よく『台湾の京都』、なんて言われている。台北から新幹線で約2時間。“台南” という名のとおり南部に位置するこの地は、かつて初の首府が置かれ、貿易盛んな港町として栄えてきた。今では歴史的建造物とモダンで洒落たものが混ざり合い、どこかノスタルジックなムードも魅力の一つだ。さらに数多くのローカルフード発祥の地でもあり、ここでしか食べられないものも目白押し! 旅ということを忘れてしまいそうなほど緩やかな時間の中で、のんびりと全てを味わい尽くそう。

正興街や神農街をはじめ、いま台南ではお洒落エリアがじわじわと拡大中だ。古い建物の良さを活かしつつ、モダンに昇華させたリノベーションカフェも増え、静かに活気づいている。こだわりのコーヒーやケーキに舌鼓をうちながら、今後の予定を立てる作戦会議をしたり、楽しい思い出を振り返るのもいい。

 

100年の歴史を持つレンガが話題
隠れ家のような民宿を
併設する古民家カフェ

正興咖啡館

画像1: 正興咖啡館

このエリアはネコが多い場所として有名で、キャッチーなイラストはそこに由来している。風景に色をさす落ち着きが潜むブルーの入り口も相まって、ポップさと懐かしさが入り交じる空間は、優しく温かい。
 

画像2: 正興咖啡館

2012年に古民家だった建物をリノベーション。民宿としてOPENし、宿泊者に朝食を提供するためにカフェを作ったという流れだ。もちろん一般の人にも開放していて、小休憩にもぴったり。カフェ内部の赤いレンガは歴史ある年代もので、それ目当てに来る観光客も多いとか。
 

画像3: 正興咖啡館

ウッディな内装と温かい灯りが、癒やしの空間を演出。笑顔が素敵な店員さんもまた、お店のムードとマッチしていた。
 

画像4: 正興咖啡館

オリジナルのコーヒー豆をブレンドした熱拿鐵(カフェラテ・140元)と、ホームメイドの漬栗子磅蛋糕(栗のパウンドケーキ・150元)は、素朴ながらコクのある味わい。
 

画像5: 正興咖啡館

ハンドドリップの場合は、味が薄くならないように1種類の豆を使用するのもこだわりだとか。
 

画像6: 正興咖啡館

さらに、入り口付近にある雑貨コーナーもぜひのぞいてみてほしい。made in 台湾にこだわったラインナップは、どれもセンスがキラリと光る。馬毛で作られた歯ブラシやお茶、ポストカードなどの紙類、かごバッグやアロマグッズの他、最近はMyストローブームが盛り上がっているそうで、携帯ケースと共に数種類取り扱っている。

正興咖啡館(ヂェンシンカーフェイグアン)
台南市中西區國華街三段43號
☎06-221-6138
営業時間:9:00~19:00、金・土~21:00
定休日:なし

 

2階建ての色鮮やかな空間で
スウィーツと紅茶とお喋りを堪能

太古101咖啡館

画像1: 太古101咖啡館

台南きっての人気リノベーション地区、“神農街” の入り口に位置している。カフェやバーがずらりと並んでいる通りとあって、昼と夜で違う顔を楽しめる場所としても有名だ。本格的なアンティーク家具好きの兄と、もともとITのエンジニアをしていたという弟の2人が2011年にバーとしてスタートさせ、現在はカフェに。
 

画像2: 太古101咖啡館

店内に使用されているインテリアは、兄が集めたアイテムがほとんどだそうで、明るくカラフルながら、どこかメンズっぽい無骨さがいい。柔らかく自然光が差し込む縦に長い2階建ての店内は、ついのんびりしすぎてしまいそうなほど、スローな時間が流れている。
 

「カフェと言いながらアイスティーが人気なんだ」と話してくれた。冰淇淋鬆餅(アイスクリームワッフル・180元、写真上)や鮮果冰茶(ミックスフルーツアイスティー・150元)も、新鮮なフルーツをたっぷりと使用。レンガとウッドに色鮮やかな家具が効いていて、SNS映えも間違いなし。

