忙しい毎日を送るからこそ、帰って来たくなる食卓がある。もともと好みも異なるはずの二人が、同じように食べて暮らすのだ。キッチンや食卓には夫婦のカタチが見えてくるはず。この連載の最終回は恥ずかしながら、私たち夫婦の話をさせていただきたいと思います。

 

今回のご夫婦は……

竹内諒さん・SHIORIさん

画像: 2人揃って誌面に出るのは、これが初めてかも

2人揃って誌面に出るのは、これが初めてかも

夫・諒さんは、東京・南青山のヘアサロン「Cutters」にてスタイリストとして活躍。著名人やファッション関係者の顧客も多い。SHIORIさんとは東京での再会をきっかけに2011年夏に結婚。

 

互いの仕事やプライベートを尊重する
それこそがふたり笑顔でいられる秘訣

私たちはもともと地元が一緒で、高校時代から知り合いだったのですが、大人になってから東京でばったり再会。その後しばらくして付き合い始め、そこからはトントン拍子で結婚までいたりました。結婚する少し前から一緒に住み始めたのですが、実は私、掃除と片付けが得意ではありません(笑)。結婚から7年経った今でも、これらの家事は夫の方が上手にこなすんです。

諒さん:「どこかキレイにすると別のどこかを散らかすタイプなんですよ(笑)。彼女が出張などで家を空ける時に僕が全部片付けるんですけど、帰ってくれば3日で元通りです。それを知ってか、結婚したての頃はよくお義母さんが来てくれていました。“あ、これやってくれたの?” と聞くと “ううん、お母さん” って(笑)」

 
昔から片付けが苦手な私は、ずっと “家が狭いから散らかるんだ” と本気で思っていたんです(笑)。広くなればモノも片付くと信じて引っ越しを繰り返し、最近ようやく、そういうことじゃないと気付きました……。ただそのおかげもあってか(?)、夫がなんでも自分でできるようになってくれたので本当に助かっています(笑)。

料理もそう。もともと、全然できない人ではなかったけれど、とくにここ1〜2年は私の本を見ながら初めての料理にも挑戦して、メキメキ上達しているんです!

諒さん:「最初はいろいろ求めている自分もいましたが、ある頃からは “彼女も仕事があるんだし自分がやれるんだし、だったらこれでいいじゃない?” と思うようになってきていて、ああ、これが教育なんだなと(笑)。うまいこと育てられたなと思いますね」

 
ちなみに、結婚した後も仕事の量はまったく抑えていません。やりたいことがどんどん出てきて、お店も出して、むしろ増えていますね。ただ私も彼も互いの仕事やプライベートに口出しは一切しません。互いを信頼し、常に見守るように応援する。それくらいの距離感でいるほうがお互い心地よく生活できる、というのが、結婚7年目の実感なんですよね。

諒さん:「結婚したからって、仕事を減らしてほしいとは思わなかったですね。再会した時には彼女はすでに料理家として活躍していたし、彼女が毎日を楽しく生きていてくれたら自分はそれで幸せなので」

 
こんな風にすべてをフラットに受け止めてくれる男性、正直いってレアだと思うんです。女性のほうが仕事で活躍していたりすると、男性側が妙に張り合ったり意識してしまうこと、ありますよね。私が全力で仕事ができるのは、彼のこういった器の大きさがあってこそ。周囲を見渡してみても、奥さんがバリバリ働いてうまくいっているご家庭は、ご主人がうちの夫のような “全面的に受け入れタイプ” な場合が多い気がします。

今までは “とにかく仕事!” な私でしたが、最近は夫婦で「そろそろ子どもがいてもいいかもね」なんて話もするようになりました。掃除、料理に将来は育児もと、夫はまだまだ成長する姿を見せてくれそうです(笑)! その時に向けて、これからは料理をもっと頑張ってみない?

諒さん:「僕が子供をおんぶしながらお客様の髪をカットしている姿が想像できますね(笑)。今だってもう、出汁も上手に取れますけど、離乳食の練習とかしとこうかな(笑)」

 
終始一緒に笑ってばかりで、周囲からも異常なほど仲がいいと言われる私たち。これからも互いを尊重して、一緒に頑張っていきたいと思います!

 

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PROFILE

SHIORIさん
料理家。料理教室を主宰しながら、TVや雑誌などで幅広く活躍。近著『SHIORIの2人で楽しむ ゆるつま』(講談社)が好評発売中。

 
●情報は、FRaU2018年3月号発売時点のものです。
Photo:Masaru Furuya Text:Megumi Yamazaki

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