これからの暮らしを考えるうえで大切なのが、住宅事情。買い時はいつ? そもそも、家って買ったほうがいいもの? 住宅購入に関するあらゆる疑問について、沖有人さんに伺いました。

お話を伺ったのは……
沖有人さん Yujin Oki
スタイルアクト株式会社代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。コンサルティング会社、不動産マーケティング会社勤務を経て、現在に至る。『2020年以後も勝ち続けるマンション戦略バイブル』(朝日新聞出版)ほか著書多数。

 

マンション=資産!
早めの購入で晩年の暮らしを豊かに

「ずばり、いまはマンションの買い時です。よく『価格が下がるのを待ちましょう』という人がいますが、日銀の金融緩和政策が続く今後5年は下がることはないでしょう。そもそも、マンションは早めに買うに越したことはないものです。相場が下がるのを待つあいだの賃貸料を払い続けるほうがもったいないです」

 
なぜマンションは買ったほうがいいのだろうか?

「賃貸だと室内に手を加えるのにもいちいち気を遣いますが、持ち家だと自分の好きにできるのでストレスがなくなります。また、私はご自宅を資産と考えることをすすめていますから、のちに売れるマンションを買うことが大切です」

 
売れるマンションとは、具体的にはどのような物件か?

「都心のファミリー向けの複合型マンションの新築案件は、間違いなくおすすめです。大型マンションは共用スペースやゲスト用施設も充実していて住むにも快適ですし、新築の際は比較的安価で提供されることが多いので、安く買えて売るときには高く売れる可能性が高いんです」

 

単身でも、マンションは
早めに買ったほうがいい

まだ家族のかたちが具体的でない場合は、先にお金を貯めておいたほうがいいのでは?

「いえ、私は単身の方でもマンションを買うことをおすすめしています。現在は生涯未婚率に加え、離婚率も上がっています。そうなると、将来単身で暮らす可能性も高くなります。定年を過ぎて定収がない状態だと部屋を借りるのも難しくなりますから、いまのうちに住む場所は確保しておきたい。たとえいま単身でマンションを購入したとしても、結婚後も住み続けてもいいし、そこを売って別の家を買ってもいいわけですから。住宅ローンを35年、定年を65歳と考えると、やはり30歳くらいで購入を考えたほうがいいということになります。それは単身、家族持ちにかかわらず、“一生の安心を買う” ということなんです」

 
とはいえ、若いうちに単身でマンションを購入するとなると、思いきりが必要なもの。購入するうえでの決め手などは?

「まず、買う場合のポイントは面積です。30㎡以下のものは住宅ローンが組めずに不動産投資用のローンとなってしまうので、できれば50㎡を超える物件がおすすめですね。自分が住宅ローンを組みやすい物件というのは、単純に次に買う人もローンが組みやすいということになるので。以前は女性が単身でマンションを買うというと、“結婚をあきらめたんじゃないか” といった印象がなきにしもあらずでした。でも、買っても売ればいいわけですから、人生の選択肢が増えるということだと思ったほうがいい。それよりも、老後の安心を得るために、ぜひ購入を検討してほしいですね」

 

戸建てとマンション
どちらがおすすめ?

単身だとマンションという選択が多くなるとは思われるが、すでに家族がいる場合は戸建てという選択もありうる?

「さまざまな事情があると思うので一概には言えませんが、私は戸建てとマンションだったらマンションをおすすめします。一般的な住宅用戸建ての耐用年数が22年なのに対してマンションは47年なので(※)、自分が住んだあとも売れる可能性が高くなるからです。なので、中古のマンションを買う場合は、耐用年数を考えると、築12年以内のものならば35年ローンが組めるということになります」

※戸建ては「木造・合成樹脂造のもの」、マンションは「鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造のもの」がこの耐用年数にあたる。

 
頭金はどれくらい必要?

「購入金額の1割が目安となりますが、もう少し必要となった場合は、いったんは親から贈与または借りてでも頭金にしてしまったほうがいいです。なぜなら、住宅ローン控除を使えば、10年間で最大400万円が返ってくるからです。賃貸に住み続けている限りは400万円も減税されるなんてありえませんから、使わない手はありません」

 

これからの暮らしを
意識した選択を

売ることを踏まえて買う場合のポイントとは?

「少子高齢化や震災の影響で、ますます都心に人が集まることが予想されますから、なるべく都心寄り、あとは駅に近いことが絶対条件です。いまは預かりサービスやトランクルームなども充実していますから、それらをうまく利用して、居住空間自体は狭くても、なるべく都心寄りに住居を構えたほうがいいですね。そして世帯構成が変わるタイミングで住宅も変える。子供が独立したら、さらにダウンサイジングして都心の便利な場所に住むのが賢い選択です。暮らし方をコンパクトにしつつ、将来資産価値が出そうなマンションを購入するのがベストな選択と言えるでしょう」

 

INFORMATION

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●情報は、FRaU2018年6月号発売時点のものです。
Illustration:Yurie Murasaki Text:Yuiko Amano

 

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