スポーツのあと、そのままカフェやショッピングに。“アスレジャー” という言葉が定着する前から、西海岸でよく目にするスタイル。8人の女性に出会ってわかったのは、彼女たちは呼吸するようにスポーツをし、自分なりの生活ペースでスポーツと生きているということ。そんな彼女たちの日常はスポーツガールのお手本そのものだ。

 

踊るように蹴って打つ

fine art gallery staff
Teresa Eggers テレーザ・エガース

画像: fine art gallery staff Teresa Eggers テレーザ・エガース

「自分の誕生日には、みんなで集まってサッカーをしたい!」と宣言するテレーザは、男兄弟に囲まれて育ったこともあり、とにかく体を動かす楽しいことが大好き。通い始めてちょうど一年経つというこのLAKOキックボクシングジムには、週に一度、ボーイフレンドとその兄と通っているというから、そのおてんば精神は今でも健在だ。

トレーナーの指示にリズムよく体を動かす姿は、スナップの利いたダンス・シークエンスのよう。「動きを頭の中で組み立てるのも、すごく楽しいんです。指示に倣って動きがうまく繫がったときは、自分がイケているストリートファイターになった気分になっちゃって」とテレーザは笑う。彼女の通うキックボクシングクラスには、近所の大学生の女の子もいれば、40代の弁護士さんもいる。

「とにかく動かされるので、セルフコンシャスになっている間がないのもいいですね」

翌日、体のあちこちが痛いこともザラだというこのクラス。辛くなってくると、テレーザは頭の中でリングに上がるという。

「これが本当の試合だったら、と想像するんです。足がしびれているからといって今リングを降りることはできない!最後まで戦わなくちゃ!と自分を励まして乗り切ります」

体だけではなく、精神鍛錬にもなっている様子が窺える。

 

使えるフィットネス

画像: 使えるフィットネス

「もちろん、実際にキックボクシングの試合をする人はほとんどいないでしょう。でも教えている一連の動きは、実践的なもの。フィットネスベースでプログラムを組んでいますが、自己防衛の知識になったり、フィジカルな自信に少しでもつながれば、僕らも教えている甲斐があります」とトレーナーは説明する。

「サンドバッグを打ったり蹴ったり、体のバランスに合わせて立ち位置を変えていると、踊っているみたいで楽しい。それにキックボクシングという実際のスポーツに基づいた動きだから飽きないと思うんです」

テレーザはこのほかに、週2〜3回のペースでロサンゼルス発祥のPopPhysiqueという女性専用メソッドのクラスにも通っている。

「バレエやピラティスを基軸とした体のコア作りに始まり、一番気になるお尻と太ももに集中したムーブメントで1時間のクラスが構成されます」

昔やっていたダンスに通じる動きもあり、気に入っているのだという。

 

アートの世界と旅の思い出と

フルタイムでギャラリー勤務をしているテレーザは、アーティストたちとのコミュニケーションを担当する。コンピューターの前に座っている時間が長いため、意識的に運動をしないといけないと自覚したのだそうだ。

「ロサンゼルスに引っ越してきた当初は、家の周りを走っていました。ただこのあたりは坂道が多くて、ジョギングしていてもずっとキツイだけ。もともとチームスポーツが好きなので、大人数で集中して何かをやるという楽しさが、続けるための大事な要素だったのかもしれません」
 

画像1: アートの世界と旅の思い出と

ボーイフレンドへの最初のプレゼントがウィンドブレーカーだった、というテレーザは、自分の普段着にもアスレジャーを積極的に取り入れている。

「かなり履き回しているのが、ニューヨークの小さな靴商店の奥に埋もれていたデッドストックのFILA。ワニ革パターンがプレスされた光沢のあるレザースニーカーは、カジュアルにも、ドレスアップにも合わせやすいんです」
 

画像2: アートの世界と旅の思い出と

ジムに向かうときに着ていたタンクトップは、イタリアのジェノヴァの小さなお店でもともと長かった胴部分をカスタムで切ってもらったもの。

「旅先や、街中の何でもない洋服屋さんで、これは、と思える服を見つけるのが好きですね」
 

画像3: アートの世界と旅の思い出と

ジムに到着して彼女が着替えたのは、Swill Childrenというプリントプロジェクトを手がける友人アーティストが、NYアートブックフェアのために限定で作ったTシャツだった。仕事で携わるアート界の、物語ある衣服をアクティブウェアとして使うのも、実に彼女らしいスタイルだ。

 
●情報は、FRaU2018年5月号発売時点のものです。
取材協力:LA KO http://www.lakoclub.com/
Photo:Zen Sekizawa Coordinate&Text:Aya Muto

 

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