美容業界でも数少ない男性編集・美容家の3人が集まって最新コスメをあれこれ語る新企画。化粧品を科学で斬るビューティサイエンティスト・岡部美代治さん、男性美容研究家の藤村岳さん、美容業界ン十年のFRaUプロデューサーの関龍彦が、スキンケアからボディ、フレグランス、メイクアイテムまで、経験と知識をもとに、これからの美容業界までを占う発表会レポート。

まずは、最近多くなったイベント型発表会についてレポート。

 

イベントと新作のお披露目が
一緒になった発表会が多いかな

:資生堂がグローバルに展開している新メイクアップシリーズ「SHISEIDO ピコ」が誕生したのは、今年のはじめだったかな。ピコシリーズは、「花明かり」「さくらふぶき」といったネーミングも風情があって良いけど、なんといっても、この小ささが可愛いと思う! 関の “見た目モノサシ” (※正確ではございません)によると、一般的なリップやネイルの70%な感じ! つい手に取りたくなる絶妙サイズ。

今回は、日本の四季の美しさを見た目や味で表現する和菓子にインアスパイアされて開発されたという「SHISEIDO ピコ」。花見の時期に合わせ、和菓子の老舗「とらや」とコラボしたポップアップストアは良かったね。3月下旬は「阪急うめだ本店」で開かれたようだけど、僕らが行ったのは3月中旬、「表参道montoak」でのプレオープン発表会。
 

画像1: イベントと新作のお披露目が 一緒になった発表会が多いかな

藤村:日本の美容界の雄・資生堂は最近いろいろな試みをしていますよね。このイベントは伺えませんでしたが、インスタグラムをはじめ、各種のSNSへの取り組みなど見ていて楽しいです。

岡部:おそらくオープン後だと私たち男性は入り難いので、プレオープン発表会は企画を実感する意味でも貴重な機会。インスタ映えするスポットもたくさんあるし、とらやの和菓子とのコラボもぴったりですね。一足先に花見気分を楽しめました。
 

画像2: イベントと新作のお披露目が 一緒になった発表会が多いかな

:岳くんのために少しだけ説明すると、ピコの新作を見た後は2階のテーブル席に移動し、とらやの和菓子で一服タイム。コスメ同様、お菓子も小ぶりで可愛かったけど、岡部さんと一緒の記念撮影では、ずいぶんとまあ大きな桜餅とリップを持つことになりましたね(笑)!
 

画像3: イベントと新作のお披露目が 一緒になった発表会が多いかな

岡部:ちょうど良い席が空いて、タイミングがバッチリでした。商品や和菓子の感想を聞きながら、私たちも楽しみましたね。せっかくなので、思いっきり楽しいポーズで記念写真を撮ってきました。ポップアップストアのイベント企画が増えてきたというのは、本当ですね。

:この2~3年で増えてきましたよね。限られた期間ですし、売り上げを立てるというより、ブランドの世界観を認知してもらうためにオープンすることが多い気がします。たとえ1ヵ所だけでも、SNSで拡散されれば効果は大きいですよね。

藤村:ほかの各社もたくさん試みているから、うかうかしていられませんね。消費者としてはそっちの方がいいのですけど(笑)。

 

ジバンシイも夏の新作を引き連れて
大々的なパーティーを開催予定

:4~6月リリースの「GIVENCHY(ジバンシイ)」新製品発表会は、見晴らしも素晴らしく居心地のいい、平河町のLVMHビル最上階で。「リヴ イレジスティブル」「ジェントルマン」などのフレグランス、「イドラ スパークリング」「レディ トゥ クレンズ」などのスキンケア、「レ・セゾン コレクション」「クチュール コレクション」など色モノと、盛りだくさんだった。

藤村:ジバンシイはいつも情報が盛りだくさんで、「行って損しない発表会」ですよね。メイク、スキンケア、フレグランスと多岐にわたっています。
 

画像: ジバンシイも夏の新作を引き連れて 大々的なパーティーを開催予定

:断然の主役は「ルージュ・ジバンシイ・リキッド」かな。キャップを外す→フラットなアプリケーター登場→スティックを捻る→適量のリキッドがアプリケーターの先端中央から「ニュッ」と出てくる! 

一見、普通のリップに見えるけど、実はスティック型リキッドなのですよ。ソフトマットな仕上がりが美しいだけでなく、塗る仕草までファッショナブルに。ブランドが、ただのコスメでなく「ビューティ アクセサリー」だと主張するのも納得です!

