局アナ時代、若手とも中堅ともとれるくらいの微妙な年次の夏の頃。その年はオリンピックイヤーで、現地に派遣されないアナウンサーも誰が誰の代行に入るか、またそれによる玉突き代行などのイレギュラーな仕事があふれ、アナウンス室もワサワサしていました。

 
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「無駄なこと」

この体験を1つ上の先輩に話すと、「そうそう、俺もさ、忙しい時ほど家に帰って1時間くらいソファーに座ってぼーっとするんだ。逆にすぐ寝ない。あえて “無駄な時間” を過ごす」と。

何もしない一見 “無駄” に感じる時間が、睡眠よりも時に体を癒やしてくれることがある。

行きたくない、行っても意味がない、と思っていた上司との飲み会も、隣の席に座っている同僚との何気ない会話も、意味をもたないと思っていたあの時間が、後にこんなにも大切だったのかと思い知る、と言うのはよく聞く話。

絵画など芸術の世界でも余白が大切、なんて聞いたことがあるし、アナウンサーの仕事でも、無音を嫌いどうにか間を埋めようと話し続けてしまうのですが、逆に相手の沈黙に耐え言葉を待ったことで、そのあと良いコメントが引き出せた、とか。

そうそう、お金持ちの家って玄関とか廊下とか、なぜそこ? という場所が “無駄” に広かったりして、でもそれこそがお金持ちの証なんだわ、なんて思うことがありませんか(笑)?

合理的に考えるだけじゃなく、プラスαの “無駄” なことまで楽しめるようになれば……。

結婚生活8年目。たまには家族の、そして私の “無駄” なことを許してみようかなと、若き日の夏を思い出し、少しだけ優しい気持ちになれた今日この頃です。

 
「無駄なこと」おわり

 
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PROFILE

中村仁美 Hitomi Nakamura
1979年6月8日生まれ。2002年にお茶の水女子大学生活科学部を卒業し、フジテレビ入社。2011年人気お笑いコンビ「さまぁ~ず」の大竹一樹さんと結婚。2児の子育てをしている。’17年7月、15年間勤務したフジテレビを退社。現在はフリーアナウンサーとして活動中。

 

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