提供:シチズン

“内面からの美しさ” をテーマとした〈CITIZEN L(シチズン エル)〉。時計を選ぶことから世界の仕組みを変えられたら――。そんな希望を胸に、ブランドを手がけたのは3人の女性たち。エシカルなものづくりに着目した、Lの誕生秘話をご紹介します。

 

より良い社会の実現につながる
腕時計を作りたい

自分の愛用しているスマホが、タブレットが、時計が、もしかしたらどこかの武装勢力の資金源になっているかもしれない、なんて考えたことがあるだろうか?

世界には、武装勢力が鉱山を奪い取り、不当に採掘した “紛争鉱物” が流通している。採掘で生活してきた地域住民は暴力に苦しめられ、女性のレイプ被害も多い。2010年、アメリカでは武装勢力の資金源を絶つことを目的に、コンゴ民主共和国とその周辺国で採掘される特定鉱物を使用している上場企業に対して、情報開示を義務づけるドッド・フランク法を成立させた。そのため、アメリカで上場している企業に部品を提供している日本企業も、使用している鉱物がどこからやってきた鉱物なのかを調べることに大わらわだったそうだ。

ところが、紛争鉱物についてそこまで話題になっても、被害を受けている女性についてまでは意識がいかないのが現実。そんな状況を見て、「紛争鉱物を使わない時計を作りたい」と思ったシチズン時計の山田富士子さん。

もともと紛争鉱物についても、国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル日本で話を聞いて以来、ずっと胸を痛めていた。ただ、当時、CSR室(企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的に社会に貢献する責任を担う部署)に所属していたため、直接時計作りに関わることはできない。そこで山田さんは、社内レポートに紛争鉱物について書いた。それが彼女にできる精一杯のことだった。

 
それから半年後、「beauty is beauty 〜自然の美〜」をブランドコンセプトとする〈シチズン エル〉について、世界に通じる美しさとは、表面を贅沢に飾ることより、実は内面からにじみ出る美しさなのではないだろうか、そんなディスカッションをしていた商品企画チームの前田花菜さんと櫻井沙織さん。ある日、山田さんの着ていた国連のロゴマークが入ったTシャツを見て声をかけた。それが、〈シチズン エル〉のプロジェクトチームの発端。

もともと、途上国の女性の過酷な状況を訴える「Because I am a Girl」キャンペーンの支援などにも取り組んできたシチズン時計は、環境や社会問題についても思いが深い。美しい女性を成り立たせるには内側の美、社会や環境を思う豊かな心が不可欠ではないかと感じていた商品企画チームは、山田さんのアドバイスを聞くことでブランドコンセプトをかためていった。

エシカルなことへの意識が高い建築業界からデザイナーを招いたり、時計に必要な大量の部品のトレーサビリティーを確保したりと、部署をまたいで、一つのプロジェクトチームを作りたくさんの人々の知識を結集して、エシカルな時計を作る舞台を整えた。

最初は、関わっているメンバーでさえも「サステナブルってなんだろう?」というレベルだったそうだ。社内でも「単に社会にいいことをしていても、売上はたたない」というような疑問の声はあったけれど、時間をかけて何度も話し合いを重ね、プロジェクトは進んでいった。
 

左:建築家藤本壮介氏が監修した印象的な月明かりサファイアガラスを使ったアンビリュナコレクションの新作。EM0643-92X ¥42000(本体価格)
右:折り重なる旋律が特徴の音楽様式、カノンに着想を得たアークリーシリーズの新作。EM0656-23A ¥65000(本体価格)

アナログ時計においていち早くCO2排出量を公開したり、紛争鉱物を使わないと宣言したり、そういったエシカルなもの作りの前例を作れたことは大きい。やっぱり時計は身につけるものだからと、外側の美しさについてもこだわった。気高く、理知的な美しさを持つ自慢のデザインだ。

こうして〈シチズン エル〉ができ上がったとき、業界の関係者たちがまず大絶賛したという。なぜなら、企業においてエシカルな商品を作る大変さがわかっているから。

企画を立ち上げた2014年から数年経って、ようやく社会にも意識が浸透してきた。シチズン時計という時計ブランドに対する信頼感も手伝って、売上は順調に伸びている。

嫌悪感を覚える素材のものは身につけたくないって、女性は肌で感じるもの。逆に、素敵な選択をしたと思えば、それが自信に繋がっていく。そんなふうに、消費者が買い物をするときに選ぶ視点を変えることで、だんだんと社会のシステムが変わっていくことが、〈シチズン エル〉チームの願いだ。それは結局、SDGsと同じゴールとなるはず。

 
今、〈シチズン エル〉が成し得ている倫理的なコミットメントは、成分表の公開、CO2排出量の公開、DRCコンフリクト・フリー の宣言、取り扱い説明書のデジタル化、サステナブルな時計パッケージという5点。今後はその項目をもっと増やしていきたいそうだ。「Brave is Beautiful 〜エシカルを選択する勇気は美しい〜」をテーマに、〈シチズン エル〉はさらに邁進していく。

※コンゴ民主共和国及びその周辺国を原産地とするタンタル、スズ、金及びタングステンは、武装勢力の資金源になっていることから、違法な採掘によるものでないことを確認した材料のみを使用している。

 

問い合わせ
シチズンお客様時計相談室
☎0120-78-4807
citizen.jp/l/special

 
提供:シチズン

●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Photo:SHOTA MATSUMOTO Text:SHIORI FUJII Edit:SHOKO MATSUMOTO

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