太古101咖啡館(タイグー101カーフェイグァン)
台南市中西區神農街101號
☎06-221-7800
営業時間:13:00~21:00、金・土12:00~22:00、日12:00~21:00
定休日:なし

 

隠れ家的なロケーションで楽しむ
アートと珈琲に酔いしれる

未艾公寓

画像: 細い迷路のような路地を抜けると、アーティな空間が。

細い迷路のような路地を抜けると、アーティな空間が。

アートの街として知られるエリア、“正興街” の路地裏。たとえるならば、ダンジョンのような道を抜けた先に、突如モダンな建物が現れる。賃貸アパートだった建物を、ギャラリー関係の仕事に携わる現オーナーが気に入り改装。
 

画像1: 未艾公寓

5つのゲストルームを持つホテル、カフェ、展示なども行うギャラリーと多目的な空間として生まれ変わり、現在で3年目を迎えた。入り口をくぐるとすぐにカフェがあり、ダウンライトが心地よくリラックス気分へと誘う。
 

画像2: 未艾公寓

世界各国の豆をブレンドし、台南にある専門店で焙煎したコーヒーが自慢だ。また、オンラインで人気だという台南メイドなチョコレート『Chocolate R』も取り扱っているので、ぜひご賞味あれ。

ネット販売のオーダーメイドケーキからじわじわと人気が出ている注目ブランド、『Chocolate R』。アフリカ等の熱帯地域のカカオと台湾現地の食材をフュージョンさせるのがこだわりだ。
 

画像3: 未艾公寓

シンプルながらこだわりが凝縮されたアメリカンコーヒー(90元)とともに、本を傍らに携えれば、時間を忘れて読みふけりそうだ。
 

画像4: 未艾公寓

未艾公寓(ウェイウェンゴンユー)
台南市中西區正興街77巷10號
☎06-222-6696
営業時間:12:00~18:00、土・日13:00~
定休日:火(月に1回)

 

オーナーの“わがまま”が創り出す
アットホームな空間に癒やされる

浮游咖啡

画像: よそでカフェを7年経営したのち、2016年にこの場所に。旅先で集めたグッズなどが所狭しと陳列されている。看板犬のレオも、マイペースに店内をお散歩していた。

よそでカフェを7年経営したのち、2016年にこの場所に。旅先で集めたグッズなどが所狭しと陳列されている。看板犬のレオも、マイペースに店内をお散歩していた。

コンセプトはいたって明朗だ。それは、オーナーのコンさんの好きなものだけを提供するカフェだということ。旅をすることが好きで、世界中で出会った美味しいものを、その時の気持ちと一緒に提供する。
 

画像: 一杯一杯丁寧に入れてくれるお茶は、ぜひ最後の1滴まで堪能を。

一杯一杯丁寧に入れてくれるお茶は、ぜひ最後の1滴まで堪能を。

取材で訪れたときは蜜香紅茶(台湾のお茶の一種・180元)にハマっているとのことで、ぜひそれをと注いでくれた。入り口で靴を脱ぐスタイルもあって、きっと友人の家にお茶をしに来たような感覚になるだろう。
 

画像: 浮游咖啡

しかし「よくあなたのお家みたいねってみなさんが言ってくれるけど、本当は家っぽさは出したくなかったの(笑)。ただ、本と映画とCDが好きで、それをお客さんにも広めたいなと思っていたら、自然とそういう空間になっていたのかもね」と話してくれた。

浮游咖啡(フーヨウカーフェイ)
台南市中西區府前路一段122巷81號
☎0975-116-988
営業時間:13:00~20:00
定休日:火・水

 
●情報は、FRaU2018年3月号発売時点のものです。
Photo:Tetsuo Kashiwada(KiKi), Yuzo Touge Text:Kazuko Moriyama Coordinate:Ryo Wang , Sachiko Tanaka(TOP TAIWAN)

 

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