ブランディングディレクター福田春美さんの連載もいよいよ最終回! 今回のゲストは、クリエイティビティ溢れるメニューが人気の料理人・竹花いち子さん。独自のスタイルを貫く姿に影響を受けたという春美さんが、仕事や料理について話を伺いました。

 

[福田春美 連載 最終回]
今回のゲストは……

画像: アトリエのキッチンに立つ竹花さん。この空間で一日を過ごすことが多い。

アトリエのキッチンに立つ竹花さん。この空間で一日を過ごすことが多い。

料理人
竹花いち子さん
コピーライター、作詞家を経て、料理の道へ。世田谷区代沢に〈東京料理タケハーナ〉をオープン。多くの人に愛されるも、新たな料理との関わりを模索し、2011年に惜しまれつつ閉店。現在は料理教室「キッチンボルベール」を主宰し、食事会やケータリングを中心に活動中。

 

舌の感覚をたよりに
ライブ感を大事に料理する

画像: 店のメニューの一つだった柿のロールケーキ。リキュールにつけた柿と、ピーナツバター、マスカルポーネが入っている。 「考えたレシピがたまに想像を超える味になる時がある。これはそのいい例ですね」(竹花さん)。

店のメニューの一つだった柿のロールケーキ。リキュールにつけた柿と、ピーナツバター、マスカルポーネが入っている。
「考えたレシピがたまに想像を超える味になる時がある。これはそのいい例ですね」(竹花さん)。

春美(以下):実はこの連載が決まった時から最終回はいち子さんにお願いしたいと決めていました。そのくらい今の私の仕事の原点でもある方なので。

竹花(以下):店をやっていた頃から食べてくれていますよね。嬉しいなあ。

:いち子さんの料理はいつも驚きしかない。柿のロールケーキは今まで食べたスイーツの中で3本の指に入るほど。

:これは店で出していた時から、やたらファンが多かったですね。いつもはあまり同じレシピは繰り返さないのですが、みんながこんなに好きでいてくれるなら忘れないようにと(笑)、年に一回は作るようにしています。

:意外な素材を組み合わせた料理は最近多いですが、その先駆者だと思っています。流行に流されず、オリジナリティを貫いているのがカッコイイなって。

:自分の好きなことしかできないんです。子供が砂場で遊ぶ感じと似ていて、あれこれ試行錯誤して没頭している時間が楽しい。あまり練習することなく、ライブで作る感じが好きですね。

:まさにライブアーティストですね。
 

画像: 舌の感覚をたよりに ライブ感を大事に料理する

:私の料理はジャンルレスだから調味料や素材のバックボーンにとらわれず、舌で感じながらいろいろ取り入れる。使った調味料やスパイスを伝えるとびっくりされることも多いです。一方で自分も「そうきたか!」と思ってもらえることを追い求めている感じはありますね。

:それこそ真骨頂。何を食べてもいち子さんの味になっているのがすごい。しかもおいしいって素直に思える。

:作ったものを「おいしい」と思ってもらえることが究極の願い。料理人として一番幸せなことだと思っています。
 

画像: 道具はいろいろ使うが、気が付いたらアルミ製が多かった。店のオープン当初から使っているバットや最近購入した日本製の行平鍋、フィリピン製のスキレットなど、ケータリングにも便利。

道具はいろいろ使うが、気が付いたらアルミ製が多かった。店のオープン当初から使っているバットや最近購入した日本製の行平鍋、フィリピン製のスキレットなど、ケータリングにも便利。

画像: キッチンの棚には器がぎっしり。安価なものから作家ものまで、こだわらないのがこだわり。

キッチンの棚には器がぎっしり。安価なものから作家ものまで、こだわらないのがこだわり。

独創的でジャンルレスの料理にファンも多い。東京・下北沢〈fog linen work〉(東京都世田谷区代田5-35-1)では、月4回程度料理教室を開催。詳細は http://takehanaichiko.com

 

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PROFILE

福田春美さん
企業のプロジェクトをはじめ、ストアブランディング、インテリアスタイリングなど、ファッションからライフスタイル系まで、垣根を超えて幅広くブランドディレクションを手がける。趣味は料理と旅。最近は故郷・北海道の魅力にハマり、定期的に通い続ける日々。


●情報は、FRaU2018年3月号発売時点のものです。
撮影:若木信吾 Text:Chizuru Atsuta

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