ご当地の名物料理は、旅の大きな楽しみのひとつ。今回は、各地に足を運ばないとなかなか出合えない、希少な食材をご紹介します。

  

禁断の絶滅危惧種
アオウミガメ

@東京都小笠原村

画像: @東京都小笠原村

絶滅危惧種に指定されている「アオウミガメ」だが、昔からカメ料理の文化がある小笠原では年間135頭まで食用に捕獲することが許されている。

刺身は臭みやクセがなく、驚くほどさっぱりとした淡白な味わいで食べやすい。さまざまな部位を塩のみで味付けして煮込んだ亀煮も名物のひとつ。当地では大衆的な食べ物で、居酒屋などでも人気のメニュー。

ベストシーズン:通年

 

賞味期限は半日以内
メジカ

@高知県須崎市

画像: @高知県須崎市

「メジカ」はソウダガツオ(宗太鰹)の異名で、釣ってから半日以内に食べないと鮮度が落ちるといわれるほど繊細な魚。そのため、生で食べられるのは漁港に近い街のみ。

なかでも漁獲量の多い須崎市では、生まれて1年以内の幼魚「新子」を振る舞う『新子まつり』を毎年開催している。新鮮なメジカを確実に食したいならこのまつりを狙って。

ベストシーズン:8~9月

 

栽培できない “日本のトリュフ”
松露

@佐賀県唐津市

画像: @佐賀県唐津市

「松露」とは、マツ林の中に自生する丸い団子状のキノコ。栽培法が確立されておらず自生地も限られているため、その希少さから “日本のトリュフ” とも呼ばれ、高級食材として主に料亭などで使われる。

収穫したあとは鮮度が落ちるスピードが速いため、なかなか市場に出回ることがない。特徴は、マツタケのような香りと、シャキシャキとした歯ごたえ。

ベストシーズン:春・秋・冬

 

一日十数キロしか獲れない
ブドウエビ

@北海道羅臼町

画像: @北海道羅臼町

果物のブドウのような赤紫色をしていることから名付けられたという「ブドウエビ」。特別な漁法を採用して一定の漁獲を誇る羅臼でも、一日に十数キロ程度しか獲れないといわれている。

刺身で食べると、ボタンエビを上回る濃厚な甘さとプリプリ感が絶品。漁港にある羅臼漁協組合直営のレストランや、近辺の寿司屋や料亭で出合える可能性がある。

ベストシーズン:7~9月

 

島の天然記念物
見島牛

@山口県萩市

画像: @山口県萩市

萩沖から約45㎞離れた離島・見島で飼育される「見島牛」は、日本の在来種の血統を守り続けている品種。国の天然記念物にも指定されているほど貴重で、年間2~3頭しか出回らないといわれている。

和牛ならではのしっかりした赤身は、コク・香り・旨みが強くやみつきになる味わい。運が良ければご当地のレストランでお目にかかれるかもしれない。

ベストシーズン:通年

 

地元の直売所でしか出合えない
ポポー

@愛媛県大洲市

画像: @愛媛県大洲市

明治期に日本に持ち込まれたとされる北米原産の果物「ポポー」。少し粘り気のある実は、マンゴーとバナナの中間のような濃厚でクリーミーな味わいがくせになる逸品。

収穫してから3日もすると鮮度が落ちるため、地元以外では入手することが困難。地元のレストランでも提供していることが少ないため、食べたい人は直売所に行って購入するのがベスト。

ベストシーズン:9月~10月

 

地産地消で出回らない
モウカの星

@宮城県気仙沼市

画像: @宮城県気仙沼市

凶暴な人食いザメで、海のギャングとしても知られるネズミザメ、別称モウカザメの心臓が「モウカの星」。

居酒屋などでも振る舞われていて、薄くスライスした刺身に酢味噌をつけていただくのが主流。臭みはなく、さっぱりとした上品な味わいが楽しめる。当然1匹につき1つしか獲れないため数が少なく、ほぼ地産地消なので遠方で出回ることは少ない。

ベストシーズン:5~8月

 

数千匹に1匹の奇跡の生物
黄金ガニ

@兵庫県香美町

画像: @兵庫県香美町

水深500m以上の深い海に棲んでいる香住ガニと、水深200mほどの浅い海に棲んでいるズワイガニ。水深の違うところに棲む2種が偶然交配したことで生まれたのが「黄金ガニ」だ。

その数は1000~2000匹に1匹程度といわれるほど希少で、地元の料亭などでも特別なカニとして扱われている。その味わいはもちろん2種のいいとこ取りで、甘みや旨みが強い。

ベストシーズン:10~5月

 
●情報は、FRaU2018年7月号発売時点のものです。
Text:Yuuki Yamaguchi

 

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