美容業界でも数少ない男性編集・美容家の3人が集まって最新コスメをあれこれ語るシリーズ。昨年末から次々に発表されたスキンケア新製品の研究技術は、化粧品業界のさらなる進化を予測させる内容ばかり。ルナソル、ビオレ、海外で大人気のfreeplus、そして通販コスメで大人気のマナラの新製品をレポートします。

俺たちのコスメとは……
化粧品を科学で斬るビューティサイエンティスト・岡部美代治さん、男性美容研究家の藤村岳さんと、美容業界ン十年のFRaUプロデューサーの関龍彦がスキンケアからボディ、フレグランス、メイクアイテムまで、経験と知識をもとに、これからの美容業界までを占う発表会レポートです。

 

ルナソルの新洗顔料に期待大!
肌色が暗いのは毛穴汚れのせい!?

画像: 左:ルナソル スムージングジェルウォッシュ 150g ¥3200(2019年 3月8日発売)/カネボウ化粧品

左:ルナソル スムージングジェルウォッシュ 150g ¥3200(2019年 3月8日発売)/カネボウ化粧品

:「LUNASOL(ルナソル)」というと、ベストセラーのアイシャドウパレットとか、色モノに強いブランドのイメージが強いけど、スキンケアカテゴリーで我々が「コレは!」と注目したアイテムが出たね。

岡部:2018年 12月にセミナー会と題し、春のファンデーションとともに紹介された新洗顔料のことですね。

:そう。「ルナソル スムージングジェルウォッシュ」。

岡部:スキンケアも素肌のくすみを解消するために「毛穴」に着目したのは自然な流れですね。

藤村:毛穴モノって、若い人用に思われがちですけど、これは大人の肌にも対応しますね。そして、女性はもちろん、男性にも使える洗顔料です。

:少しメカニズムについてお話しすると、“毛穴の脂質を溶かし→タンパク質を分解し→すすぎ時に崩壊した角栓が流れる” という “ポリッシングクレンズ処方” を搭載。今まではオフするのが難しかった毛穴汚れや角栓がなくなれば、くすみのない明るい肌が手に入るって寸法。

岡部:古い角層のたんぱく質と皮脂が絡み合って固まっている “落ちにくい角栓” の構造に着目し、なおかつ毛穴を傷めずに取り除く独自のメカニズムは、納得できて良かったですね。

藤村:そもそも毛穴の中にタンパク質が残ってしまうということを知りませんでした。古い皮脂だけ落とすのでは足りないって、相当な美容マニアでも知らないんではないかなぁ〜。
 

:確かに。しかもこれ、泡立たないジェル状の洗顔なんですよね。岡部さん、泡無しの洗顔ってぶっちゃけどーなの?

岡部:普通なら泡が洗浄成分なのですが、これは毛穴の角栓を溶かして更に分解して取り除くので、“毛穴クリーナー” って思えばアリだと思います。洗浄メカニズムがイメージできれば良いのでしょうね。

:毛穴の話って他メーカーさんでも何度もされているのに、毎回新しい発見があるじゃない? もう何回も使ってみたけど、ジェルが肌に負担をかけず “スルッ” と汚れを落としてくれる使用感……GOODです!

岡部:そう、そういうイメージですね。

藤村:ボクも超愛用しています。ツルツルになるのにつっぱらない。あと香りがよくて、癒やされるのもお気に入りのポイントです。

 

「頑固な角栓」をどうケアする?
マナラのスクラブ洗顔も期待大!

画像: 「頑固な角栓」をどうケアする? マナラのスクラブ洗顔も期待大!

:角栓をクリアにする洗顔料は、「MANARA(マナラ)」からも出たね。こちらは顆粒が溶けきらないことで、粒によって汚れを取り去るというメカニズム。
 

画像: マナラ ツルリナウォッシュ 45g ¥3200(2019年 2月20日発売)/マナラ化粧品

マナラ ツルリナウォッシュ 45g ¥3200(2019年 2月20日発売)/マナラ化粧品

岡部:そうですね、こちらも頑固な角栓をどのように取り去るかの手順が製品の処方と使い方で攻めているのが面白かったです。「ほぐす」→「分解」→「取り去る」というステップが解りやすいし、特に最初の「ほぐす」は気持ちが良いスクラブ感がポイントでしたね。酵素とクレイをオイルで包み込んだカプセル構造に納得感ありでした。

藤村:水と混ぜきらないでツブツブ感が残っているくらいで使うのがコツなんですって。ヒジやヒザ、かかとなんかにも使えるので、1本持っておくと便利。

:泡立ての必要がないのもラクでいいよね♪
 

岡部:開発者自らの毛穴悩みを解消するために作ったとうエピソードも。そのためか、使い勝手も十分に考えられていたし、製品説明やテスティングにも迫力と説得力を感じました。

藤村:開発担当者は、なんと24歳という若さ! フットワークの軽そうな感じがプレゼンからも伝わりました。そして、そんな若き精鋭に任せる会社の懐の深さもすごいなぁ。

岡部:あとロゴが新しくなったのも13年目のマナラの意気込みを感じますね。「M」が重なっているのはマナラの社員とお客様が共に手を取り合う意味だそうで、ファンサイトを作ったのも広がりを感じました。

 

海外で大人気のフリープラスから
「次世代クリーム」が誕生

:洗顔料といえば、カネボウ化粧品の発表会で「freeplus(フリープラス)」の「マイルドソープa」が海外でも大人気なんだよね。中国の独身の日(11/11)に行われた天猫の特売セールでは、「マイルドソープa」の単品予約件数が化粧品カテゴリでNo.1だったとか。中国はPM2.5などによる空気汚染が深刻ゆえ、敏感肌にも優しいこのソープが爆買いされたということ。いい商売だなー!

