豊かな自然や歴史に育まれた、神聖な土地に佇むラグジュアリーなアマンリゾートの、「アマネム」。優美な響きに誘われて、いつか行こうと思っていた伊勢参りへ。

 

ラグジュアリーな空間で過ごす、
癒やしのひととき

あこがれのアマネムで至福の時間を。

画像: ダイニングやライブラリーを併設した、開放感のあるレセプション棟。庭園の奥に英虞湾が広がる。

ダイニングやライブラリーを併設した、開放感のあるレセプション棟。庭園の奥に英虞湾が広がる。

伊勢志摩国立公園の丘陵地に位置するアマネムへ到着すると、迎えてくれたのは重厚感のある平屋造のパビリオン。大きくとられた窓の向こうには、清々しい新緑と穏やかな英虞湾(あごわん)がのぞく。
 

画像: 英虞湾の景観が美しいナギヴィラ。スイートは24室。全室で天然温泉が堪能できる。

英虞湾の景観が美しいナギヴィラ。スイートは24室。全室で天然温泉が堪能できる。

足を踏み入れた客室には、美しい静寂があった。直線を使ったモダンな建築は、日本民家に着想を得たというオーストラリア人建築家ケリー・ヒル氏によるもの。一見シャープな印象だが、瓦屋根や天然杉の外装、花崗岩のタイルに障子といった伝統的な意匠が採用され、あたたかみを感じる。さらに特筆すべきは全室天然温泉が出るということ。アマネムは、アマン初の温泉リゾートでもあるのだ。
 

画像: 全長33m、屋外にあるインフィニティ・プール。国立公園の自然に囲まれ、英虞湾の素晴らしい眺めを満喫できる。

全長33m、屋外にあるインフィニティ・プール。国立公園の自然に囲まれ、英虞湾の素晴らしい眺めを満喫できる。

夕刻時、屋外プールでひと泳ぎすると、空色に煌めく水面の先に英虞湾のパノラマが広がり、伊勢志摩の自然に、地球に、抱かれているような感覚に陥った。

夕食は、地元の新鮮な魚介や野菜を用いた季節のコース料理をいただいた。最後にサーブされた器には、キャラメリゼされたクルミや金箔を飾った黒豆を添えた、わらび餅入りのパンナコッタ。デザート名は「夢のつづき」……。

夜、春ならではの蓬やネロリを用いた丁寧なオイル・トリートメントの施術を受けると、20分もしないうちに、眠ってしまった。
 

画像: ルームキーや客室の調度品にも伝統の切子があしらわれている。

ルームキーや客室の調度品にも伝統の切子があしらわれている。

アマネム
三重県志摩市浜島町迫子2165
☎0599-52-5000
1室料金(2名まで)¥110000~(サービス料別)
https://www.aman.com/resorts/amanemu

 

新緑萌ゆる伊勢神宮で
感謝の想いを伝える

清らかな気持ちで、神宮へ。

画像: 天然温泉を利用したサーマル・スプリング。アマン・スパではトリートメントやアクアティック・ボディワークなどが受けられる。

天然温泉を利用したサーマル・スプリング。アマン・スパではトリートメントやアクアティック・ボディワークなどが受けられる。

画像: 開放的なダイニングでいただく和箱の朝食。釡炊き白米、焼き魚や卵焼き、数種の旬のおかずなど。

開放的なダイニングでいただく和箱の朝食。釡炊き白米、焼き魚や卵焼き、数種の旬のおかずなど。

早朝、客室のベランダへ出ると、コバルトブルーの英虞湾と朝焼けが飛び込んできた。眠りが深かったからか、目覚めはすっきり。温泉水を利用した屋外施設サーマル・スプリングで朝の光を浴びる。ミネラルを豊富に含んだ温泉に浸かると、心身の緊張がほぐれていくのがわかった。ダイニングで旬の食材たっぷりの朝食をいただいたあとは、いざ、伊勢神宮へ。
 

画像: 新緑の美しい参道。神宮の森には将来の式年遷宮をみすえ、大正時代からヒノキも植樹されているそう。

新緑の美しい参道。神宮の森には将来の式年遷宮をみすえ、大正時代からヒノキも植樹されているそう。

神話の時代に由来し、2000年以上の歴史をもつ伊勢神宮。御祭神の天照大御神(あまてらすおおみかみ)は皇室の祖神であり、日本人の総氏神とされる。ゆえに旅が命がけだった江戸時代の人びとの夢は、“一生に一度は伊勢参り” をすること。参詣者は年間数百万人にものぼったという。
 

画像: 外宮の手水舎。参拝前にはこちらで心身を清める。

外宮の手水舎。参拝前にはこちらで心身を清める。

衣食住、産業の守護神としても崇敬される、豊受大御神をお祀りする外宮の正宮。

伝統に則り、参拝は天照大御神の食事を司る神の豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られた外宮から。鳥居をくぐると森の参道がつづき、木漏れ日が正宮までの足取りを軽やかにする。
 