岡部:ビューティアクセサリーという哲学はとても良い響きだし、感じてみたいな。
 

画像: ルージュ・ジバンシイ・リキッド(全12色)¥4600/パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕(2018年 5月1日発売)

ルージュ・ジバンシイ・リキッド(全12色)¥4600/パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕(2018年 5月1日発売)

藤村:ニコラが来日していると、会場がパーッと華やかになりますよね。

:1999年からメイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターを務めている、日本が大好きなニコラ・ドゥジェンヌは、日本で開催する発表会はできるかぎり足を運んでくれている。クリエイターとフレンドリーに話せるということもあって、ジバンシイの発表会を楽しみにしているライターも多いんだよ。
 

:この商品、4月中旬には竹芝で「ルージュ・ジバンシイ・リキッド インターナショナルプレスパーティ」が開催されるほどの力の入れよう! イベント型の発表会はプレスのみならず、インフルエンサーやブロガー会にも応用できるし。こういう形式はこれから徐々に増えていくだろうね。4月のパーティーはニコラのほかにも新ミューズらが来日するらしく、こちらも楽しみです。
 

藤村:今回はスキンケアでは落とし物、いわゆるクレンジングの充実ぶりがすごかったです。中でも「ソワンノワール」のクレンジングがいいですね。このシリーズは個人的に大好きで愛用しています。メイクをする人はもちろん、普段しない人でも使えば使うほど肌がキレイになりそう。

:クレンジングがおもしろかった! という人は僕のまわりにも多かったな。

藤村:ジェルを肌に乗せるとオイルっぽく変化し、さらに水を加えるとシルクのようななめらかさに。スルスルと落ちるのに特別な漆黒の藻の成分のおかげでエイジングケアもできてしまうという “スゴ技” クレンジングです。1万円という価格にも納得です!
 

画像: ソワン ノワール メイクアップ リムーバー EX 175ml ¥10000/パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕(2018年 5月1日発売)

ソワン ノワール メイクアップ リムーバー EX 175ml ¥10000/パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕(2018年 5月1日発売)

藤村:ほかにもレディ トゥ クレンズのシリーズから、ミルク、クリームイン ジェル、アイメイク用のリムーバー、ウォーターの4種類が出ます。

 

2018年夏は進化系がザクザク
ヘアアイテムがおもしろい!

:ほかにおすすめの発表会、または注目する商品はあった?

藤村:今期はシャンプーなどヘアケアの発表会が目白押しでした。「dicila(ディシラ)」はローズの香りに包まれるシャン&コンディショナーが。サラサラとしっとりの2つ仕上がりで選べるのがいい。

「KERASTASE PARIS(ケラスターゼ)」はかなりエクスクーシブな会で、ケータリングでお花見弁当なども用意されていました。ランチ後だったので食べられなくて残念(泣)。

:笑。で、どんな商品だったの?

藤村:17年ぶりにリニューアルした新処方のオレオリラックスシリーズでした。高温多湿の梅雨時期に大活躍する、広がってうねる髪をきちんとまとめてくれる大ヒットシリーズ。

:ケラスターゼの代表シリーズのリニューアルか。これは期待大!
 

画像: 2018年夏は進化系がザクザク ヘアアイテムがおもしろい!

藤村:「RUNE FURTERER(ルネ フルトレール)」も印象的でした。シア使いが巧みなブランドだけにデイリーで使えるドライ用のカリテHYが良かったですね。軽い質感だけど潤うし。洗い流さないトリートメントが特にいい感じです。
 

岡部:ほかに気になったのは、「oltana(オルタナ)」の洗顔料「タイムマネージメントフォーム センシティブ」の発表会でした。発表会はオープン形式で開発者や社長自らテーブルで商品コンセプトや商品説明をするスタイルでした。私が行った時はこの発表会を進行している、PRの新井さんから説明してもらいました。

:オルタナのスキンケアは現代人の生活習慣から生まれる肌トラブルを根本から解決してくれるスキンケアブランド。化粧液からスタートし、少しずつラインナップが増えてきてるんだよね。デザインも今ドキで、バーニーズニューヨークやセレクトショップなどで販売されている。

岡部:今回の洗顔料は「洗うたびに敏感肌をケアする」というコンセプトを打ち出したプッシュ式のフォーム(泡)タイプ。キメ細かくて弾力のある泡は秀逸でしたし、洗い心地もフレッシュ感と肌の柔らかさが気持ち良かったです。オルタナの1品にかける開発の丁寧さにはいつも感心しています。
 

画像: タイムマネジメントフォーム センシティブ ¥4200/オルタナジャパン(2018年 5月8日発売) http://www.oltana.jp

タイムマネジメントフォーム センシティブ ¥4200/オルタナジャパン(2018年 5月8日発売)http://www.oltana.jp

  

PROFILE

画像: PROFILE

岡部美代治 Miyoji Okabe
ビューティサイエンティスト。(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティングなどを担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどを行うほか、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。

藤村岳 Gaku Fujimura
男性美容研究家。編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演のほか、講演、コスメ開発やマーケティングなども行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所。男性美容研究所:http://danbiken.net/

関龍彦 Tatsuhiko Seki
FRaU プロデューサー。講談社入社後、『ViVi』『FRaU』の編集者を経て『VOCE』創刊のため新雑誌準備室へ。2004年より6年間、同誌編集長。2010年より4年間、『FRaU』編集長。2018年より現職。ビューティ界の新サービス「BE-BANK」エグゼクティブ・プロデューサーも務める。


Illustration:YUGO. Composition:Mayumi Hasegawa

 

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