワイワイおせち料理を食べる、これが定番でした。

 

『結婚の条件』

社会人になってからは年末年始の特番や生番組の対応で、実家に帰ることすらままならなかったのでその会には以来参加していませんが、今も私以外の親戚は三が日に集合して、ボウリングをしたりカラオケをしたり、従姉弟達はそれぞれ新たに加わった家族も引き連れ、大人数で楽しんでいるようです。

なんてことのない昔からよくあるお正月の親戚の集まり。

結婚相手には、そんな集まりに一緒に参加できる人、そんな風に思っていました。私が育ってきた家族のような、見てきた夫婦のような結婚がしたい、そう思っていました。朝ご飯はなるべく家族で食べたい、とか、土日は家族で出かけて夕食は珍しくお父さんが作ってくれる、とか、家族ぐるみで付き合う友人たちとホームパーティーをしたり、とか……。そんな “普通” の結婚生活を求めていました。

“普通” の結婚生活、結婚の条件としてはかなり低いハードルで、こんな低いハードルにひっかかる人なんていないだろう、と思っていたら、全然、一本も跳び越えられない人がいたんです(笑)。

その彼とは8年付き合いましたが、彼の性格や生活を知れば知るほど、私が思う “普通” の結婚生活は送れないのです。“好きだけどこの人とは結婚はできない” 8年間、この思いが私から消えることは一度もありませんでした。その思いは彼も承知の上で、“先を考えられないお付き合いなんてありえない派” の私でしたが、どうしても離れることができずダラダラと長い時間が過ぎていました。

そんな不毛なお付き合いが9年目を迎えたある日、すでに30 歳を過ぎ、いよいよ次の人生へのステップのためにこの縁を本気で断ち切らなくてはいけない!と強い決意のもと、彼に別れを告げるのですが……。

無理でした。あんなに固い決意をしたのに。ダメですね。何をしているんだ、という自分への呆れる気持ちと共に、あーこの人との縁は切ることなんてできなくて、結局こんな風に5年後も10年後も一緒にいるんだろうな。

と、そう思った瞬間、私の中でハンマーでガラスを叩き割るかのようにガラガラとあの結婚の条件が突如崩れたのです。「結婚=私の考える結婚生活」ではなく、「ずっと一緒にいる=結婚」という、いとも簡単な誰もが知り得る事実を、8年の歳月を経てやっと見つけることができたのです。

いや~長かった(笑)。

日曜日、息子二人を公園に連れていき、ベンチに座りながら彼らの笑い声を聞く。

今日も夫はいませんが、心から幸せだなー、と寒空を見上げる。

あの時、諦めずに私と一緒にいてくれてありがとう。

新年ということで、柄にもなく夫への感謝の言葉を並べてみました。

 
 
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PROFILE

中村仁美 Hitomi Nakamura
1979年6月8日生まれ。2002年にお茶の水女子大学生活科学部を卒業し、フジテレビ入社。2011年人気お笑いコンビ「さまぁ~ず」の大竹一樹さんと結婚。2児の子育てをしている。’17年7月、15年間勤務したフジテレビを退社。現在はフリーアナウンサーとして活動中。

 
●情報は、FRaU2018年2月号発売時点のものです。

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