美容業界でも数少ない男性編集・美容家の3人が集まって最新コスメをあれこれ語るシリーズ。今回は機能性も価格も “リッチ” なコスメデコルテAQの新クリームほか、リニューアルして登場するエンビロン、クリームと美顔器のW使用でシワケアを提案するMTG、ロクシタンのガーデンイベントをレポート。

俺たちのコスメとは……
化粧品を科学で斬るビューティサイエンティスト・岡部美代治さん、男性美容研究家の藤村岳さんと、美容業界ン十年のFRaUプロデューサーの関龍彦がスキンケアからボディ、フレグランス、メイクアイテムまで、経験と知識をもとに、これからの美容業界までを占う発表会レポートです。

 

発表会スタイルが今ドキ?
コスメデコルテ発表会

藤村:「DECORTÉ(コスメデコルテ)」の「AQ クリーム アブソリュート X」は表参道のテストキッチンHで開かれましたね。照明を落とした大きな空間に各ブースが設えてあって、おもしろい雰囲気でした。

:ここ、話題のレストランでしょ。イタリアンシェフの山田宏巳さんが新たなコンセプトで料理をもてなすレストラン。予約取れないっていうよね〜。

岡部:このような会場の選択は初めてだったので「何でだろう」と思いましたが、後で腑に落ちました。会場選びの理由も商品発表会の印象度に大きく影響しますね。
 

画像: 発表会スタイルが今ドキ? コスメデコルテ発表会

藤村:こちらにとってはありがたいオープンスタイル。各人にタブレットでコンセプトの動画を見せ、成分や技術を訴求するというのもよかった。どの時間に行ってもきちんと見られますよね。

:確かに、最初にタブレットを見るのって、個々に軽い「予習」をするようなもので、その後の詳しい説明も頭に入りやすいよね。あらかじめ質問も考えられるし。

 

AQシリーズらしいモノづくり
大人の “肌やせ” に着目

岡部:タブレットでの説明で気になっていた “肌やせ” の原因について、引き続きていねいな説明を聞いたので、真皮の分裂停止細胞の着目点や影響について良く理解できました。

藤村:黒大豆の豆乳を乳酸菌を用いて発酵させたエキス「ブラックソイネクター」がメインの成分。ああ、だから会場がこんなに暗いんだ、と納得! そんな成分が年齢やストレスで真皮構造が崩れる “肌やせ” に注目し、ふっくらとしたハリ感を導いてくれるというこのクリーム。質感がとにかくよくて人気でそう。
 

画像: AQシリーズらしいモノづくり 大人の “肌やせ” に着目

:コラーゲンやエラスチンの密度が落ちて “肌やせ” してしまうんだね。やせたいのは体であって、肌じゃないのに……(笑)。「ブラックソイネクター」には、黒大豆の豆乳を発酵させたエキ発酵液のほかに、丹波産黒大豆を抽出したエキスも配合されている。「黒大豆のW効果」、効きそうだよね! AQシリーズの共通成分が白樺水ということで、会場には白樺も置かれていたね。

岡部:そのディスプレイは白樺の背景に白い雪、そして白樺水配合のクリームが載っており、商品コンセプトがとってもストレートに感じられました。

:AQといえば、ミリオリティに続く、ブランドの中でもポジションは高いシリーズ。すでに発売されている「AQ クリーム」(¥20000)も人気らしいけど、よりエイジングに特化したアイテムを求める愛用者の声に応えた商品らしいね。価格は5万円。高級クリームブームに拍車をかけそうだね。

 

ビタミンAブーム再来!?
エンビロンがパワーアップして登場

画像: ビタミンAブーム再来!? エンビロンがパワーアップして登場

藤村:「ENVIRON(エンビロン)」はプレゼンテーションの時間に行きましたが、内容が盛りだくさんで、実は最後まで聞けなかったんです。まいこホリスティックスキンクリニックの山崎まいこ先生によるビタミンAとペプチドの講演とブランドの説明までを聞いて、ボクはタイムアップ。新商品についてはリリースを読んで把握しました。

:山崎まいこ先生には、発売中のFRaU11月号のヒアルロン酸企画でもご登場いただいております!
 

藤村:エンビロンの名前は知っていたけど、こんなに幅広くアイテム展開しているとは思わず、驚きました。

岡部:南アフリカの医師Dr.デス フェルナンデスによる徹底したビタミンA訴求がエンビロンイメージですが、ぶれない商品戦略ですね。今回はエイジングケアとしてビタミンAに抗酸化物質とペプチドの組み合わせで、ちゃんと時流にのせていると感じました。

:ビタミンCに比べるとメジャーとはいえないビタミンAだけど、紫外線対策などの美容分野において大事な栄養素だよね。

岡部:皮膚のビタミンとしてはビタミンAも主役ですが、化粧品に配合するとなると有効性、安全性、安定性のからみがネックとなり商品化が難しいようです。エンビロンは医療としての施術の実績があるので、そのあたりの技術を持っているでしょう。