画像: 五十鈴川に架かる宇治橋。多くの参拝者が行き交う。両端の鳥居は両正宮の旧正殿棟持柱が使われている。

五十鈴川に架かる宇治橋。多くの参拝者が行き交う。両端の鳥居は両正宮の旧正殿棟持柱が使われている。

画像: 内宮神楽殿に隣接するお神札(ふだ)授与所。お神札やお守りを授与している。

内宮神楽殿に隣接するお神札(ふだ)授与所。お神札やお守りを授与している。

外宮の参拝を終えたら、いよいよ内宮。宇治橋を渡り、五十鈴川で心身を清める。いくつもの鳥居をくぐり正宮へ近づくにつれて森は深く、心は研ぎ澄まされていく。階段を上った先に鎮座するのが正宮。神前に進み、二拝二拍手一拝。日々の感謝を伝える。すると、純白の御幌(みとばり)が風に揺れた。

内宮(皇大神宮)
三重県伊勢市宇治館町1
外宮(豊受大神宮)
三重県伊勢市豊川町279
☎0596-24-1111
参拝時間:5:00~19:00(5~8月)※季節により変動あり
http://www.isejingu.or.jp/

 

画像: 石神さんは天照大御神を祀る神明神社の境内にある小さな社で、御祭神は、神武天皇の母・玉依姫命。

石神さんは天照大御神を祀る神明神社の境内にある小さな社で、御祭神は、神武天皇の母・玉依姫命。

聖なる地・伊勢周辺には、神宮のほかにも人びとの信仰をあつめる神社が多く点在する。そのひとつが、古くより地元の海女たちに慕われる神明神社の “石神さん” だ。
 

画像: 魔除けの意味をもつセーマン・ドーマンが刺繍で描かれた、石神さんのお守り。

魔除けの意味をもつセーマン・ドーマンが刺繍で描かれた、石神さんのお守り。

鳥羽市相差(おうさつ)の長閑な住宅地を抜けて辿り着くと、女性の参拝客で賑わっていた。それもそのはず、海女たちが海の安全や大漁を祈願していたことから「女性の願いを一つ叶えてくれる」パワースポットとして評判なのだ。ご利益にあやかるべく、祈願用紙に願い事をしたため参拝をした。古(いにしえ)の慣習が受け継がれるこのエリアにも、新しい祈りのかたちがあるのだ。

神明神社(石神さん)
三重県鳥羽市相差町1385
☎0599-33-6873
参拝時間:24時間(授与所9:00~16:30)
定休日:なし

  

画像: 森と海に囲まれた自然豊かな地に建つ、タラサ志摩ホテル&リゾート。

森と海に囲まれた自然豊かな地に建つ、タラサ志摩ホテル&リゾート。

さらに、豊かな自然に恵まれた地ならではの素敵な体験ができるのも伊勢周辺の魅力。癒やしを求めて向かった先は、ミネラルたっぷりの海水を利用した自然療法、タラソテラピーの施術が受けられる「タラサ志摩ホテル&リゾート」。
 

カウンセリング後、月の満ち欠けサイクルに合わせて上弦コースを体験することに。まずは温かい海水のマッサージバスで血行促進。刺激を受けて身体は驚くほどぽかぽか。代謝があがったところで、ジェットプールで老廃物や脂肪を燃焼させ、仕上げにアルゴテラピーでお肌を保湿。海藻パウダーと海水を混ぜたオパールグリーンのパックがしっとり肌を滑る。瞼はあっという間に閉じてしまった。
 

画像: 敷地内にはアートも多数展示されており、散策も楽しい。

敷地内にはアートも多数展示されており、散策も楽しい。

タラサ志摩ホテル&リゾート
三重県鳥羽市浦村町1826-1
☎0599-32-6060
所要2時間のタラソテラピー基本コース 各¥16200(税・サービス料込み)~
http://www.thalasso.co.jp/

 

心身を整えて、
明日へのエネルギーをチャージ

伊勢を旅するということ。

画像: 神宮の敷地内を流れる五十鈴川。

神宮の敷地内を流れる五十鈴川。

弥生時代の建築様式で建てられた神宮のお宮は、1300年の長きにわたり20年に一度建て替えられてきた。つまり、式年遷宮をすることで日本古来の伝統を残すという、永久(とこしえ)の想いが込められているのだ。
 

画像: 鳥羽から出港した、フェリーからの夕景。伊勢志摩の海岸に沈む太陽。

鳥羽から出港した、フェリーからの夕景。伊勢志摩の海岸に沈む太陽。

そして、その永遠性とは自然と一体化するようなインフィニティ・プールの意匠にもあるように、アマネムで過ごす時間のあり方や、タラソテラピーで自らの心身を整えることにも通じるような気がする。現代の伊勢参りには、新しい旅の豊かさがあった。

 
●情報は、FRaU2018年7月号発売時点のものです。
Photo:momoko japan Text:Sayoka Hayashi

 

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