美容業界でも数少ない男性編集・美容家の3人が集まって最新コスメをあれこれ語るシリーズ。“オイルカット” 処方を提唱している「オルビスユー」がロゴも刷新して大々的にリニューアル。「カバーマーク」からは初の導入美容液! 秋のツヤ肌をかなえる「ベアミネラル」など、秋に使いたいスキンケア&メイクアップ商品をご紹介。

俺たちのコスメとは……
化粧品を科学で斬るビューティサイエンティスト・岡部美代治さん、男性美容研究家の藤村岳さんと、美容業界ン十年のFRaUプロデューサーの関龍彦がスキンケアからボディ、フレグランス、メイクアイテムまで、経験と知識をもとに、これからの美容業界までを占う発表会レポートです。

 

ブランドロゴを刷新
「オルビスユー」が大リニューアル

:「オルビス(ORBIS)」の新社長は、同じポーラ・オルビスグループの「ディセンシア」から移籍した小林琢磨氏。この発表会では冒頭に登壇し、「ブランドロゴ&コーポレートカラー変更」「2019年コンセプトショップのオープン」「ECサイトのリニューアル」などについて、「オルビス」リブランディングに賭ける情熱を感じさせるスピーチをしましたね!

岡部:その第1弾が「オルビスユー(ORBIS U)」のリニューアル。確かに新社長としてのメッセージは強く伝わりましたね。誠実な話しぶりが好感持てました。

:新ブランドメッセージは「ここちを美しく。」。“ここち良さ” を科学していこうという宣言でもあるみたい。

藤村:小林社長の「スマートエイジング」って、ワードも刺さりました。誰しも年を取るのは仕方ないから、“賢く年取る” ことは本当に大事なことだなぁと思ったんです。

岡部:私も「スマートエイジング」に共感しました。こんなにぴったり感じたのは資生堂の「サクセスフルエイジング」(「美しく心豊かに歳を重ねる」)以来かも知れません。このようなキーワードを掲げていくブランドはもっと増えていくでしょうね。

:今回発表されたのは、売上絶好調「オルビスユー」のリニューアル。オルビスがこだわり続けてきた「オイルカット処方」はそのままに、新コンセプト「細胞フィットネス」に結びつくメカニズムを搭載してきたね!

岡部:研究者の多田明弘さんの説明を聞いて、アクアポリンの研究では自信を持っているポーラ・オルビスグループならではの商品化技術と思いました。学会レベルの内容を解りやすい内容で話されていました。

:新しいパッケージデザインもいいね! 立たせても寝かせてもサマになる。ローションやクリームのフタに突起があるのは、デザインのポイントなんだろうけど、自然に指に引っかかり、開けやすいというメリットも。

 

1品1品に工夫あり
オイルフリーコスメもここまで来た!

オルビスユー ウォッシュ 120g ¥1800、同 ローション 180ml ¥2700、同 モイスチャー 50g ¥3000/オルビス(2018年10月23日発売)

:モロッコ溶岩クレイ配合の洗顔料、かなり良かったよ! ネットを使わなくてもリッチな泡ができるし、この価格帯のものとして、洗い上がり感もなかなか。

藤村:洗顔はたしかによかったですねぇ。
 

:手に出したときは「とろっ」としてるけど、顔に乗せると「パシャ」っとする化粧水は試してみてもらいたい。おもしろいテクスチャーだった。 ステップ3で使用するボトル型のものは、クリームでなく「スフレジェリー保湿液」というカテゴリーなんだね。軽いのに、こっくりくる感じ。

岡部:立体的高分子ゲルと線状高分子ゲルとの絶妙な調合というのも使ってみて納得いきました。美容成分の競争もいいけど、化粧品はまだまだ未知の領域の感触がありそうで、今後の基剤開発の競争も楽しみです。

藤村:オイルフリーでもここまでできるんだと感心しました。これなら幅広い年齢層にアプローチできて、新客を取り込めそうですよ。実は「メンズスキンケアMr.シリーズ」というのもあるんですけど、ボクはこっちの方が “美容意識の高い男性” にはいいと思うなぁ。

 

ベアミネラルの発表会は
トランクホテルのスイートルーム

画像: ベアミネラルの発表会は トランクホテルのスイートルーム

:「ベアミネラル(bareMinerals)」は、ずいぶんとゲストを絞った発表会をしたね!