藤村:あ、その発表会は行ってないです。それにしても中国の人たちの情報収集の力の高さってすごいですよね。見習わなくては。
 

画像: フリープラス ウォータリークリーム 50g ¥3800(2019年 2月1日発売)/カネボウ化粧品

フリープラス ウォータリークリーム 50g ¥3800(2019年 2月1日発売)/カネボウ化粧品

:新たに「水感クッション」と題したクリームが登場するのだけど、この質感、めちゃくちゃ “今っぽい” よね。

岡部:水溶性の高分子ネットでできたカプセルに和漢植物成分と水が含まれている構造でしたね。弾力性があるので水クッションのような感触が気持ち良かったです。「ウォータリークリーム」って製品名もピッタリでした。

:確かに!

岡部:さらに、クッションがつぶれて植物成分は角層になじみ、肌の上では水感触の高分子の保護膜ができるイメージなので、べたつかず、みずみずしいのも納得できます。

:洗顔料もそうだけど、「刺激は少なく効果は高い」という打ち出しは、中国だけでなく、日本でも訴求できる大きなポイントになっていく気がします。

 

UVケア市場がまたまたおもしろい!
世界初の処方で挑む、ビオレUV

:スキンケアアイテムの中で、年々どんどん進化しているのが、日やけ止め。今期も「BioreUV(ビオレUV)」から、画期的な製品が出たね!

藤村:ボクにとって2018年の最後の発表会でした。かなりすごいインパクトでとても印象に残っています。

:「UV防御剤内包カプセル」を配合した「ミクロディフェンス処方」! これ世界初の処方なんだって。でも、ちょっと難しい……。岡部さん、ヘルプ(笑)!

岡部:私は発表会に出席できなかったので、後でリリースを読みました。実際に肌についた状態をミクロレベルで観察してわかった問題点を解消する、新しいアプローチですね。

:発表会では「日やけ止めを塗っているにも関わらず、やけてしまう」といった声に着目したと言ってたね。
 

藤村:従来の日やけ止めだと、どんなにていねいに塗ったところで、肌に凹凸がある限り、塗りムラが出てしまうもの。そのムラをなくすためにミクロレベルの隙間まで防いでくれるんですよね。公式サイトに 技術動画 がありますよ。

:そう、ミクロレベル。図を用いながら説明してくれたけど、塗りムラの原因は“隙間” なんだよね。紫外線はその隙間から入り込むというのを見て「なるほどね」と。同時に、ここまで徹底しないと紫外線ブロックはできないのかーーと感じました。

岡部:確かに難しいメカニズムなので、写真や図だけでない、身近に感じる例え話も必要かも知れませんね。でも、間違いなく新しい進化の軸になりそうです。
 

画像: 左:ビオレUV アスリズム スキンプロテクト エッセンス SPF 50+・PA++++ 70g ¥1800(編集部調べ)、 右:ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス SPF 50+・PA++++ 50g ¥800(編集部調べ)(ともに2019年 2月9日発売)/花王

左:ビオレUV アスリズム スキンプロテクト エッセンス SPF 50+・PA++++ 70g ¥1800(編集部調べ)、
右:ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス SPF 50+・PA++++ 50g ¥800(編集部調べ)(ともに2019年 2月9日発売)/花王

藤村:ブルーのパッケージの「アクアリッチ」もいいのですが、おすすめは赤い「アスリズム」の方。アスリートの激しいアクションにも耐えられるような落ちにくい処方がなされています。

:がっくんは「赤」推しなんだ。高温多湿の環境でも汗や皮脂で落ちにくい、こすれにも強い処方を開発した赤は、「1度塗ったら剥がれない、1枚の膜の感触を目指した」と言ってたね。

藤村:これ、アスリートだけでなく子育て中のお母さんによさそう。公園でやんちゃな子どもと遊ぶのって、もはやスポーツですもんね。

:しかも石けんで落ちるというのもいいね。今回は、洗顔料と日やけ止めという、一見地味かなーというアイテムがメインでしたね。でも、実はどちらも美容プロが最重視するアイテム。ブランドそれぞれも力を入れていることが十分わかる発表会だったし、期待大ですな。

ルナソル
http://lunasol-net.com
 
マナラ
https://www.manara.jp/
 
freeplus
http://www.freeplus.jp
 
ビオレUV
https://www.kao.co.jp/bioreuv/

 

PROFILE

画像: PROFILE

岡部美代治 Miyoji Okabe
ビューティサイエンティスト。(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティングなどを担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどを行うほか、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。
 
藤村岳 Gaku Fujimura
男性美容研究家。編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演のほか、講演、コスメ開発やマーケティングなども行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所。男性美容研究所:http://danbiken.net/
 
関龍彦 Tatsuhiko Seki
FRaU プロデューサー。講談社入社後、『ViVi』『FRaU』の編集者を経て『VOCE』創刊のため新雑誌準備室へ。2004年より6年間、同誌編集長。2010年より4年間、『FRaU』編集長。2018年より現職。ビューティ界の新サービス「BE-BANK」エグゼクティブ・プロデューサーも務める。

 
Illustration:YUGO. Composition:Mayumi Hasegawa

 

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