藤村:確かクリニークの「フレッシュ プレスト シリーズ」からもビタミンAのバージョンも出るはずでしたが、なぜか発売延期に……。とはいえ、以前から知られているビタミンAではありますが、ここにきてさらに注目を集めそうな予感がしますね。

岡部:ビタミンAといえば資生堂のレチノール技術が群を抜いていますね。注目はされるけど、ビタミンAブームはもう少し先になりそうかな。

 

商品開発がはやっ!
MTGのコスメと美顔器で
スピードシワケア

画像: 商品開発がはやっ! MTGのコスメと美顔器で スピードシワケア

藤村:MTGも相変わらずの盛りだくさん。IT企業のように新商品やサービスを次々と打ち出してくるのに、どれも高品質で練られているのはすごいと思います。

:そう、話題になるリリースが多い。化粧品とビューティ家電の両方を持っているのは、やはり強みだよね。
 

藤村:MDNA SKINの5000本限定のオイルもよかったけど、やはりシワケアに特化した小さなリファ「リファラインリフト」がよくできていました。これはシワに対して垂直に当てて、伸ばしていきます。

:え? オイルは5000本限定なの? あっという間に無くなっちゃいそーだけど。

岡部:MDNA SKINのモンテカティーニへのこだわりは「オリーブオイル」に来ましたね。希少なフラントイオ種から厳選期間に採れ、厳しい試験に合格したオイルといういわくつきでした。感触はさらっとした感じでなじみが良く、ベタつきもありませんでした。

:洗顔の「リファクリア」もよくできてるなー! と思ったけど、シワケアの新商品も期待できそうだね! 

岡部:独自のローラー、リファの技術は進化していますね。今回は真皮に適度な刺激ということでつまむ力が少し弱めに設計してありました。今後、どのようなリファアイテムが登場するのか楽しみになります。

藤村:実は、たまたま大御所の美容ジャーナリストS・Kさんと一緒になったのですが、2人で興味津々だったのが近未来型EMSトレーニング・ジムの「SIXPAD STATION」でした。たった15分で全身の筋肉を効率よく、バランスよく鍛えられるとか。某芸能人もしょっちゅう通っているそうですよ。

:僕も興味あるけど、岳くんも、S姉さんもかー!

 

家族で参加できるガーデンイベント
ロクシタンの世界を体験

:10月半ば、東京ミッドタウンの芝生広場で開催された「L’OCCITANE BALLOON JOURNEY〜バルーンに乗って、ロクシタンの世界を旅しよう〜」のオープニングイベントに行ってきたよ。

岡部:これは行きそびれてしまったんですよ。

:ブランドコンセプトムービーの監督である河瀬直美さん、主演の石橋静河さん、ロクシタン創設者のオリビエ・ボーサンさんによるトークショーの後は、野原を散歩するように各ブースを回りました。

藤村:実は、先日、別の仕事で河瀬直美監督と対談をする機会をいただいたのですが、本当にナチュラルでピュアな美しさをお持ちのかたでした。奈良の森と水のおかげらしいですよ。そこにロクシタンも加わるのかな?

:オリビエさんには、後日インタビューもしましたが、ルーツのプロヴァンスや原産地の自然を守ること、女性の自立を支援することなど、化粧品会社として素晴らしいコミットメントをされていると感じます。

岡部:二人の話を聞いて、なんとか時間をとって行って見ておくべきだったと思いました。できる限り行けるものは行ってるのですが……調整つかなかった。残念!

藤村:あ、ボクもそのイベントには行けなかったんです。すみません。
 

:週末を挟んだイベントだったので家族連れも多く、タッチアップブースのほか、ロクシタンのバルーンの前で記念撮影をするフォトスポット、フードカーなどもあり、ほんわかとしたイベントだったな。1976年に創業し、現在は90ヵ国以上で展開されているロクシタンのポリシーや世界観を体験型で理解できたのも良かった。化粧品会社の発表会は、新商品を紹介するものが基本だけど、こういったブランド自体のメッセージを伝えるものも、今後もっと大事になっていくような気がします。

コスメデコルテ
https://www.cosmedecorte.com/
 
エンビロン
https://www.environ.jp/
 
MTG
https://www.mtg.gr.jp/
 
ロクシタン
https://jp.loccitane.com/

 

PROFILE

画像: PROFILE

岡部美代治 Miyoji Okabe
ビューティサイエンティスト。(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティングなどを担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどを行うほか、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。
 
藤村岳 Gaku Fujimura
男性美容研究家。編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演のほか、講演、コスメ開発やマーケティングなども行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所。男性美容研究所:http://danbiken.net/
 
関龍彦 Tatsuhiko Seki
FRaU プロデューサー。講談社入社後、『ViVi』『FRaU』の編集者を経て『VOCE』創刊のため新雑誌準備室へ。2004年より6年間、同誌編集長。2010年より4年間、『FRaU』編集長。2018年より現職。ビューティ界の新サービス「BE-BANK」エグゼクティブ・プロデューサーも務める。

 
Illustration:YUGO. Composition:Mayumi Hasegawa

 
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