藤村:トランクホテルのスイートルームを貸し切ってプレゼンが始まりました。アナログにするとのことで、パワーポイントではなく紙芝居形式でしたよ。

:トランクホテルのスイートは、他ブランドの発表会でもちょこちょこ使われているね。

岡部:ほとんどのブランドが動画やパワーポイントなどのプレゼンテーションをする中、あえて紙芝居という手法を取ったことは好感が持てました。説明者の表情も生き生きとした自信がうかがえました。時にはアナログも良いですね。
 

画像: スキンロンジェヴィティ VP スリーピング ジェル クリーム 50g ¥5000、クレイメイツ マスク デュオ 全2種 58g ¥5200/ベアミネラル(2018年 9月5日発売)

スキンロンジェヴィティ VP スリーピング ジェル クリーム 50g ¥5000、クレイメイツ マスク デュオ 全2種 58g ¥5200/ベアミネラル(2018年 9月5日発売)

藤村:「CR ティンテッド ジェル クリーム」の進化版として、「CR ディフェンス モイスチャライザー」が9月に登場します。スマホやPC、LED照明に含まれるブルーライトによるダメージに着目して、新たにカカオ成分を配合。保湿、化粧下地、マルチプロテクションと3in1のミネラルモイスチャライザーという位置づけです。

:ブルーライトのダメージにカカオ成分が効くっておもしろい!
 

藤村:色モノなどもたくさん紹介されたのですが、個人的に「クレイメイツ マスク デュオ」がおもしろかった! 2色入りの塗るマスクで、顔の部位ごとに塗り分けるというもの。

:ベアミネラル初のマスクだってね。ビビッドな色のクレイにはちょっと驚いたけど……。

藤村:ザクロやパパイヤエキス配合のラベンダー色はザラつきが気になるTゾーンやあごに。ミント色の方は、ケール種子やスイカ果実エキスなどで引き締めやハリを目指したいのでフェイスラインに塗るんです。

岡部:フレッシュなフルーツの香り付き、これはリラックス効果がありそう。

藤村:目的が「ブライト&ファーム」と「ピュア&デューイ」の2種類があって、色の組み合わせは決まっているのですが、自分の悩みにあわせて色を選べるともっといいなぁ、なんて思いました。

岡部:効果や成分イメージがそれぞれに異なるクレイマスクは、ベアミネラルらしいと思いました。色を組み合わせてつけた顔がインスタ映えすることも狙っているのは、これからの商品には必要な要素かも知れませんね。

:アナログな発表をしながら、デジタル展開も狙った内容。さすがです!

  

カバーマークの新スキンケア製品
こだわりは「化粧のりの良さ」

:「カバーマーク(COVERMARK)」といえば、ずーっとベースメイクで人気の高いブランドだけど、今回は…… 。

藤村:なんと、導入美容液でした! 「化粧のりのよい肌」へと導くアプローチです。メイクが美しく見えるにはどうしたらいいのか? という発想から生まれたそうです。さすが、ファンデーション発祥のブランド。

:そう。洗顔後のブースター美容液っていうのもブランド初みたいだね。
 

カバーマーク モイスチュア チャージ セラム 40ml ¥9000/カバーマーク(2018年11月16日発売)

藤村:手に取ってみるとわりと弾力があるんですけど、肌になじませたら一気にみずみずしくなります。この手の変化って化粧品ではわりとよくありますが、この独自成分「キトサンスプレッドゲル」は別格。本当に馴染みがすごくて、研究力の高さがうかがえます。

:スキンケア発祥のメーカーとは角度の違うアプローチですよね。
 

岡部:会場の後ろで若手研究員がゲルの感触を直接感じてもらえるブースも良かったですね。このような体感型の商品説明ブースはもっと増えるし、工夫のしがいもあるでしょう。

藤村:発表の中にありましたが、今の消費者は “即効性” を求めているのだとか。サッとなじんで肌が瞬時に変わるのは、そういう人たちにとってはいいでしょうね。

:パパッとできて、でも確かにキレイになるコスメ……探している人は、前より多いかも。
 

画像: カバーマークの新スキンケア製品 こだわりは「化粧のりの良さ」

藤村:主要成分のひとつである「モイストナノカプセル」が角層にアプローチし、きれいな肌がつくられる様子をミルフィーユにたとえたのは良かったですね。僕たちが行った回のおもてなしのお菓子がミルフィーユだったのも印象に残りました(笑) 。

:笑。連想というから記憶に留められたよね。

岡部:それ、私も粋な演出と思いました。ゼリーがタイトジャンクションで細胞が隙間なく埋まる構造だそうです。でも、食べる前に説明を聞きたかったですね。このような演出は、説明と出すタイミングが重要ですね。

オルビス
https://www.orbis.co.jp/
 
ベアミネラル
https://www.bareminerals.jp/
 
カバーマーク
http://www.covermark.co.jp

 

PROFILE

画像: PROFILE

岡部美代治 Miyoji Okabe
ビューティサイエンティスト。(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティングなどを担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどを行うほか、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。

藤村岳 Gaku Fujimura
男性美容研究家。編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演のほか、講演、コスメ開発やマーケティングなども行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所。男性美容研究所:http://danbiken.net/

関龍彦 Tatsuhiko Seki
FRaUプロデューサー。講談社入社後、『ViVi』『FRaU』の編集者を経て『VOCE』創刊のため新雑誌準備室へ。2004年より6年間、同誌編集長。2010年より4年間、『FRaU』編集長。2018年より現職。ビューティ界の新サービス「BE-BANK」エグゼクティブ・プロデューサーも務める。

 
Illustration:YUGO. Composition:Mayumi Hasegawa

 
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